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Let's travel! Grab your music!
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#491 --- 私、怒ってます! ---
フリーランスの方にとっては
一年のうちで最も気掛かりで手間がかかる
「確定申告」の時期... テーマは「税金」
ここ数年、政府関連のニュースを耳にするつけ、
心穏やかで無いのが「お金」の問題。
1年間の領収書を整理しながら
訓市が思うこと、感じること、腹立たしいことについて語る!
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Cum On Feel The Noize / Slade
Take Me To The River / Talking Heads
I Talk To The Wind / King Crimson
Desire / Boz Scaggs
冷たいギフト / ゆらゆら帝国
Think Twice / Jay Dee a.k.a. J Dilla
Everybody Loves Somebody Sometime / Dean Martin
Ditto (250 Remix) / New Jeans
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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僕は春といえば好きな季節だったんですけれども・・・バックパッカーの頃。あー日本人でよかったって思うのは春ですが、花粉症になってからまず嫌いになりましたし、何より確定申告をするようになって春が嫌いになりました。このラジオを聴いている人は、まぁ日本でしか聴くことができないはずですので、日本語が分かる人、日本人だと思います。僕の中で日本人とは肌の色とかそういうことでなく、日本語を話し、日本の文化に親しみ、大事にする人のことを日本人というと思うのですが、日本人の大人として誰もが必ずしなければならないことがあります。それが税金を払うということです。まぁこればっかりは本当にしょうがなくて、日本にいる以上、誰もが必ず払わなければなりません。世界には税金が無かったり、恐ろしく安いという国もありますが、日本ではがっつり取られます。いわゆるサラリーマン、会社にお勤めの人たちというのは手取りの段階でもう税金が取られているので、「取られたなー」って言いつつ、その残金を手に入れてるっていう感じだと思うので、まぁちょっとしたアルバイトの人もそうですがね。ところが僕らフリーランスとか経営者の人っていうのは違うと思うんですよ。額面上すごく残ったっていうことで、最後にがっつりもってかれますからね。今まさに年度末で、どうやったら貯金できるんだろうって悩みもするわけです。日本は税金が高いです。ありとあらゆることから、本当に重箱の隅をつつくように取られていきます。その中で節税にものすごく命をかける人もいます。お金持ちの人はシンガポールとか税率の安い所に移住してしまう人もいますし、会社の登記をケイマン諸島とか税金がかからないみたいな所にする人もいます。そして、払うのはもったいないからと、経費で乗りもしない高い車を買ったり。僕はちゃんと払っています。なぜかと言えば、自分も使う道路とかも何も整備されていなかったりしたら嫌ですし、未来は子供にあると思うので、その教育にかかるお金であるとか、皆んなが病気した時にかかる医療にかかるお金、そういうものにちゃんと払いたいと思うからです。ふるさと納税もやったことがありません。被災地とかに皆で納税するとかっていうのは良いと思いますけど。以前もこの番組で話したことがありますが、税務署の人に「あなたの本職はなんだ?」と連絡をもらったことがあります。取引先が多く、しかも業種が広すぎて分からないということで、「そんなこと言われても分からない。全部が本職だ!売り上げが多いのが本職なのか!」って話をしたら理解してくれまして、最後に「野村さんみたいな人が住人だったらいいのにね〜」と褒められました。めちゃくちゃ稼いでいるというわけじゃないですが、他の人に比べて経費が少ない。比率としてちゃんと税金を納めていると、そう褒められました。僕は当たり前だと答えました。
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つまり何が言いたいかというと、支払う以上、気になるわけですよ。その税金の使い道が。こっちも必死こいて働いているわけですから、自分の払ったものがちゃんとしたものに使われて欲しいと。ところが、どうですか?特にこの1、2年。ちゃんと使っているように見えないニュースしかないじゃないですか。予算内に収まるものなんてこの世に存在しないというような見事な使いっぷり。一体どこから来てるんですかね、その超過分のお金。なのに、誰もクビにならない。普通の会社でやったら、確実にクビですけどね。日本全国やたらと県庁だ市役所だとありますが、ネットでできることもたくさんあると思うんですが・・・。自分たちの人員を減らせないというのであれば、介護だとか保育だとか、その地域で人が足りていないところに配置転換すればいいのにと思います。まぁ文句を言い出したらキリがないんですけども、そんなところに政治家の裏金問題があるじゃないですか。政治活動費というのは無税なんですね。領収書がいらないって、どういうことなんですかね?僕は思うんですけども、日本の問題っていうのは誰も彼も「先生」って呼ぶからじゃないのかって思います。随分前ですが、僕がアメリカの高校に行った時に驚いたのが、先生をみなファーストネーム、名前で呼ぶことです。もちろん人によってはミスターをつける人もいましたけど、基本は必ず名前です。”教師”というのも聖職とは思っておらず、一つの職業に過ぎないというドライな考えで、先生がミスを一つも犯さない成人だとも思っていないわけです。どの職業にも言えると思うんですが、個人の名前で呼ばれて責任をちゃんと明確にするというのがあると思うんですよ。役職とかで呼ぶのでなくて。例えば飲みの席で隣から、「社長さん!社長さん!」なんて声が聞こえたことがある人きっといると思うんですが、アメリがで飲んでいて、「CEO!CEO!」なんて呼ばれてる人を見たことありません。「先生」ってすごい重い言葉だと思うですよね。ぼく卒業してから知りましたけど、慶応って先生のことを誰も先生って言わないんですよ。なぜなら先生と呼べる人間は福沢諭吉先生一人だっていう。それもすごい歪んだ考えだとは思うんですけど、そのぐらい貴重な存在が先生なわけです。政治家の皆さんは「先生、先生」と呼ばれて勘違いしちゃうんじゃないんでしょうか。まぁ僕ら国民も勘違いしていますけども、僕らが選んだ人ですよ。その人たちをですね、先生と言う。次に選挙があった時に負の連鎖をここで断ち切らないといけないわけで、そもそも日本を動かしているのはですね、日本が誇る頭脳の役人達です。上が変わったからとダメになるような人たちじゃないと信じています。不祥事起こして大臣がよく代わりますが、それで全部ストップする省庁ってありますでしょうか?あの大臣がお辞めになったせいで国が大変なことになったって、記憶にないんですけども。なので、ぶっちゃけ、誰が大臣になったって日本って今あんまり変わらないんじゃないのか。だとしたら忖度やめて、文句を言うなら税金を払って1円まで領収書を出してから言えと言いたいです。本当に怒ってます。確定申告の準備をしながら。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。