EVERY SATURDAY
8:00 - 12:00
2024.4.13
レコードをこよなく愛する方々をセレクターに迎え、ご自身のコレクションから、“アナログで聴きたい名盤”をセレクト。その中から1曲、実際にレコードに針を落としてお届け。
4月のセレクターは、Kan Sanoさんです。
●今日の1枚:「Kogun / 穐吉敏子=ルー・タバキン ビックバンド」(1973)
「穐吉敏子さんはもう日本を代表するジャズ界のレジェンドで、日本人で初めてバークリー音楽大学に行った人で、僕の大大大先輩です。この作品は『Kogun』っていうアルバムで、アメリカのそのジャズをベースにしつつ日本の楽器とか音階とか、そういう日本的な要素すごく取り入れてる作品で、しかも当時こう日本人の女性がアメリカに1人で行って、黒人のミュージシャンに混ざってジャズを演奏するって結構画期的なことで、現代でも結構驚きの作品です。ジャズはやっぱり、このアルバムもそうですけど、生楽器が主体になってるので、 例えばピアノもそうですし、ウッドベースとかもそうですし、木の中で弦がこう共鳴して、音が響いてっていう楽器なので、響きの豊かさみたいなのが、やっぱり生楽器ってすごく特徴としてあって、それがこうレコードだとリアルに伝わってくるっていうのが1つ魅力なのかなと思いますね。」