ON AIR DATE
2024.09.22
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  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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 Let's travel! Grab your music.

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TUDOR logo


#520 --- “9月”の“お便り”ナイト・・・ ---

リスナーの皆さんから寄せいただいた
“お便り”の中から訓市が独断でセレクト

旅のエピソードからお悩み相談まで・・・
テーマは何でもないOK
曲のリクエストや選曲オーダーにもお応えします。

毎週1名の方には、
「500回オンエア記念Tシャツ」をプレゼント!


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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

訓市がセレクトした“お便り”の中から
毎週1通を厳選して、
「番組オリジナルTシャツ」をプレゼント!

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2024.09.22

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Papa Was A Rodeo / The Magnetic Fields

2

Diamkonds On The Inside / Ben Harper

3

Dry Your Eyes / The Streets

4

Amaimono (Sweet Thing) / Mocky feat. Nia Andrews, Joey Dosik

5

Season / フィッシュマンズ

6

Because / Dave Clark Five

7

Soul Serenade / King Curtis

8

Wishing / John Frusciante

9

Turquoise Galaxy / Yussef Dayes

2024.09.22

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。


KUNICHI was talking

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★From RN:せっきー さん
毎週この番組を聴くのを楽しみにしている52歳のリスナーです。先日、25歳になる娘が久しぶりに実家に帰って来て、あれこれ話をしていると話題は音楽の話になり、あまり音楽での接点は無かったのですが、何やら最近洋楽を聴いているみたいで、たまにCDやレコードを“ジャケ買い”しているとの事でした。こないだは「裸の赤ちゃんが泳いでいるジャケットのCDを買った」とか、「ピラミッドからビームが出ているジャケットのレコードを買った」とか。そう言えば自分も昔は“ジャケ買い”とかしたな〜と懐かしい気分になりました。訓市さんは、“ジャケ買い”とかありましたか?

☆KUN:
裸の赤ちゃんが泳いでるジャケットのCD、これはNirvana の『Nevermind』でしょうか。ピラミッドからビームが出ているジャケットのレコード、これはPink Floydの『The Dark Side Of The Moon』でしょうか。そうやって想像できちゃうところがすごいんですけども、ジャケ買いしましたとも。だいたいお昼ご飯とかもケチってCDを1枚買うぞ。今日は絶対これを買うんだと思って行ったところ隣に激文のようなポップが貼ってあって、「オススメ!」みたいな。ジャケットも買いに行ったものよりそのオススメの方がかっこよくて、思わずギリギリのとこでそのジャケ買いをしてしまって。渋谷とかで買うと渋谷に住んでる友達の家に駆け込んで、「ちょっとCD聞かせてくれ」って言って聞いて、外した時のショックときたら。「飯食えばよかった…」っていう。でもそうやって知識を得ていくわけですよ。昔は有名デザイナーっていうのがいて、もうその音楽にぴったり合うアートワークを専門にやる人たちがいたんですよね。例えばさっき話したPink Floydですと、どれもすごくコンセプチャルなアルバムジャケットなんですけども、それはイギリスの2人組のヒプノシスっていうデザイナーがいまして、まぁ多分アルバムカバーを100枚以上手掛けてると思うんですけども、彼らは外しがないとか。90年代ですとThe Designers Republicっていうチームがいまして、Aphex TwinとかがいたWARP RECORDSのとか、Björkのアルバムとかも手がけていたかな。 彼らがジャケットをやるってことは外しがないだろうとか。そうやって何とかして空振りを防ごうって努力してたのが当時の音楽の聴き方だった気がします。



★From RN:サメネコ さん
私は今日で30歳を迎えました。“なるようになる”と思っていた20代はあっという間に過ぎ去り、“なるようになったんじゃないか”と思います。ただ、ここからの30代は責任や使命を持って、この人生を歩んで行かないといけないなと思ったバースデーです。野村さんは年齢を重ねることで何か気持ちを新たに持ち直すことはありますか?

☆KUN:
なるようになるといいなあって希望的観測を持ちながら、なんなかったらどうしようっていう恐怖と、それが表裏一体っていうのは20代も30代も40代も50代も変わらないんですよ。そして、なるだけ責任とか使命とか重たいものは嫌だなあと思いつつも、汚いことはしたくないなと思いながら生きてます。年齢を重ねることで気持ちを新たに…。なんですかね、お願いごとが個人的なものだけじゃなくて、戦争なくなったらいいなとか。自分だけ良くても周りが上手く行ってないと遊んでくれないし。だから僕の理想はお金は欲しいんですけど、自分が仲良くしてる人たちが同じぐらいの小銭を持ってて、「飲みに行こうぜ」って言った時に飲む金ぐらいあるっていうのが理想だと思うんですよね。もし僕がIT企業とかをしていて株でも上場して100億円入ったとしたら、自分の仲いい人たちって多分何百人かいると思うんですけど分配しますね。その代わり電話したら付き合ってくれっていう。そんな世の中、最高じゃないですか。ずっとそれ思ってるんですけど、株自体をやらないから絶対起きないんですよね。



★From RN:Magazine Life さん
映画や音楽や旅やアメリカンカルチャーやビンテージバイクが好きな46歳です。僕はヤマハの「SR オフロード仕様」と「BSA スピットファイアー」と「トライアンフ ボンネビル」のチョッパーを持っているのですが、野村さんはこれまで所有したバイクはありますか?

☆KUN:
バイクですか。好きですけど自分で所有、いわゆる本当に買って持ったことはないですね。全部人様のものをお借りして乗ったり、90年代のアジアって普通にお金でレンタルしたら借りれたんですよ。1日いくらで。なのでそういう時に乗ってましたね。そろそろバイクの1台ぐらい買いたいなとも思うんですけど、周りには「絶対やめろ」って言われますけど。「お前のその方向音痴と視力の悪さで大丈夫なのか」って。「で、また変な改造しそうだし」って。そうなんですよね。自分がもしバイクを買ったら自転車ぐらい細くてペラッペラのバイクにしたいんですよ。ミッドシフトでフリスコスタイル。何を言ってるか分かんないと思いますけども、好みがあんまり安全運転に向かない方に行ってしまうので、それは現実的にまずいかなと思ってるんですけども、乗るとしたらそれじゃなきゃ嫌だっていうのがありまして。もう少し考えます。



★From RN:タコスタベタイ さん
12年前の今日、当時二十歳で大学生だった私は、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴで短期留学をし英語を学んでいました。初めての海外、そして初めてのアメリカはとても刺激的でした。ショッピングモールの大きさ、ローカルフードの美味しさ、そしてとても気さくな人々など、カルチャーショックという言葉では片付けたくないほどの発見がたくさんありました。 英会話は苦手でしたが言いたいことが伝わった時はとても嬉しく、この短期留学がきっかけでもっと英語が上手になりたいと思いました。自分の価値観を大きく変えてくれたサンディエゴを、またいつか訪れたいです。訓市さんは、初めて海外に行った時のことを覚えていますか?

☆KUN:
最初の記憶って何でも強くありませんか。物心ついていたら。僕が初めて海外に行ったのは中学生の時なんですけど。前も番組で話しましたが、1番海外ってこういうことなのって思ったのは、小学校の1年だか2年生の時に行った横須賀の米軍基地の中で。あっちの方がある意味衝撃でしたかね。要はゲートをくぐったら違う国があるっていうのがリアルどこでもドアというか。え?っていう感じで、使うお金も違うっていうのも衝撃でしたし。コカコーラとかの缶、昔の日本って全部250ミリ缶っていうか細長いじゃないですか。缶コーヒーとかのジョージアとかにあるような、アメリカンサイズって350でしたっけ。こんなに飲むの?って思いましたし、チョコレートとか自動販売機で買えるのとかもあって。その時に、絶対俺は将来アメリカに行くって心に決めましたからね。今でも強烈に覚えてます。



★From RN:マックでポテト さん
愛知県在住、30歳男です。8月の盆休みに、タイのバンコクとチェンマイに初めての1人旅に行ってきました。チェンマイでの夜、旧市街にあるジャズをメインに毎晩生演奏が聴けるという「The North Gate Jazz Co-Op」 というミュージックバーで、改めて音楽の良さを実感しました。地元の方々の熱のこもった演奏は素晴らしく、何よりそこに集まる様々な国の人達、仕事終わりであろう作業着姿の地元の方々など、みんな思い思いに音楽を楽しんでおり、 僕はそんな人達を見て1人ニンマリとしていました。1人旅というのもあったかと思いますが、音楽を通してこんなにもピースフルな気持ちになったのは初めてで、忘れられない夏休みの思い出となりました。野村さんの旅先で印象的だった音楽体験がありましたら、教えてもらえると嬉しいです。

☆KUN:
もう旅先、音楽が無かったらやってけないぐらいですよね。1人でヘッドホンで聞いて助けられたり、知らない人と盛り上がってお酒を奢ったり奢られたり。音楽いろいろありますけど、ずいぶん前の番組で話したと思いますが初めてパリに行った時かな、ものすごい貧乏旅行で、どこをどう歩いたか覚えてないんですけど、サン=ジェルマン=デ=プレあたりにジャズバーがあったんですよ。ワイン蔵を改造したバーだったと思うんですよね。地下で入って行ったら煙黙々でみんなタバコ吸ってて。黒人のお爺さんのジャズマンがちゃんと正装してるんですよ。で、演奏してて。リスナーの皆さんは映画で『ラウンドミッドナイト』って観たことありますかね。アメリカのジャズミュージシャンがパリに渡るっていう、まあ簡単に言うとそういう話で。主人公デクスター・ゴードンっていう本当のジャズレジェンドのテナーサックスを吹く人が主人公なんですが、まぁもう映画で観た世界が目の前にあるっていうのにすっかり酔いしれてしまいまして。なんかそのシチュエーションに。俺パリに来ちゃって、ジャズ聞いちゃってすごくね?みたいな。本物がいて、何この距離感みたいな。空気一つであんなに酔えるんですね、人間っていうぐらい酔いしれてしまいましたけども。結局それは名のあるミュージシャンの方なのか誰かも全く分からないですし。ただ、その時の光景っていうのはすごく強烈に覚えてます。



★From RN:トモ さん
46歳、男性です。今、長野は北アルプス、標高2600m。満点の星に囲まれながらテントの中、寝袋に入ってこのお手紙を書いています。私の旅と言えば年に1度、知り合って30年来の友人とこの北アルプスを3日位かけ登山する事です。重いバックを背負い、カンカン照りの太陽に晒され、1日8時間は登ったり下ったりという苦行以外の何物でも無い行為なのですが、その代わりにご褒美として地上では決して見る事の出来ない遥か延々遠くまで続く雲海、悠然とそびえ立つ山々の景色が間近で見られて、夜はテント場で久々に会う友人と意識が朦朧となるまでお酒を飲みながらお互いの近況、その日に見た絶景を思い出し語り合える事が極上の幸せなのです。 2人の間ではこの年に1度の旅を 「最後の楽園」 と呼んでいて、今後も身体が元気なうちは行き続けるつもりです。 訓市さんにとっての「楽園」がありましたら是非教えて下さい。

☆KUN:
良いですね。この景色もそうですけど、年に1回、友達と3日ほど過ごすっていうのが多分良いんですよ。大人になるとそれぞれが帰る場所を持つじゃないですか。昔みたいに「ちょっとお前ん家、泊めてくれ」とか。で、昼に一緒に起きて吉牛行ってっていうことを誰もやってくれないわけですよ。そんなこと考えると、やっぱり楽園は“フジロック”ってルビを振ればいいんじゃないんでしょうかね。どうでしょうか。まあとにかく気心知れた友達とまるで意味の無い建設的でも何でも無い話をしながらお酒を飲むっていうのが楽しいんですよ。誰が何と言おうと。