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2022.12.10

スウェーデンのお菓子「カネルブッラ」

12月のスパイスプレゼンターは、郷土菓子研究社の林周作さん。
世界を旅しながら、各地のお菓子を調査し、ご自身で再現!その数およそ500種類!三軒茶屋にある林さんのお店「JOURNEY」では、シーズンごとに様々な郷土菓子を製作、販売しています。今月は、「スパイスを使った世界のお菓子」をテーマに、スイーツからスパイスの魅力を教えていただいています。

●スウェーデンのお菓子「カネルブッラ」
今日ご紹介するのはスウェーデンのお菓子、カネルブッラです。いわゆるシナモンロールなんですけど、スウェーデンのシナモンロールは、パン生地にカルダモンを混ぜ込んだパンを使うのがベーシックなスタイル。
かつてインドとスウェーデン、北欧の方って、貿易で盛んだった時からカルダモンは北欧でも欠かせないスパイスになっていました。
カネルブッラは、スウェーデンのパン屋に行ったら間違いなく並んでるくらい親しまれている菓子パンですよね。もう、朝の定番みたいにパン屋並んでる光景ってよく見たんで、それはもうなくてはならないパンと言えます。

●カネルブッラ、作り手のこだわり
カネルブッラを作るときは、カルダモンをホールのカルダモンの中の黒い粒だけを使って、それを粗挽きにして、それをパン生地に練り込むんですけど。黒い粒っていうのがそれだけで日本で売ってなくて、向こうのものを取り寄せて使ったりするんですけどそこがかなり重要で。粉末じゃあの味は出せないんですよね。自分の中ではお菓子屋のパンっていうとちょっとお菓子の要素を少し入れたいなと思っていて、一般的なカネルブッラよりも、少しバターを多くしたりとか、気持ちちょっとアレンジしています。