腕時計「オリエントスター」を使用しているオーナーに、
実際の使い心地を聞きました。
実はオリエントスターを使い始めるまで、腕時計というもの自体を身につける習慣がありませんでした。しかし(お恥ずかしながらこの年齢になって)初めて習慣的につけるようになり、つけた瞬間に身が引き締まり背筋が伸びるような、オンとオフの切り替えになっています。
比較的時間の自由がきく仕事ではあるので、ややもするとそこがルーズになりがちでもあります。しかしオリエントスターをカチッと腕にはめた瞬間、さあ今日も誰の目から見てもイイ!と思われるような仕事をするぞ!と気持ちがググッと上がります。あと当たり前の話なのかもしれませんが、これまで時間を見るのはスマホで充分と思っていましたが、腕時計があると無いとでは全然違いますね。移動時の時間確認のたびに、つけていてよかった、と思います。
柔らかくエレガントなデザインに惹かれました。また、時計そのものももちろんですが、それをつけている自分がふと鏡に映ると我ながら「キマッてるな」と思ってしまいます(笑)。あくまでナチュラルで、これみよがしではないんですけど、ばっちり存在感のあるファッションアイテムだと感じています。レストランで料理を待つ間も、テーブルに軽く置いた自分の左腕が目に入ると、「大人じゃん!」と思ってしまいます。あの気分はとても良いものです。実際使ってみると、時間合わせやねじ巻きのためのリューズ部分がスムーズかつカチッと操作でき、そこがまた快適でした。
つけ始めてすぐ、奥さんに「それ付けてるだけでずいぶんちゃんとした人に見えるねえ」と言われました。じゃあ今までどう見えてたんだよ?、って話でもあるんですが(笑)
インタビューを受けた時は「時計にもこだわりがあるんですね」と言われ、ちょっとおもはゆいものがありました。オリエントスターは、なんと言いますか、特にワインが似合う腕時計だと思っています。この時計の文字板とベゼルのカラーリングがシャンパンゴールド色なのがまたいいのかもしれませんね。あとは、本で何か賞を貰って、その授賞式でオリエントスターをつけて賞状を受け取っている自分を妄想しています。絶対キマると思うので、実現するように頑張ってみます。
『SUGAR WATER』CHIBO MATTO
淡々とした時間の流れの中に、静かだけど濃密な物語がある、という感じの曲です。
稲田俊輔
料理人・飲食店プロデューサー
京都大学卒業後、飲料メーカー勤務を経て円相フードサービスを設立。南インド料理専門店エリックサウスでは総料理長を務めるほか、さまざまなジャンルの飲食店をプロデュースしている。レシピ本をはじめ、エッセイ、小説など食にまつわる著作も多数。近著は『料理人という仕事』(筑摩書房)、『現代調理道具論』(講談社)。