EVERY SATURDAY
8:00 - 12:00
2017.7.22
1950年代後期から60年代にかけて、アメリカの公民権運動の盛り上がりと共に歩んできた伝説のジャズシンガー。ブルージーでソウルフルな歌声は唯一無二の存在感をはなっています。
そんなニーナ・シモンの魅力について語ってくれるのは、大橋トリオさんです。
「初めて聴いたのはだいぶ大人になってからキラキラした現代的なサウンドが好きだった20代前半だったなら大して興味も持たずにスルーしてしまっていたかもしれない。今思うと、どこのタイミングでそれが逆転したのかはわからないけれど彼女のような古き良きサウンドを自分の作品のなかで作ろうとしてしまうくらい好きである。
何よりもピアノのセンスクラシック出身だからなのか、無駄というものが皆無でそれでいて大胆でダイナミック心臓を小突くというか鷲掴みにされてしまうのだ。そこに人間臭さ200%のあの歌が乗っかるのだからそれはもう無敵なのだ。
しかし、彼女の人生は波乱万丈、それでこそ出せる音というものがあるのかもと思うといささか複雑な気持ちである。決して真似のできないもの、それはつまり個であって自分もそれをどうにかして作り上げなければならないのだなあと思うのです。」
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