KINGS MEETING(TUE)
〜BACK TO LIVEHOUSE〜 vol.12
2021.03.23
BLUE ENCOUNT
田邊駿一❹
ライブハウスのドキドキその2
〜出演者編〜
高校3年生の終わりごろに結成された
BLUE ENCOUNT…ですが
それよりも前、高校1年生の頃から
軽音楽部の仲間と
メンバーの入れ替えもありながら
バンド活動をしていたという田邊さん。
(当時からドラムの高村さんとは
一緒にバンドを組んでいました)
当時そこにはもうひとりボーカルも。
学園祭でのライブを重ねているうちに、
リーダーであるもう一人のボーカル
=ジャイアン(仮名)から突然の
ライブブッキング宣言。
当時 熊本のライブハウス・ジャンゴで
高校生がブッキングし
高校生が運営をする…という
イベントの大部分を
学生の力で展開するライブ企画があり、
毎週土日に行われていたというその企画は
チケット代のお手軽さもあって、
多くの高校生が訪れるイベントでした。
ジャイアンの独断で出演が決定したのが
高校2年生の時。
そこからはとにかく
2か月後のライブに向けて練習の日々!
当時のバンド体制は、
ジャイアンがメインボーカルで
基本的に田邊さんはハモリ担当でした。
(AメロBメロは歌ってサビは…とか)
猛練習のうえでみんなが
準備万端で迎えた前日、事件が。
ジャイアンからまさかの一言。(しかも謎の理由)
「あしたの1曲目お前が全部歌ってくれねえか」
愕然とした田邊さんでしたが、
とにもかくにもライブは明日…
徹夜して頭に叩きこむしかありません。
ライブ当日、家を出るときにも手の震えが…
お母さんが背中をさすりながら
頑張りなさい!思いっきり歌ってきなさい!
と声をかけてくれたのは
いまでも覚えているそう。
もう一つ
今でも覚えているのは、
その日のライブハウスの風景。
タバコくさい空気や狭い楽屋…
ぎゅうぎゅうの機材…
(緊張しすぎてその狭さも
気にしている場合じゃなかったのですが)
その日のトリを務めるのが、
名のある高校生バンドだったということもあり
1番手の田邊さんたちの出番から会場は満員。
やるしかない!と1曲目を歌ってからは
一瞬の出来事のように全曲をやりきり、
終わった時には記憶が全然なかったんだとか。
打ち上げはライブハウス近くのロッテリアで。
出番では問題の1曲目以外は
ジャイアンが歌もMCも担当していたため
意気揚々とロッテリアでも
コーラを飲んでいるジャイアン。
対してすみっこで
メロンソーダを飲んでいた田邊さんでしたが、
そんあところに
界隈で有名な高校生バンドたちが入ってきました!
ご一行はジャイアンのもとに行くのかと思いきや、
揃って田邊少年のもとへ!
口々に例の1曲目を絶賛してくれました。
結果打ち上げでは
終始中心にいることになった田邊さん。
その足で向かった高村さんのお家で
新しくバンドをやろうと思う
という気持ちを伝えました。
これこそがブルエン誕生の瞬間!
(そこからその噂がどこからか広まって、
バンドへ入りたいと言ってきたのが江口さん)
あの日1曲目を歌ったことで、
今までなかった自身がうまれたという田邊さん。
その想いがブルエン誕生への
キッカケになっていたんですね・・・
ちなみにいまでも
ジャイアンとは連絡をとっているそうです。