EVERY SATURDAY
8:00 - 12:00

JBL
DIGGIN' THE ROOTS

11:00 - 11:10

今の日本の音楽シーンをリードするミュージシャンたちが影響を受けてきた、
音楽のルーツにフォーカスする10分間。
世代・時代を超えた音楽の結び付きをテーマに、音楽の魅力を紹介するプログラム。

2017.7.1

奇妙礼太郎「Eric Clapton」

「スローハンド」の愛称で知られるギター・レジェンド。
ヤードバーズ、ブルースブレイカーズ、クリーム、ブラインド・フェイス、デレク&ザ・ドミノス…いくつもの伝説のバンドを渡り歩き、ソロとしても大輪の花を咲かせたスーパースターです。 
アルコールとドラッグの問題、幼い息子の事故死、数々の困難を乗り越え、何度も不死鳥のように蘇るその姿は、ブルースロックに魅せられた男の業の深さと、ギターの神様と崇められた運命を感じさせます。そんなクラプトンの魅力について語ってくれるのは、現在、天才バンドで活動する奇妙礼太郎さんです。

「エリック・クラプトン。もう72歳なんだ。はじめて認識したのはホンダのCMで、ギター弾いて歌う本人が出てたやつ。1990年。僕は14才でした。黒いスーツに長髪。黒いストラトキャスター。自動車好きの僕はホンダアスコットというアコードを少し控えめにしたその車のCMを見ながらギターに興味を持ちました。ローリングストーンズの「ロックンロール・サーカス」というビデオ。ダーティーマックというバンドで赤いES335を弾くクラプトン。美男子。洋服も楽器も髪型も、なんだか他の人と違う、緻密な感じがした。静かで疲れている印象。ソロアルバム「BACKLESS」の感情が淡々とした感じや、ブルースブレイカーズの「HIDEAWAY」の縦横無尽なギターが特に好きです。ロック史に輝く大名曲「LAYLA」。女の名前を叫びながらチャリラリラリラー!とギターを鳴らす。決して取り乱さないクラプトンがついに壊れた。迷惑な程の愛。ラストのピアノ部分は、酔っ払った勢いで呟いたTwitterを翌日後悔しているかの様です。温度差。コインランドリーの乾燥機がクールダウンしている時にぴったりです。

「エリッククラプトン」という名前。声に出すとギターのフレーズの様な響きしませんか。」