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Let's travel! Grab your music!
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#498 --- お便りナイト ---
春爛漫!の中、お届けする “お便り”ナイト
番組リスナーの皆さんからお寄せいただいた
“お便り”を訓市がまとめて紹介します。
春にちなんで募集している「シューゲイザー」の
リクエストも大歓迎!選曲オーダーにもお応えします。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Leave It Alone / NOFX
Don't Blame Yourself / Chaz Bundick Meets The Mattson 2
Hate It Here / Wilco
Mystic Voyage / Roy Ayers
Step / 羊文学
Nature Boy / Celine Dion
Stay In The Light (Reprise) / Yaffle
End Of Beginning / Djo
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:若い山彦 さん
先日、アーロン・ローズのインスタで『Beautiful Losers展』から20年が経った...と知りました。『Beautiful Losers展』は2008年に日本でも開催され、同時に公開された映画ともども観に行ったのを覚えています。様々なアーティストの作品や多種多様なワークショップに度肝を抜かれ、刺激を受けて、自分でもTシャツを刷ってみたりと、かなり影響を受けたイベントでした。その後、2019年には映画公開から10周年を記念した『NOW & THEN展』が日本でも開催され、そちらも観に行きました。どちらも訓市さん自身や友人のアーティストがたくさん参加していたと記憶しています。その 『Beautiful Losers展』に参加していたバリー・マッギーが新宿伊勢丹のショーウィンドーを飾り、故マーガレット・キルガレンの個展が「SCOOTERS FOR PEACE」で開催している。2024年の東京で、このメンバーの作品が観られたことに何かつながりを感じました。『Beautiful Losers展』について思い出があれば教えてください。
☆KUN:
『Beautiful Losers展』っていうのはキュレーターのアーロン・ローズっていう人が昔、「アレッジド・ギャラリー」っていう自分で作ったギャラリーをニューヨークのルドローっていう道でやってまして、まぁもうお金がないので一番家賃が安いところで始めて、自分の周りにいたストリートアートをやってる人たちを片っ端から紹介して、彼らがだんだん認められてメインストリームになって、ひとつのムーブメントが形となって、まぁ終わったっていう時の記念碑のようにして作った個展と映画なんですけども。僕はですね、ちょうどその時、その映画の配給会社から連絡をもらって、「映画を買ったからプロモーションを手伝ってくれ。ただし予算がない」って言われたんですよ。まぁ雑誌の特集とか作れないかっていう話だったんですけども、本物の絵を見ないで映画をやったところで、その素晴らしさとか良さが分からないって言ったんですよ。そしたら、やりたいのは山々だけども、お金がないから無理だっていうので、8ヶ月ぐらいかけてその時のNikeさんを説得して、バジェットをもぎ取ったんですよ。で、そのバジェットを全部アーロンたちに渡して、日本で小さいけども本物の絵と、それからアーティストを実際に呼んでワークショップをやって、どういうものかっていうのを知ってもらおうっていうのをやりました。原宿ラフォーレの上で借り切って、みんなで壁立てたり絵貼ったり、すっごい大変でしたけど毎日が文化祭みたいで。彼ら、その立て込みをも一緒にやったんですけど、みんなクリエイティブと言うかですね、材料が無かったら拾ってきたり、本当にDIYってこういう風にやるんだっていう感じでバリバリ建てていきましたし、 タトゥーワークショップとかもやって、その場でタトゥーを入れちゃったりですね色んなことをしたんですけども、未だにあの時のワークショップに行って、自分がジン、手作りの本ですけども、そういうのを始めたとかサインペイントを習ったとかって声をかけられることがあって・・・。「ちゃんとした種まきになってますよ、訓さん」って言われて、男冥利に尽きるんですけども、映画はまだ見れますので、DVDとか配信をやってるのかな。興味がある人はぜひ見てみてください。
★From RN:Great Western manner さん
先日の放送を聴いて、訓市さんもスティーヴ・レイシーを観に立川に来ていたんですね。乾杯できず残念です。都心から遠く、アーティストも箱を押さえるのが大変で…とおっしゃってました。しかしながら、なかなか本物のカルチャーを近所で体感できない、こちら西部都下在住民としては好きなアーティストがちょくちょく近くにライブに来てくれるのは素直に嬉しいものです。同じ東京とは言え、いつも都内で観ている時よりもさらに地元感があって盛り上がります。普段、渋谷界隈にいらっしゃる訓市さんも、たまにはMild Bunchチームでイベントなど開催していただけると非常に有難いです。
☆KUN:
よく言われるんですけどね、「我が街でもパーティーをやってください」。僕らのスタイルはギリギリまで酒を飲んで、すっ倒れる前にすぐ帰るっていうのがもうマストな感じで、なかなか腰が重いんですよね。大阪でやってくれとか福岡でやってくれとも言われますし、八王子でどうですか。帰るの面倒くさいじゃないですか。昔だったらそのまんま夏なんてベンチで寝てましたけど、地位も名誉もある身…って訳ではないんですけども、ささっと帰れるのが好きな質でした。でも立川でスティーブを観た後は吉祥寺の方まで寄って、「梁山泊
」であんかけチャーハン、のどごしを味わう…飲めるチャーハンを食べて帰りましたから、それはそれで良かったんですけども。
★From RN:Tims さん
先日、出張で上海を訪れました。上海では10年来、仲良くしてもらっている先輩と美味しい四川料理を頂き、2軒目は素敵な音楽が流れるバーで楽しい時間を過ごしました。いつもは仕事だけで訪問する上海ですが、今回は週末をはさむ出張の為、いつもとは違う上海の景色が見られた気がします。実は3軒目に 「ALL」 という上海の若者たちが集うクラブを訪れたのですが、訓市さんも前日に来ていたということを Instagramで知り驚きました。
☆KUN:
行きましたよ、「ALL」。で、オールしましたよ、朝まで。地元の中国の子たちもすごい感じが良くて、気さくに声をかけてきて一緒に写真を撮ろうだなんだっていう感じで。本当に国、まぁ政府で人を選んじゃいけないなと。割とそういう話って多いじゃないですか。「訓市さん、色んな国に行ってますけど、どこの国が好きですか?」とか、「あの国の人たちってどうですか?」ってよく聞かれるんですけども自分が仲良くなる人って結局、その価値観とかそういうことで決まる訳で、国籍で決まる訳じゃないなっていうのを上海ですごく感じたんですけども、上海は今度またゆっくり行ってみたいなぁと思う街です。
★From RN:もとこ さん
毎週、単身赴任先に戻る車内で聴かせていただいている30代の者です。20代の頃はプライベートではヨーロッパ旅行、仕事ではアジア圏への出張が多く、海外を身近に感じていたのですが、コロナ直前のメキシコ出張を最後に長らく日本を離れていません。私が海外へ行っていない間に、世界は随分変わり、あちこちで争いが起こりました。何よりショックだったのはミャンマーでのクーデターです。私が仕事で訪れた2016年のヤンゴンは強烈な日光に照らされた草木の緑と寺院の金色の屋根が美しい平和な街でした。人々は涼しくなった夕方に寺院に出掛け、花を捧げ、祈っていました。派手に飾られた祭壇や建物は日本の寺院とは随分違うけれど親近感があり、心穏やかになったのを覚えています。そんな平穏な生活が、穏やかな祈りの時間が、争いによって奪われてしまったかと思うと胸が痛みます。 今日はいつもと違い、平日は離れて暮らす夫と長野県へのスキー旅行の帰りの車内で訓市さんの声を聴いていました。メッセージを書いたのはその車内で同時に「流れ星」を見たからです。その1週間前に、やはり、この番組を聴いている車内で1人で流れ星を見ました。その話をすると、なんと夫は別の場所で同じ時間に流れ星を見たと言います。本当かどうか定かではありませんが夫と同じ流れ星を2回、訓市さんの番組を聴いている時に見たので、思わずメッセージを書きました。好きな人と同じ流れ星を見て祈る…。そんなささやかな事が、この平和な時間が、当たり前ではないと痛感するこの頃です。
☆KUN:
ひょっとして流れ星呼んじゃいました?僕。目が悪いんでここ40年ぐらい見てない気がしますけど、日本では無いかもしれませんね。星空が綺麗だった砂漠とか南の島では何度か見ましたが、友達に「あれは人工衛星が落ちたんだ」って言われたり・・・。とは言え人工衛星が落ちていくのを見るのは、それはそれでなかなか儚いな、なんて感じたりしていましたけども。もとこさんは旦那さんと仲がいいんですね。つまるところそういうお便りだと思うんですが、これから先も2人で仲良く流れ星を眺めて平和な時間が過ごせますように。
★From RN:アロハ さん
今年最初の1人キャンプに来て、焚き火を見ながら投稿しています。4月12日で 50才になります。「50」という節目を理由に、いつも以上に家族と旅行に行ったり、昔からの仲間たちと会ったりしたいと思っています。折り返しを迎え、一旦自分の人生を振り返り、お世話になった人に感謝したいと思っています。ただ一緒に飲みたいだけというのが本音ですが…。
☆KUN:
歳も近いですし誕生日も近いですねっていうお便りなんですけども、気になったのは1行、「折り返しを迎え」。100歳まで行く気なんですかね、50が折り返しということは。別に早死にはしたくないというか、もう50年生かしてもらってますけども100歳はねえかなと個人的には思ってるんですよね。100歳まで生きてる方って元気じゃないですか。この生活でもし100歳まで生きたら、僕はもう絶対まずいことになるんじゃないのかなと、そう思うわけですよ。 もうすでにレコードに針を落とそうとする時に落とせませんからね。手が震えて。飲めば飲むほどみんな震えてるんですけど、僕が一緒にDJとかをする仲間はみんな年上が多いんですけど、チームとしては。すごい光景ですよ。前も話しましたけど、ものすごい顔を近づけて針を落とそうとしてますしね。溝が見えなくって。で、この間はリズム感がすごく良かった人がレコードをかける時に携帯を取り出して画面を見てるんですよ。「何してんの?」って言ったら、「アプリでbpm、そのレコードの速さを測ってる」「えっ?」「いや最近、耳が遠くてさ」。そりゃそうですよね、爆音でヘッドホンかけてずっと聴いてますから。今後が不安です。
★From RN:tutu さん
野村さん、スタッフの皆さん、こんばんは。10年以上振りにやっと飛行機に乗る距離の旅に行けたのでメッセージを書いてみます。3月、高校の卒業式のすぐ後に娘と2人で長崎を4日間旅してきました。せっかく個人旅行で行くのだから団体では行きにくい場所へ行こうと、日帰りミニバスツアー「長崎市・外海地区 『潜伏キリシタンの里そとめ』」を見つけました。バスは1日をかけていくつもの美しい教会やキリシタン神社、小さな資料館や徒歩でしか行けない山の中も入りました。 一部の教会では今も地域住民たちのための礼拝があります。こうして守り受け継ぐ人たちの存在を知ることで、現代の地域住民の営みと歴史は確かにつながっているんだと感じました。18歳の娘はこのツアーで人々の歴史を「知る・学ぶ」というより、その土地がもつ記憶や居心地の取さを「感じとって」楽しんでいるようでした。
☆KUN:
長崎はもうずいぶん行ってないんですけどもね。海と山が近くて、あと何か昔行った時にご飯が好きだった記憶があるんですけども。友達が天草の方に引っ越したりしていて、「魚も美味いし野菜も美味いし、1度訪ねに来いよっ」てずっと言われているので、今年はあっちの方に行ってみたいなって思ってます。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。