RADIO SAKAMOTO

AUDITION
PROGRAM
SONG LIST
PODCASTING

PROGRAM

TOKIO MARINE & NICHIDO presents RADIO SAKAMOTO
<提供>東京海上日動火災保険 ユナイテッド・アローズ

ARCHIVE:060507

<これがDJの本質なんじゃないか>
プライベート・スタジオの教授
「2ヶ月ぶりですけれど。早いですよね…時が経つのは。すっかり春らしくなって、今回も木漏れ日系です(笑)…花見月が満開なんですよ。そんなNY、プライベート・スタジオから(まさに)アットホームにお送りします。実は4月に日本に居たんですよ…京都に行ってまして。ダムタイプ(Dumb Type)というダンス・グループのスタジオにお邪魔しました。友だちの友だちという感じのひとたちが20人くらい集まったんですけど、そこで気づいたことがあって…。このラジオ番組なんかもそうだけど、「DJの基本」っていうのは、ホラ、友達の家に行ったり、遊びにきたりすると、「最近こういうの聴いてるんだよね」ってなりますよね。―――これがDJの基本じゃないか、と思って。近況報告的なことだったりを、お酒なんか飲みながら喋ったり…ね。これがDJの本質なんじゃないかな」

プライベート・スタジオの教授
<近況 - コンサートがいろいろあります>
「まず日本で、6月3日からロハスクラシック・コンサートがあります。趣旨としては、クラシック音楽というのはロハスだ…という。バッハもモーツァルトも、何百年と引き継がれて演奏されている訳だし、楽器も古いものが使い続けられている。“持続的”という意味では非常にロハスですよね。そんなテーマのコンサートですが、純粋にクラシックだけでなくて、邦楽やジャズ、若い優秀な方たちにも集まっていただいて、お披露目する…という感じです。その後、カールステン・ニコライとEUのツアー。2人で出しているアルバムの曲そのまま…と言うより、曲を分解してライブ用の素材にしちゃて。長くやろうと思ったら調節できるようにして。…元々、ピアノは即興だったんですけど、それをまた即興で弾くというか…口で説明するのが難しいですけど。ステージ右にカールステン、左に僕とピアノ。2人を繋ぐようにスクリーンがあって、リアルタイムで音に反応して映像パターンが出る感じです(カールステンがプログラミング)。10月にアジア、オーストラリアをツアー予定なので、日本で見ていただけると面白いかもしれませんね」

Ryuichi Sakamoto produce LOHAS CLASSIC Concert 2006
坂本龍一プロデュース公演「第1回 ロハスクラシック・コンサート2006」
●2006年6月3日(土)京都造形芸術大学・京都芸術劇場
●2006年6月6日(火)東京・王子ホール
・入場料:6,500円
・本公演のチケットはe+(イープラス/http://eee.eplus.co.jp/lohas/)で販売中。
・プレオーダー受付開始:5月6日(土)予定 (抽選)
・一般発売日:5月14日(日) 予定 (先着順)
・詳しくは「ロハスクラブ

<サカモト的プレイリスト !?>
「僕のパソコンには、100GのHDDが入ってますが、もうパンパンでしてね(笑)。最近はMP3に変換してから聴くという習慣に慣れてしまったので、CDから直接聞く。っていうことが減ってきてる。このスタジオの壁にも何千枚かCDがあるんですが、ほんとは全部焼いてしまいたいんですが(!)まぁ、時間がないので老後の楽しみにしておこうかな」

教授のパソコン+CDからの選曲=プレイリスト、詳しくはSONG LISTをご覧ください。

<オーディション総評 - 勢いが今一歩かな>


「今回のオーディション応募作品もかなりの数がありました。ありがとうございました。音楽作品が80作品・強、ポエトリー:2、写真:1、絵画:1という感じで…、いろいろな作品がありましたが。日本語のポエトリー・ラップ作品を聴いていたら、キリコ(fragment)聴きたくなってしまったし、女の子ボーカルの曲を聴いていたら、僕がやっている「chain-music」の、groopiesの曲が聴きたくなってしまったし…ちょっと勢いが今一歩かな。という感じもしました」

オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。またコーナー全体を世界へ向けてポッドキャスティングでインターネット配信しています。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。

※オーディション応募作品をじっくりと聴けるポッドキャスト・バージョンは近々このサイトにUPされます。お楽しみに!

RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。

<Remix Album 『Bricolages』特集>
「5月24日に、Album『CHASM』のリミックス盤が出ます。ぼくは何もやってないんですけどね(笑)…去年、一緒にツアーをやったバンド・メンバーは全員やってくれています。他にもアルバ・ノトや、アルバム・ジャケットのデザインもお願いしているテイラー・デュプリーなどなど。日本盤だけにですね、ボーナストラックとして細野(晴臣)さんのRemixも入ります。全部、お聴かせしたいくらいなんですけど、自分で言うのも変ですけどナカナカのものだと思いますよ。リミックス…って、僕もあんまり好きじゃないのね。そんなに買ったりもしないし、頼まれればやるんだけど。ただこのリミックス・アルバムは中身があると思うんです、手前味噌じゃなくて!…なんちゃって」

Warner Music Japan 『Bricolages』紹介ページ

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(当選者の発表は発送を持って替えさせていただきます)

<エコニュース - 温暖化〜食料危機の可能性がある?>
「グリーンランドの氷が急速に消えていきつつあって、もうターニング・ポイントを過ぎて手遅れなんじゃないか…という論調が、最近多いですね。温暖化がね。あとNHKの特集番組で「地球シミュレータ」を扱ったのがあったんですけど、そこでシミュレートされたことに近いことが、既に起きはじめてますね、九州の大雨とか…。科学者が言ってるよりも前倒しになっているみたいです。雪を含めた“水の被害”も、ルーマニアでも最近ありましたが、水害で土壌が流れてしまって恒常的に農業ができなくなってしまう可能性もあれば、局地的な大量な雨、別の地点では乾燥化…などなど、たくさんの問題がある。このまま続くと、世界的な食料危機になる。…日本の自給率は30〜40%って言われてますけど、いくらお金を出しても食料が手にはいらなくなる可能性がある訳ですね」

<今回いちばん言いたかったこと「六ヶ所村」問題>
「青森県六ヶ所村にある、3月31日に試験運転(しかし実際に行う)を開始した「核燃料再処理工場」の話なんですが。ここは、原発が通常出す放射能1年分を、1日で出しちゃう…大気と海に放出してしまうという、そういう施設。そうすると漁業で生活している人をはじめ、さまざまな影響が出ますよね。大きな問題だと思うんだけど、日本のメディアはほとんど報道しない。これは将来の世代にわたって影響を及ぼします。今回は、2年間、現地で取材を行ったドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディー』を映画監督:鎌仲ひとみさんのインタビューをオンエア。この番組のポッドキャスティングでも鎌仲監督のインタビュー完全版を配信します。僕らも問題意識を高めてもうらおうと思って、ラッパーのSHING02クンやクリスチャン・フェネスと楽曲を制作中です」

映画『六ヶ所村ラプソディー』監督:鎌仲ひとみさんインタビュー:完全版は、番組ポッドキャスティングにて公開します。ぜひお聴きください。

六ヶ所村ラプソディー

■映画『六ヶ所村ラプソディー』〜オディシャルブログはこちら
■制作会社『GROUP GENDAI』のHPはこちら

<上映会情報>
5/14(日)千葉県浦安文化会館
5/19(金)東京ウィメンズプラザ
6/13(火)神奈川県平塚市中央公民館