EVERY SATURDAY
8:00 - 12:00
2024.7.13
レコードをこよなく愛する方々をセレクターに迎え、ご自身のコレクションから、“アナログで聴きたい名盤”をセレクト。その中から1曲、実際にレコードに針を落としてお届け。
7月のセレクターは、土岐麻子さんです。
●今日の1枚: NIGHT TRIP / 松岡直也、土岐英史 『PACIFIC JAM』 (1981)
「1981年、松岡直也、土岐英史両名義の『PACIFIC JAM』というアルバムです。 松岡直也さんは本牧生まれのラテンフュージョンの第一人者であるピアニスト。その松岡さんと、ジャズサックスプレーヤーであり私の父である土岐英史を中心としたユニットの作品です。 他には、デヴィッド・T・ウォーカーとか、フローラ・プリムなど西海岸のミュージシャンたちが参加していて、ロスで録音されたアルバムですね。 父が31歳、そして松岡さんが44歳ぐらいかな。このラテンフュージョンのムードっていうのも、当時は私は子供ながらにとても好きでした。
父はもともとレコードにあまり執着がないのか、なんだかわからないんですけれども、たくさん聴いてもう自分の中に、自分の体の中に入ったからといって、よく聴いたものを人にあげたりとかしていたんですよね。 なので、気づいたら家にレコードが少なくなっていて、どうしたんだろうと思ったんですけれども。今は部屋に何十枚か残っています。きっとそれは私とか母のためにとっておいてくれたのかななんて思って母と見ていたんですけれども、やっぱり思い出がある作品がたくさん残っていたようなので、とても嬉しかったです。」