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Find new people, new words through Travelling
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#492 --- “お便り”ナイト ---
リスナーの皆さんから寄せられた
“お便り”をまとめて紹介します。
日本語曲と洋楽曲の比率は通常の逆パターン...
海外で聴いてグっと来てしまった
日本語曲のリクエストにもお応えします。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
ハイウェイ (LA Mix) / くるり
トレイン / ケツメイシ
スロウ・スロウ・トレイン / 七尾旅人
いのちの名前 / 幾田りら
Chelsea Hotel No.2 / Leonard Cohen
KYOTO / Judy And Mary
タンデム・ラナウェイ / キリンジ
時の流れに身をまかせ / テレサ・テン
ひこうき / フィッシュマンズ
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:アロハ さん
海外で聴いた日本の歌で記憶に残っている話をします。新婚旅行で非日常を味わいたくてモルジブに行きました。水上コテージに何故かCDプレイヤーとスピーカーがあり、そこで旅行に持ってきたケツメイシのCDを入れて聴きました。その時に聴いた「トレイン」が今でも忘れられません。何故か綺麗な海と自分の気持ちにもマッチし、高揚したのを覚えています。これから妻と2人で人生を歩むことをイメージしたのかもしれません。
☆KUN:
確かに1ヶ月前くらいからか、海外で聴く日本の曲のエピソードって言いましが、モルジブでケツメイシとは想像だにしませんでした。モルジブ、ニュースとかで温暖化で沈んでしまうんじゃないかっていう国のリスト上位3つには、いつも入る国ですけども、僕も行ったことあるんですが、本当に綺麗で地上の楽園ですよね。そりゃそうだっていう感じの作りのホテルにも泊まったんですけども、ただ、遠いんですよ、ものすごく。シンガポールから乗り換えて、そこで結構待って。そこからモルジブまで行くのって近いのかと思ったら、がっつりかかりまして、そこからさらに小さな飛行機で乗り継ぐっていう。お金があって、休みが2、3日空いたからモルジブ行こっかっていうような感じの距離ではないんですけども、まあ機会がなかなか僕ももう2度とないんじゃないのかなと思ってますが、もしあったら、もう1度行ってケツメイシを聴いてみたいと思います。
★From RN:スロウスロウ中年 さん
先日、初めて「青春18きっぷ」を使って鉄道の旅をしました。この手の旅はフットワーク命と思い、荷物はなるべく少なく、バックパック一つと古いフィルムのライカを1台だけ持って。車内で聞こえてくる知らない方言の会話や、名前も知らない各駅停車の無人駅で、1人、また1人と降りていく車内の様子など胸に刺さるものが多くありました。訓市さんの「鉄道旅」の思い出があれば、ぜひお聞かせください。
☆KUN:
もう随分列車に乗って何処かに行くっていうのが、最後ってコロナの前だったですかね。なんか電車に乗ってカンヌまで行った記憶があるんですけども、覚えてないですね。もうそのくらい前になってしまいました。電車でカンヌに行って、カンヌ映画祭の時でしたけど、早朝に着いてビーチをハイヒールを持った黒いワンピースのドレスの女と男が歩いてるのを見て、「すごいなーヨーロッパって」って思ったのを覚えてますが、確かそれをこの番組でも、もうそれこそ10年ぐらい前に話した気がしますが。鉄道旅は本当に時間の流れと移動の距離っていうのがマッチしているとても素晴らしい旅だと思います。歳とると一番やりづらい旅になってくるんですかね、時間に追われることが多くなってしまいますから。もし今年は長く休みが取れるぞっていうリスナーの皆さんがいましたら、ぜひ鉄道旅っていうのをやってみてください。
★From RN:アララのあら さん
一緒に暮らしているパートナーは、好きな音楽の傾向が一緒だったり、同じ趣味のサーフィン好きなので、車で遠出して県外の海に行く時は必ずradikoで野村さんの番組を聞いています。2人とも仕事で忙しく、まとまった休みが取れないので、近いうちに海外旅行はできそうにないですが、私はそう遠くない未来に、日本には中々来ない大好きなアーティストのライブ参戦&メロー波でのサーフィン旅をしたいと夢みています。洋楽の方が好きなのですが、たまーに邦楽で、ぐさっとささる素敵な曲に出会うことがあり、改めて日本人で良かったなと思ったりもします。今日は、幾田りらの「いのちの名前」をリクエストさせていただきます。日本語の美しさ、日本人の素敵な繊細さを感じて、夕方の海沿いを車で走る時に聴いて、涙が出そうになりました。よろしくお願いします。
☆KUN:
そうなんですよ。そもそも旅先で聴いた良い邦楽の曲っていうのを皆さんからリクエスト、僕が逆にしたっていうのも、突然、日本の曲ってやっぱり歌詞が刺さるじゃないですか。もうそれがピンポイントで。そういう気持ちって洋楽でも歌詞が好きで好きになった曲っていうのも沢山ありますし、グッとくる曲ってあるんですけど、日本語で聴く音楽には勝てないというか、やっぱり自分て日本人なんだなと思ったりします。今度、海外にこれから行くって方は僕みたいにデータで全部持ってる人っていないと思うんですけども、配信でも海外で日本の曲って聴けますよね。プレイリストとか作っといて、日本の曲を聴いてみてください。きっと違った感想を持つと思います。
★From RN:北かわうそ さん
過去2回、ベトナムからメールさせて頂きました。今日は北海道の自宅からメールしています。毎月のように飛行機で旅していますが、元々は学生時代から「青春18きっぷトラベラー」です。社会人になっても、「急行 はまなす」や「快速 ミッドナイト」を使って、丸1日かけて東京などに行っていました。しかし、国内の鉄道路線は新幹線の延長で小間切れのようになり、格安鉄道旅行はできなくなりました。LCCが旅の主役にとって代わりました。来週は仙台までpeachで、鳴子温泉から山形へローカル線を使って行くので、新しい旅の形を楽しんできます。リクエストはジュディ・アンド・マリーの「KYOTO」でお願いします。学生時代に普通列車旅で山科駅の先のトンネル越えると、一気に京都に来たと感じた思い出があります。ウォークマンで京都付近で聞いた「KYOTO」は、今も印象深い思い出の曲とシーンです。
☆KUN:
やっぱり細切れのようになってしまったんですね。寝台列車ももうないんでしたっけ?一つぐらいあるんだとしても高級寝台列車とかですよね。ちょっとひなびた郷愁をそそる寝台列車っていうのは無いのはすごく寂しいなって思うんですけども・・・。ジュディー・アンド・マリーって今まで番組でかけたことがあったかなかったかって言えば、ないような気がするんですが、10年かかって初めてかけますが、なるほど、想像してみると、なかなか京都に合いそうなのかなって思いました。
★From RN:ドンノワ さん
以前、訓市さんが番組で、「海外の旅先で聴いて再発見した邦楽や、旅先で聴きたい曲についてのエピソードがあれば」とお話していたのを聞き、ふとある出来事が頭をよぎりました。もう何年も前のことになりますが、ある日、iPhoneでランダムに曲を聴いていたところ、キリンジの「タンデム・ラナウェイ」 がかかりました。キリンジは知っていましたが、この曲は、この時聴いたのが初めてでした。その瞬間、なぜか村上春樹さんの小説『ダンス・ダンス・ダンス』の舞台となった札幌の「いるかホテル」で、私がまるで主人公さながらに荷物を持って、チェックインしている場面の映像が浮かんできました。私は生まれてこのかた、北海道に行ったことはなく、当然のことながら、「いるかホテル」に泊まったこともありません。加えて、諸説あるようですが、このホテルは実在する場所ではなく、それなのに何とも手触りのあるリアルな記憶なのです。ホテルの佇まい、匂い、そこに漂う寂寥感…。 その後、何度かキリンジの曲を聴いてみましたが、最初の圧倒的なトリップ感は無いにせよ、それでもやっぱり浮かぶのは「いるかホテル」でチェックインする場面でした。パラレルワールドというものが存在するとしたら、こんな感じなのかなと、この不思議な出来事に今また改めて想いを馳せています。このような体験ができるのも、ひとえに村上春樹さんとキリンジさんのおかげです。リクエストは、もちろん、この曲でお願いします。
☆KUN:
『ダンス・ダンス・ダンス』という小説を読んでいないと何のことだか分からないって思うかもしれませんが、村上さんの最初の小説っていうのは3部作っていって出たんですけど、全員主人公が一緒というか続編のような形になっていて、そのあとに出たのが『ダンス・ダンス・ダンス』で。やっぱり設定は一緒で連続で読めるんですけども、「いるかホテル」っていうのはとっても印象深くって僕も覚えていて。札幌に行った時、モデルのホテルってあるのかなーって数度思ったことがあります。キリンジの音楽を聴くと「いるかホテル」が出てくる。なかなか面白い繋がりで。
★From RN:花鳥風月 さん
J-WAVEの中でも、この番組を聴かずには1週間を終えられません。日頃、YouTubeやテレビ録画など、気付いたら1.5倍速くらいで見ることが当たり前になってしまったのですが、Radikoはその機能がないので、訓市さんの語り口をゆったりした気分で聴ける貴重な時間になっています。訓市さんは何かを倍速で見るようなことは…きっと無いですよね?私は、流石にドラマや映画は倍速で観ることはないですが、それ以外はタイパを意識してしまい、倍速にしてます。 訓市さんは、時間の流れの早い東京で、どうやって自分のペースを守っていらっしゃるのか、知りたいです。
☆KUN:
本当にいるんですよね、若い人たちとかで1.5倍とかにするって。なので、例えば洋画とかは吹き替えじゃないと見れないとか。そらそうですよね。あんな字幕追いついていかないと思うんですけど。僕は、そのピッチ?音を早くするのを許せるのはDJがMIXするときだけで、普段はやったこともないですね。そもそもDJも曲と曲を繋いだり、例えば45回転のレコードを33回転でかけた方が良かったりとか、色んなのがありますが、もともとこのDJカルチャーの元祖はニューヨークにいたデヴィッド・マンキューソっていう、もう亡くなってしまいましたが、その方がやっていた「ロフト」っていうパーティーだって言う人もいるんですけどもね。この人って孤児院出身で、クリスマスとかそういうお祝いの時にだけ好きな音楽・レコードを聴かせてもらえるっていうのがすっごく記憶に残っていて、自分の倉庫みたいな部屋でパーティーを始めた時にMIXしないんですよ、冒涜だって言って。音楽は最初から最後まで絶対にかけるって。それじゃあDJのパーティーにならないんじゃないのかっていうと、なるんですよ。マジックなんですけどもね。絶対MIXなしでも踊れるっていう。何の話してるか分からなくなりましたが、倍速にはしていません。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。