ザ・ビートルズから学ぶ、仕事にも通ずる「戦略」とは? 山口周が語る
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著作家、パブリックスピーカーの山口周氏がレギュラー出演するJ-WAVEの番組『NTT Group BIBLIOTHECA ~THE WEEKEND LIBRARY~』(毎週土曜 15:00-15:54)。長濱ねると共に、メインナビゲーターを務めている。
同番組は、図書館をテーマに、哲学からテクノロジー、SDGsやエンターテインメント分野まで、よりよい生き方、よりよい社会を照らすヒントとなる多様な本をピックアップし、現代社会を紐解きながら、しなやかに解説する番組。今回は山口氏に今年4月から始まった番組への手応え、音声メディアの魅力についてなどを語ってもらった。本記事の中ではメディア初公開だという、ザ・ビートルズから学んだ戦略についても話してもらった。
もっと戸惑って、"自分の放送なんて聞いてられない"って感じになるのかと思っていたんですけど、意外とリラックスしながらやれています。「案ずるより産むが易し」と言いますか、最初はものすごくビビっていたんですけど、意外とスムーズに、番組を作ることができているのかなと。
――山口さんは「文字で言葉を届ける」プロフェッショナルでいらっしゃいますが、「音声で情報を届ける」ラジオの良さをどう感じていらっしゃいますか。
まず"ながら聴き"と言いますか、ほかの作業しながら、情報を受け止められるメディアですよね。一方でテレビやYouTubeなどの動画メディアは見始めるとどうしても全部を持ってかれてしまいます。僕は元々ラジオが好きで、テレビはほとんど見ない人間なんですけど、距離感がちょうどいいと思うんです。それこそ「おっ?」と反応できる部分だけしっかり聞けばいいし、BGMのような役割にもなりますし。
――なるほど。
僕は物書きの仕事をしていますけど、ものすごく音声的に文章を作っている自覚があるんです。喋るような感覚で書いているので、僕の本はすべて"です・ます調"。"である調"だと筆が進まないんですよ。単純に、である調で喋る人がいたら怖いじゃないですか。
――怖いですし、不自然ですね。
なので、僕は人に語りかけるような感覚で書いているんです。耳に心地いい語り口調にしていかないと、文章が頭に残っていかないと思っていて。そんな中で、音声メディアの良さというのは、書き言葉よりも感覚に近いところに入ってくるというか。映像メディアと音声メディアでは情報を処理する脳の箇所が異なりますし、音声情報を処理する場所の方が、情動に訴えかけてくるんです。音楽を聴いて人は泣くけど、絵を見て泣く人はあまりいないわけで。そういう意味でも音声メディアは人の心を動かす力があると思っています。
――ラジオ、またポッドキャストを手がける一般企業も増えている中で、企業が活用する利点はどんなところにあると思われますか。
僕自身もこないだVoicyを始めたんですけど、やっぱりいろんなことを試せますよね。映像メディアだと、背景だったり身なりだったり、"情報を伝える"という観点ではどうでもいいことに手間がかかります。そういう意味でも音声メディアは低コストでいろんなことを試しながら運営できるので、そこは企業にとってもメリットではないでしょうか。
聡明な方ですよね。進行に困ると僕は「ねるそん(長濱のあだ名)、どうですか?」と話を振ってしまうんですけど、しっかり打ち返してくれますし。そして、これがまたいい感じに、「こっちの話を聞いてるのかな?」っていう変化球も返ってくるんです。そうきたかって思うくらいにね。
――あはは(笑)。
ねるさんは僕が日常的にコミュニケーションをする人の中で1番若いんですよ。そんな中で、若い人は世界をどう見ているのかとか、どう受け止めているのかっていうのは、お話しているとすごく勉強になることがあります。
――長濱さんはもともと読書家としても有名ですよね。
今でも図書館司書になる勉強をしているみたいですよ。彼女は僕が「こういう本があってね」と言うと、必ずメモを取っていますし、本物の本好きであることが伝わってきます。とはいえ、読んでいるジャンルの領域は僕とは異なります。僕は人文科学系やビジネス書が多いのに対して、彼女は現代文学やベストセラー書を読んでいるので、被っていないのもいいところかなと。僕にとっても「そういう本があるんだ」と気づきがあって、話をしていて面白いですね。
――そういう意味でも山口さんの問いかけに対し、変化球で返してくる長濱さんは魅力的ですね。
そうですね。言葉って多面的でいろんな意味があるので、例えば「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉1つとっても、僕はある側面・ある角度から見ているんですけど、彼女はまったく違う角度からその言葉を捉えていたんです。そういうキャッチボールをしているときは新鮮に感じます。
【番組オンエアの記事はこちら】
やっぱり歌詞なんかには影響を受けてきましたね。以前勤めていた会社を辞めようかなと考えていたときに、たまたまThe Byrdsの『Ballad of Easy Rider』が流れてきて退職を決心したこともありましたし。あの曲は人の心を動かす何かがあるんですよ。
――何か背中を押すものがあったと。
そうですね。それと僕、1冊目の本を出したときはそこそこ売れたんですけど、2冊目の本はまったく売れなかったんです。でも実は2冊目のほうが僕が書きたいことを書いていて、一方で世の中には受け入れられなかった現実があって。自分が書きたいものを書けばいいってものじゃない、ではどうするかと考えて、ザ・ビートルズについて分析したんです。
――というのは?
僕はこれを「ザ・ビートルズ戦略」と呼んでいるんですけど、きちんとメディアでお話するのはこれが初めてじゃないかな。要は、ザ・ビートルズは数々のオリジナルアルバムを出していますけど、途中から音楽性が変化していきますよね。初期の頃は恋愛をテーマにしたシンプルな楽曲がメインでした。『Rubber Soul』くらいまでで、音楽マーケットにおいて盤石なポジションを築いた彼らが、ぽっと『Revolver』をリリースするんです。1曲目は『Taxman』で税金について歌い、2曲目は『Eleanor Rigby』という孤独に苛まれながら生きていくという話で。つまり、初期の頃にバンドを好きになった顧客を裏切っていくような音楽スタイルに変化したわけです。
――そうですね。
そんな中でもやはり『The Beatles(ホワイトアルバム)』は、自分たちが1番やりたいことを表現しているアルバムではないでしょうか。しかし結果は世界中から支持される作品になったわけです。そこで気づいたのは、リリースする順番が大事だということ。例えば、ホワイトアルバムがデビューアルバムだったら、ザ・ビートルズも音楽マーケットであの位置までいけたかは疑問です。つまりザ・ビートルズも前期・中期・後期と変化していく並び順が大事だったわけで、これは仕事にも通じます。なので僕は2冊目を出したあとに"書きたいものを書く"ということを一旦止めて、"この人が出せば一定の部数が売れる"という信頼を勝ち得る状態を作ることにシフトしました。そういう意味でも人生の判断......物書きとしてもアーティストから影響を受けていますね。
――企業に属していたとしても、その考え方は勉強になりますね。初めから自分のやりたいことを提案しても、信用が積まれていないから、上司も仕事を任せられないでしょうし。
そうですね。やりたいことをやりたくても上司が受け入れてくれないというのはよくある話ですけど、「あいつだったら結果を出すだろう」と思ってもらえる状態にしないとなかなか自由には働けないですよね。職種が異なっていても、アーティストの戦略というのは大いに参考になると思います。
自分の人生を生きるということじゃないですかね。一般教養は英語で「リベラル・アーツ」と言いますけど、リベラルというのは自由ということ。自由が何を意味するかというと、オプションの数が増えるということですね。それがたくさんある・ないとでは、正しい選択ができるか否かでものすごく大きな差が生まれると思います。
――なるほど。
今って極端な話、リモートワークでどこでも働けるし、副業を認める企業も増えてきています。何をするか・どこに住むかの自由も広がっていますよね。オプションが増えれば増えるほど、自分にとっていい選択ができる可能性も広がるし、どんどん幸福になっていくと思います。一方で、自分で考える力が弱いとなかなか難しい。フランスにポール・ブールジェという文学者がいましたが、彼は「自分の考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう」と言ってるんです。これは今の時代にすごく大事な指摘だなという気がしますね。
図書館がテーマの番組なので、好きな図書館に行って収録するとかですかね。ブラジルに王立ポルトガル図書館というのがあるんですけど、ねるさんは世界で1番その図書館が好きみたいです。僕は『海辺のカフカ』(著者:村上春樹)で大島さんが勤めている図書館のモデルとなっている施設が四国にあるそうなので、そういうところに行って公開収録などできたら楽しいと思います。
――最後になりますが、図書館がテーマの番組ということで、本を読むとき、または文章を書くときに山口さんが聴いている曲を教えてください。
僕は本を読む・文章を書くとき、音楽は聴かないんですよ。音楽的に文字を扱っているので、音楽を聴くと考えられなくなってしまうというか。でもそんな中で、強いて挙げればバッハの『ゴルトベルク変奏曲』と『平均律』ですね。
『NTT Group BIBLIOTHECA ~THE WEEKEND LIBRARY~』の公式サイトは以下より。
https://www.j-wave.co.jp/original/bibliotheca/
(取材・文=中山洋平)
■山口 周プロフィール
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ストン・コンサルティング・グループ等で経営戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は、独立研究者、著作家、パブリックスピーカー、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGreat Narrative Initiativeメンバーなどを務める。著書に『ビジネスの未来』『ニュータイプの時代』など。
同番組は、図書館をテーマに、哲学からテクノロジー、SDGsやエンターテインメント分野まで、よりよい生き方、よりよい社会を照らすヒントとなる多様な本をピックアップし、現代社会を紐解きながら、しなやかに解説する番組。今回は山口氏に今年4月から始まった番組への手応え、音声メディアの魅力についてなどを語ってもらった。本記事の中ではメディア初公開だという、ザ・ビートルズから学んだ戦略についても話してもらった。
音声メディアは人の心を動かす力がある─その理由は?
――4月から番組がスタートしましたが、これまでの手応えはいかがですか?もっと戸惑って、"自分の放送なんて聞いてられない"って感じになるのかと思っていたんですけど、意外とリラックスしながらやれています。「案ずるより産むが易し」と言いますか、最初はものすごくビビっていたんですけど、意外とスムーズに、番組を作ることができているのかなと。
――山口さんは「文字で言葉を届ける」プロフェッショナルでいらっしゃいますが、「音声で情報を届ける」ラジオの良さをどう感じていらっしゃいますか。
まず"ながら聴き"と言いますか、ほかの作業しながら、情報を受け止められるメディアですよね。一方でテレビやYouTubeなどの動画メディアは見始めるとどうしても全部を持ってかれてしまいます。僕は元々ラジオが好きで、テレビはほとんど見ない人間なんですけど、距離感がちょうどいいと思うんです。それこそ「おっ?」と反応できる部分だけしっかり聞けばいいし、BGMのような役割にもなりますし。
――なるほど。
僕は物書きの仕事をしていますけど、ものすごく音声的に文章を作っている自覚があるんです。喋るような感覚で書いているので、僕の本はすべて"です・ます調"。"である調"だと筆が進まないんですよ。単純に、である調で喋る人がいたら怖いじゃないですか。
――怖いですし、不自然ですね。
なので、僕は人に語りかけるような感覚で書いているんです。耳に心地いい語り口調にしていかないと、文章が頭に残っていかないと思っていて。そんな中で、音声メディアの良さというのは、書き言葉よりも感覚に近いところに入ってくるというか。映像メディアと音声メディアでは情報を処理する脳の箇所が異なりますし、音声情報を処理する場所の方が、情動に訴えかけてくるんです。音楽を聴いて人は泣くけど、絵を見て泣く人はあまりいないわけで。そういう意味でも音声メディアは人の心を動かす力があると思っています。
――ラジオ、またポッドキャストを手がける一般企業も増えている中で、企業が活用する利点はどんなところにあると思われますか。
僕自身もこないだVoicyを始めたんですけど、やっぱりいろんなことを試せますよね。映像メディアだと、背景だったり身なりだったり、"情報を伝える"という観点ではどうでもいいことに手間がかかります。そういう意味でも音声メディアは低コストでいろんなことを試しながら運営できるので、そこは企業にとってもメリットではないでしょうか。
番組パートナー・長濱ねるは「聡明な方。話していると勉強になる」
――番組でのパートナー・長濱ねるさんの印象を教えてください。聡明な方ですよね。進行に困ると僕は「ねるそん(長濱のあだ名)、どうですか?」と話を振ってしまうんですけど、しっかり打ち返してくれますし。そして、これがまたいい感じに、「こっちの話を聞いてるのかな?」っていう変化球も返ってくるんです。そうきたかって思うくらいにね。
――あはは(笑)。
ねるさんは僕が日常的にコミュニケーションをする人の中で1番若いんですよ。そんな中で、若い人は世界をどう見ているのかとか、どう受け止めているのかっていうのは、お話しているとすごく勉強になることがあります。
――長濱さんはもともと読書家としても有名ですよね。
今でも図書館司書になる勉強をしているみたいですよ。彼女は僕が「こういう本があってね」と言うと、必ずメモを取っていますし、本物の本好きであることが伝わってきます。とはいえ、読んでいるジャンルの領域は僕とは異なります。僕は人文科学系やビジネス書が多いのに対して、彼女は現代文学やベストセラー書を読んでいるので、被っていないのもいいところかなと。僕にとっても「そういう本があるんだ」と気づきがあって、話をしていて面白いですね。
――そういう意味でも山口さんの問いかけに対し、変化球で返してくる長濱さんは魅力的ですね。
そうですね。言葉って多面的でいろんな意味があるので、例えば「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉1つとっても、僕はある側面・ある角度から見ているんですけど、彼女はまったく違う角度からその言葉を捉えていたんです。そういうキャッチボールをしているときは新鮮に感じます。
【番組オンエアの記事はこちら】
ザ・ビートルズを分析し、物書きとしての"戦略"を決めた
――J-WAVEはリスナーが新たな良質の音楽と出会う場所です。山口さんは音楽を聴く中で気づきを得ることはありますか?やっぱり歌詞なんかには影響を受けてきましたね。以前勤めていた会社を辞めようかなと考えていたときに、たまたまThe Byrdsの『Ballad of Easy Rider』が流れてきて退職を決心したこともありましたし。あの曲は人の心を動かす何かがあるんですよ。
そうですね。それと僕、1冊目の本を出したときはそこそこ売れたんですけど、2冊目の本はまったく売れなかったんです。でも実は2冊目のほうが僕が書きたいことを書いていて、一方で世の中には受け入れられなかった現実があって。自分が書きたいものを書けばいいってものじゃない、ではどうするかと考えて、ザ・ビートルズについて分析したんです。
――というのは?
僕はこれを「ザ・ビートルズ戦略」と呼んでいるんですけど、きちんとメディアでお話するのはこれが初めてじゃないかな。要は、ザ・ビートルズは数々のオリジナルアルバムを出していますけど、途中から音楽性が変化していきますよね。初期の頃は恋愛をテーマにしたシンプルな楽曲がメインでした。『Rubber Soul』くらいまでで、音楽マーケットにおいて盤石なポジションを築いた彼らが、ぽっと『Revolver』をリリースするんです。1曲目は『Taxman』で税金について歌い、2曲目は『Eleanor Rigby』という孤独に苛まれながら生きていくという話で。つまり、初期の頃にバンドを好きになった顧客を裏切っていくような音楽スタイルに変化したわけです。
――そうですね。
そんな中でもやはり『The Beatles(ホワイトアルバム)』は、自分たちが1番やりたいことを表現しているアルバムではないでしょうか。しかし結果は世界中から支持される作品になったわけです。そこで気づいたのは、リリースする順番が大事だということ。例えば、ホワイトアルバムがデビューアルバムだったら、ザ・ビートルズも音楽マーケットであの位置までいけたかは疑問です。つまりザ・ビートルズも前期・中期・後期と変化していく並び順が大事だったわけで、これは仕事にも通じます。なので僕は2冊目を出したあとに"書きたいものを書く"ということを一旦止めて、"この人が出せば一定の部数が売れる"という信頼を勝ち得る状態を作ることにシフトしました。そういう意味でも人生の判断......物書きとしてもアーティストから影響を受けていますね。
――企業に属していたとしても、その考え方は勉強になりますね。初めから自分のやりたいことを提案しても、信用が積まれていないから、上司も仕事を任せられないでしょうし。
そうですね。やりたいことをやりたくても上司が受け入れてくれないというのはよくある話ですけど、「あいつだったら結果を出すだろう」と思ってもらえる状態にしないとなかなか自由には働けないですよね。職種が異なっていても、アーティストの戦略というのは大いに参考になると思います。
学ぶことで、「オプションの数」が増える
――生活だけで手いっぱいになり、直接的な利益をもたらさない学びを後回しにしてしまっている人もいるかと思います。山口さんが考える「学び」が人生にもたらす作用を教えてください。自分の人生を生きるということじゃないですかね。一般教養は英語で「リベラル・アーツ」と言いますけど、リベラルというのは自由ということ。自由が何を意味するかというと、オプションの数が増えるということですね。それがたくさんある・ないとでは、正しい選択ができるか否かでものすごく大きな差が生まれると思います。
――なるほど。
今って極端な話、リモートワークでどこでも働けるし、副業を認める企業も増えてきています。何をするか・どこに住むかの自由も広がっていますよね。オプションが増えれば増えるほど、自分にとっていい選択ができる可能性も広がるし、どんどん幸福になっていくと思います。一方で、自分で考える力が弱いとなかなか難しい。フランスにポール・ブールジェという文学者がいましたが、彼は「自分の考えたとおりに生きなければならない。そうでないと、自分が生きたとおりに考えてしまう」と言ってるんです。これは今の時代にすごく大事な指摘だなという気がしますね。
番組で今後やってみたいことは?
――ラジオ番組で、またはJ-WAVEで今後やってみたいことを教えてください。図書館がテーマの番組なので、好きな図書館に行って収録するとかですかね。ブラジルに王立ポルトガル図書館というのがあるんですけど、ねるさんは世界で1番その図書館が好きみたいです。僕は『海辺のカフカ』(著者:村上春樹)で大島さんが勤めている図書館のモデルとなっている施設が四国にあるそうなので、そういうところに行って公開収録などできたら楽しいと思います。
――最後になりますが、図書館がテーマの番組ということで、本を読むとき、または文章を書くときに山口さんが聴いている曲を教えてください。
僕は本を読む・文章を書くとき、音楽は聴かないんですよ。音楽的に文字を扱っているので、音楽を聴くと考えられなくなってしまうというか。でもそんな中で、強いて挙げればバッハの『ゴルトベルク変奏曲』と『平均律』ですね。
https://www.j-wave.co.jp/original/bibliotheca/
(取材・文=中山洋平)
■山口 周プロフィール
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。電通、ストン・コンサルティング・グループ等で経営戦略策定、文化政策立案、組織開発等に従事した後に独立。現在は、独立研究者、著作家、パブリックスピーカー、株式会社ライプニッツ代表、世界経済フォーラムGreat Narrative Initiativeメンバーなどを務める。著書に『ビジネスの未来』『ニュータイプの時代』など。
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