腕時計「オリエントスター」を使用しているオーナーに、
実際の使い心地を聞きました。
普段はスーツとかは着ないジーンズ・Tシャツのカジュアルな生活なので、時計で好きなものを選ぶと大抵の場合でスポーツウォッチになるんですよね。本当は落ち着いた大人っぽいドレッシーな時計には憧れはあるんですが。今回のオリエントスターのベゼルの赤と青の色と全体のデザインは好みのど真ん中でした。今どきのデジタルウォッチの軽量さと高機能の対極にあるアナログの重さは、身につけるという実感が湧きますね。
精密さと重さが存在を主張してきますよね。リューズを回したときのスムーズな動きとバネの重さが、機械としての高い密度を感じさせますし、そのせいか、その密度の高さに負けない気持ちの張りがこちら側に必要になるなといつも思います。当然時々負けちゃうこともあります(笑)。パワーリザーブ表示は、時間の重さみたいなのを感じさせてくれますし、やっぱりメカニカルウォッチの良さのすべてがこの時計にはありますね。
誰かに見せるためつけるというよりは、自分のためにつけることが多い気がします。最近、半世紀以上前のビンテージのポルシェを手に入れたんですが、それに乗る時につけるとしっくり来る感じがします。両者は作られた時代も違うし、デザイン思想も違いますが、いずれも精密な機械を操作している感じが似ています。あとは、適度な重さと一体感が素晴らしい。なので、オリエントスターは自分と対話する、一人遊びの時に選ぶことが多いです。
『JOY』 REI HARAKAMI
この曲を聞くとなぜか走りたくなるんですよね。何をおいてもまず一歩前に出るっていう気持ちになれるので、このオリエントスターの印象とフィットしますね。
藤井直敬
医学博士/脳科学者
東北大学医学部卒、眼科医、東北大学医学部大学院にて博士課程終了、医学博士。98年よりMIT Ann Graybiel labでポスドク。2004年に帰国し、理化学研究所脳科学総合研究センターで副チームリーダーを経て、2008年より適応知性研究チームのチームリーダー。社会的脳機能の研究を行う。2014年に株式会社ハコスコを創業。