2017.8.19

土岐麻子「Stevie Wonder」

11才でモータウン・レーベルと契約し、これまでに22部門でグラミー賞を受賞してきた天才アーティスト。なかでもモータウンから自作のプロデュース権を獲得した70年代には、発表する作品すべてが大ヒットを記録し、グラミーに輝くという破竹の勢いで他のアーティストを圧倒する存在感を示していました。そんなスティーヴィーの魅力について語ってくれるのは土岐麻子さんです。

「私が生まれたのは『キー・オブ・ライフ』がリリースされた年。家ではよくスティーヴィーのレコードがかかっていた。子供心にも、なんて楽しいサウンドなんだと感じていた。
タフで弾力のあるリズムはタイヤのチューブのよう、繊細に重なるハーモニーはお菓子のパイのよう、瞬発的だったり拡がったり、メラメラしたりする歌声は炎のようなイメージだった。私は、光をイメージして声を出すが、それはもしかしたら彼からの影響もあると思っている。」