04 Limited Sazabys GEN
第5回目・・・
【ゲストアーティスト 尾崎世界観】
今回は、
クリープハイプ尾崎世界観さんにお越しいただきました。
(キンプレ、SPARKではもちろんおなじみの尾崎さんですが)
尾崎:久しぶりなんだけど、
めちゃくちゃ恥ずかしいんだよGEN君と喋るの。
GEN:なんでですか?!
尾崎:1月20日にね、大事な選考会があったんですけど
GEN:選考会ですね、先生
尾崎:その芥川賞選考会前日にね、
たまたまGEN君に連絡してて、
なんかご飯でも!みたいな。
いつも俺口約束だから、今度こそって思って。
GEN:そうなんですよ、ご飯いくいくサギするんで。
尾崎:すっぽんが食べたいって言ってきて、
やっぱりさすがに精力がすごいなと思って、
GEN:すっぽんとかウナギとか(笑)
尾崎:ちゃんと(芥川賞)取れたら、賞金でおごりますよ
って言って、普通に落ちてたから(笑)
尾崎:全然ダメだったわ。普通におごらせてください!
GEN:普通にいただきます、じゃあ(笑)
-LIVEの重要性-
尾崎:一番でかい規模のツアーが中止になって、
3本やれたのかな?最初だけやれて。
ツアーって、最初の良さもあれば、
最後の方、完成されていく良さもあるでしょ?
GEN:そうですね、だんだん身体が仕上がって。
尾崎:そう、だから先っちょしか入ってないよ!
GEN:なるほど(笑)むずむずしますね、
後でお腹いたくなりますね。
尾崎:(笑)。
悔しいって気持ちもあるけど、なんだったんだろうって、
GEN:答え合わせが出来ないまま、終わってしまう、
あのツアーはなんだったんだろうみたいな。
でも楽曲のリリースはかなり積極的でしたよね。
尾崎:したけど、でもLIVEをして、そこで反応を直に確かめないと。
やっぱ自分たちは、つくづくLIVEで、
いろんなものを確かめてきたんだなって
それを去年確かめられたかな。
GEN:僕も去年LIVEがない生活をしていて、
人前に全く立たないわけじゃないですか。
自分の内側から出るオーラみたいのが
なくなっている気がして、
俺なんの人なんだろうって。
尾崎:思うよね。だから、鼻毛とか切らなくなったもん。
GEN:切らなくなりましたよ!
尾崎:LIVEに合わせて、前日鼻毛切ろうとか、
爪切ろうとか思うんだけど、
GEN:そんなルーティンがあったんですね(笑)
-作品がコロナにかかってしまった-
GEN:でも尾崎さんはそれこそ、そういう機関があってこそ、
そういう執筆にむかっていったのでは。
尾崎:そうだね。やっぱりLIVEできない悔しさを、音楽で晴らそうとすると、
やれちゃうんだよね。
それこそ、作品がコロナにかかっちゃたっていう感じがする。
自分の中では。
どっちかだと思う。
それで作品を作る人と、辞めちゃう人。
自分は、作品までやられたら悔しいなと思って。
そういう意味では、小説を書いて、
エネルギーを散らさなくてはと思って、悔しさとか。
-LIVEを通して、曲を育てる-
GEN:基本的にアルバムを出すにしろ、
ツアーを見据えて、作ってるんですよ。
LIVEを見据えて、どういう風に盛り上がるかとか、
で、そっから曲が出来て、
LIVE HOUSEとか、
色んな所へ旅をさせて、育てていく。
やっぱそのツアーが伴わないリリースって
あんまりイメージできなくて。
尾崎:LIVEでやってさ、
『うわ全然盛り上がらないって曲もあるでしょ。』
GEN:ありますあります!ツアーで変わりますからね。
この子、こんな便利だったのかみたいな。
尾崎:そうなんだよ。全然期待してなかったけど、
『え?なんで?これが刺さってるんだろう』
って考えるのも、面白いし。
そういうのをお客さんにも教えてもらってたから
それがないのはねぇ、本当に難しい。
GEN:一昨年くらいにイメージしてたんですけど、
僕らのミステリーツアーに
クリープハイプでていただいたじゃないですか。
そういうノリで、
全部新曲のツアーをやったらいいんじゃないか
と思ったんですよ。
ツアーをまわって、ツアーを終わってから、
レコーディングをしたら、
一番その曲の理解が深まっているじゃないですか。
尾崎:なるほどね。
GEN:いつもツアーを回って、
「ああ、ここのアレンジこうなかったなとか、
ここもう少し後ろ行きたかったなとか。」
そういうこと見つかるんで、
これ一番いいアルバムの作り方なんじゃないかって思って、
それをやりたいと思ってたんですよ。
-配信、無観客でのLIVE-
尾崎:お客さんもすごく迷っているのが伝わってくるから、
やっていくしかないねとりあえず。
GEN:声出しちゃいけないってすごく難しいですよね。
尾崎:本当そうだよね。
GEN:ちょっとエッチですよね。
尾崎:(笑)
GEN:この前侑観客でやらせてもらった時、
僕がMCで、何をボケても、
何もリアクションがないわけですよ。
でもそれでもやっぱ、
面白かったら笑ってくれるんじゃないかなって
戦ってみる自分がいるんですけど、
それでも滑ってる空気になるから、
心が折れてくるんですけど(笑)
尾崎:でもそうだよね、
本当に分かりやすい物ばかり見てきたんだなって、
改めて突きつけられるよね。インタビューとかではさ
「簡単な歓声とかではなくて、もっとお客さんの、
根底のものを観ていきたい」とか
調子に乗って言ってたことあったけど、
やっぱりねそんなことなかったんだなって(笑)
GEN:そうですよね(笑)
尾崎:お客さんの手っだたり、声だったり、
そこを頼りにしてたんだなってういう。
-お客さんにも悩みを見せていくことの正しさ-
GEN:尾崎さんの現状を打破するアイディアはないですか?
尾崎:悩んでいるところを、見せていくのが、
自分たちにできることかな。
ちゃんと間違えていくというか、
お客さんにも、毎回確実に正解を導き出せない、
LIVEを何回も中止になったり、延期になったりしたりして、
突き合わせちゃってるけど、
その度にでも、間違えたってことは、届けていって、
その過程を見せていくっていう、現状できることかなと。
アーティストにとってのLIVEの意味、
楽曲との関係性、
今回も面白いお話を伺うことが出来ました。
尾崎さん、沢山のお話有難うございました!