PROGRAM
作家・重松清のHeart to Heart
第11回オンエアは福島県南相馬市、浪江町。
第11回は、原発事故の影響がまだ色濃く残る南相馬市小高区、浪江町を訪ねます。
故郷小高に人が集う場所を作った女性。以前働いていた老人介護施設が津波で多数の犠牲者を出した悲しみを乗り越えデイサービスをオープンした女性。町役場の職員と幼い子供の父親という二つの立場の間で悩み、揺れ動いた男性。帰れない故郷浪江町の物語を紙芝居で伝える女性を取材。
故郷に帰る人、帰らない人、それぞれの決断とその再出発を見つめます。
GUEST
スタジオには震災で家族や家など大事なものをなくし、喪失感の中で生きているひとりの女性を描いた小説『彼女の人生は間違いじゃない』を発表、映画化もされた福島県出身の映画監督廣木隆一さんをお迎えして、「人、それぞれの再生」について考えます。
- 廣木隆一(映画監督)
- 福島生まれ。1982年『性虐!女を暴く』で映画監督デビュー。1994年、サンダンス・インスティテュート(米)に参加。『800 TWO LAP RUNNERS』(1994)で文化庁優秀映画賞。文部大臣芸術選奨新人賞を受賞 ほかを受賞。2003年の『ヴァイブレータ』で、第25回ヨコハマ映画祭をはじめ、国内外40以上の映画祭で賞を獲得する。ほかの作品に、『余命一カ月の花嫁』『さよなら歌舞伎町』『ナミヤ雑貨店の奇跡』日本アカデミー優秀監督賞 初小説「彼女の人生は間違いじゃない」を自らが映画化。最新作は『ここは退屈迎えに来て』がある。