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Let's travel! Grab your music!
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#488 --- “お便り”ナイト ---
皆さんからの“お便り”をまとめて紹介します。
旅の話から恋愛、告白、進路、人生・・・などなど。
何でも受け付けます。
曲のリクエスト、訓市への選曲オーダーも大歓迎!
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Here Is Gone / The Goo Goo Dolls
Perfect / Ed Sheeran
Young Blood / Norah Jones
Learning To Fly / Lady Antebellum
It Was You / 椎名林檎 & 斉藤ネコカルテット
Wave / Richard "Groove" Holmes
Nowhere To Hide / Gabi Hartmann
I Love You / Lou Reed
Bedside Manner / Dawes
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:マチョマッチョ さん
訓市さん、こんばんは。社会人4年目、26歳の男です。大変恐縮ながら、恋愛相談です。社会人1年目の時に別れて以来、彼女がいなかったのですが、先日、久々に好きな人ができました。その人は3歳上の女性で、凛としていて、すごく大人びた素敵な方です。ただ、4月からワーキングホリデーでオーストラリアに行ってしまうらしく、自分の想いを伝えるか悩んでいます。訓市さんならどうされますか?
☆KUN:
どうするか?そんなの人に聞くまでもないんじゃないのかって思うんですけども。柱の陰からいつも覗いて、何も言わないで4月を迎えるに決まってる・・・なんてわけないじゃないですか。言った方がいいと思いますよ。もし上手く行けば、そこから4月までの時間っていうのは迫り来るリミットの中に燃え上がる自分の心で素晴らしい2ヶ月間になると思いますし、上手く行かなくても、やっぱり燃え上がる素晴らしい2ヶ月になると思います。つまり、これから4月までの時間を燃えて生きるためには、マチョマッチョさん、はっきりと思いを伝えた方がいいんじゃないんでしょうか。
★From RN:ラジオネーム : SMSK さん
初めてお便りします。Palo Alto在住のSMSKと申します。羽田空港にて、フライトを待つゲートの前でメッセージを書いています。この週末、出張のため東京で1泊しました。降り立った東京は、みぞれ混じりの雷鳴と小雪。震え上がりました。翌日、フライトまでの時間を利用して、夜明けの明治神宮へ参詣しました。境内の水たまりは凍りつき、人々の吐く白い息、底冷えと朝日に輝く社は厳かで、日本の美しさが凝縮された神話の世界のような素晴らしい経験をすることができました。その後、目的地も無く、ぶらぶらと歩き始めました。冬の朝の街は人通りも少なく、写真を撮りながら、結局、表参道、外苑、日比谷公園と抜け、有楽町まで歩き通してしまいました。移住以前にはずっと住んでいましたが、気づかなかった。美しい街ですね、東京。番組を通して再開発の話を聴いています。言葉にできないこの感覚を残す再開発に期待したいと思います。
☆KUN:
Palo Altoっていうのはカリフォルニアのシリコンバレーですよね。元々はフルーツ畑だったっていう何もないところが世界中のITの中心になったんですから、すごい不思議な話なんですけども。まだできて短いんですよ。60年代とか、まだヒッピーの街で何もなかったっていう話を聞いたことがあります。そうなんですよ、東京って美しい街で、その美しさっていうのは新築だけの新しいものが作る美しさじゃなくて、混沌としていたり、無計画な中の美しさっていうんですかね?今、実際に街で時間を過ごしたりしたことのない人たちが卓上で図面を引いて作る再開発ばかりが進んでいますが、望むのは再開発を計画する人たちが、せめて1ヶ月でも毎日その街に通って、「あぁイメージと違ってこんなに色んな人たちがいて色んな過ごし方をしているのか」とか、そういうのを感じてから考えてほしいなって思うんですけども。
★From RN:無職 from the north country さん
初めてメールさせていただきます。いつも妻と2人で夕食にお酒を飲みながら放送を聴いている30代前半の者です。これまで勤めた会社を辞め、次の会社の仕事が始まるまでに少し時間を空けて、社会人として働き始めてから足が遠のいていた場所に行ったり、これまでお世話になった人々を訪ねるツアーを組んで過ごしました。その、冬に訪れた“人生の夏休み”の締めくくりとして、仕事中の妻には申し訳ないですが1人でアメリカに旅行することにしました。今回は中西部のミネソタが目的地でしたが、ボストンからシアトルまでひたすらアムトラックで移動し、その間に途中下車して知り合いに会いに行くという行程でした。会いに行ったのは私の祖父母の代から緩やかな付き合いがある家族で、10年前に訪れて以降、訪問していなかったということもあり渡米しました。残念ながら、その家族のおじいさんは昨年、他界されていたのですが、20年前に私が初めて訪れた時にはハイハイをしていた小さい男の子が、10年後には元気な少年となり、さらにその10年後の今回は少しシャイな立派な大学生になっている姿はとても感慨深いものがありました。 次はいつ会いに行けるだろうか。次の10年後は、私は、彼らはどんな感じになっているだろうか。そんなことを思いながら帰りの道につきました。訓市さんの「汽車旅」「バス旅」のエピソードの中で、まだお話されていないものがありましたら、お聞かせいただけると幸いです。
☆KUN:
随分長い穏やかな付き合いがある家族っていうのがいるっていうのは良いですね。旅で会った人、また訪ねて行く、気づいたら5年経っていた10年経っていたっていうのは僕にもたくさん経験がありまして、最近も5歳くらいから知ってる友達の息子がこの間、30歳になったっていって東京に来て、一緒にお酒を飲んだりしたんですけども、なんですかね、浦島太郎になったというか化かされている気分というか、不思議な気分しかないですよね。あの時にG.I.ジョーで遊んでいたあの子が、今こうやって一緒にバーで酒を飲んでいて、なんなら、「今日は訓に僕がお酒を奢るよ」なんて言われてしまって。この先どうなっていくんだろうなーって思うのが、そういう長い付き合いの人たちとの楽しみなんだと思うんですけども。汽車旅、バス旅っていうのはもう多すぎて何を話して何を話さなかったか覚えてないですが、アムトラック、知らない方もいるかもしれませんが、長距離電車っていうのがアメリカにもありまして、今ほとんどがアムトラックなんじゃないんですかね。新幹線ほど速くないんですけども、僕も東海岸の方で10代の頃アムトラックに乗って旅したことがあります。景色が変わらなすぎて途中で飽きちゃったりしたんですけども、アメリカの電車旅ってなかなか想像つかない人も多いと思いますが、ぜひ試してみてください。
★From RN:くんくん さん
私は去年のクリスマスから年始にかけて、駐在先の中東からウィーンとブダペストを休暇で巡ってまいりました。ブダペストではドナウ川沿いにある温泉施設で様々な国から訪れている観光客と水着を着用した裸の付き合いで、星空の下小さな露天風呂に入り、ぬるめの湯に浸かりながら、それぞれの国の人たちとお喋りして過ごしました。世の中、どうもギスギスしていますが、風呂に入ってしまえば国も人種も違えど、所詮は皆、同じ人間という動物な訳で、人々が温泉のぬくもりにうっとりする様を眺めていると、世界平和や安らぎの秘訣って、実はこういうところにあったりするのかな、日本は温泉の国なのだから、もっとうまく活用して世界平和に貢献できないものかなとつらつら思ったりしました。訓市さんは、温泉は好きですか?温泉に行かれた時にされるルーティーンとかありましたら教えてください。
☆KUN:
本当ですよね。お風呂に入っていればどんな人でも平和になると思うんですが、そこまでにどうすれば諍いのある人たちが一緒にお風呂に入るようにできるかって考えると絶望しかないんですけども。なんですかね?多分国連で会議をやっている時にヒーターが壊れたと言って、めちゃめちゃ寒くして、国会議事堂を出たら、あら偶然!大きな湯船があるわ!って感じで皆んなでお風呂に入ったりすれば、もしかしたら皆んな背中を流し合ったりして、とりあえず戦争を止めようかってなるかもしれませんけども。温泉は大好きです。温泉が好きっていうか、大浴場が好きなんですよね。なので温泉じゃなくて銭湯でもいいんですけども。なんかすごくハッピーじゃないですか。大浴場って年齢制限がないじゃないですか。子供が走り回っているのと同時におじいさんもいたりとかですね、年齢・国籍関係ないところが大好きです。
★From RN:なんとなくシバシバ さん
先日、心地いい歌声の女性、ギャビ・アルトマンの初来日公演に行きました。ギターを弾きながら、様々な国の言葉で唄う柔らかいその声に、自分が予想以上に感激して好きになってしまったので、ぜひラジオで聴きたいです。
☆KUN:
失礼ながら知らなかったアーティストなんですけども、ぜひかけてみたいと思うので、ここはタイトルで選んでみました。
★From RN:ルーヂン さん
私にとっての旅は「歩く旅」です。転職の合間などの時間を使い、ほぼ野宿で五街道を歩き通しました。中でも最長の中山道では峠で蛭に襲われ、足が血みどろになって旧軽井沢を歩いたのはいい思い出です。また、時間に追われ、夜の峠を一人で超えるというホラーもたくさん経験しました。そんな夜道を歩いていた時に思い出された曲はルー・リードの I love you でした。その昔、会社を辞めて不安の中、バイトと勉強をしていた時期に帰りの夜道でよく聞いていたせいか耳に残っていて、時折、無性に聞きたくなるので、リクエストさせてください。
☆KUN:
中山道にも蛭がいるんですね。最近、蛭が増えてるっていうのをニュースとかで読んだんですが、都内にも結構いるらしくて、今ケモノが降りてきてるじゃないですか。里山とかも手入れができないみたいで、動物が住宅街の方まで獣道を作ってしまうとそれを通じて蛭がどんどん降りてくるらしいんですよね。蛭に血を吸われたから病気になるわけでも、死ぬわけでもないんですけども、まあ蛭さんってビジュアルで損してますよね。あれ見て喜ぶ人ってあまりいないと思うんですけど、あんな細身のボディーがですよ、気づかないうちにコロンコロンになるまでこちらの血を盗み飲んでいるっていう姿。本当にけしからん奴らですが、海外に行くととんでもないサイズのがいますからね。気の弱い人は多分自分の足にこんなものがくっついて、血をチューチュー吸っているっていうのを見た瞬間に気絶しちゃう人とかもいるらしいんですけども。もっと他の話をしようと思ったら蛭の話で終わってしまいましたが、そんな蛭のエピソードがある人も、ぜひ番組までお寄せください。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。