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TOKYO GAS
LIFE IS A GIFT

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この番組は、毎週、ある一人の人間の人生にフォーカス。誰もが知っている有名な
ワンシーンの裏にあったストーリーから、知る人ぞ知る隠された感動の出来事にも
クローズアップし、さまざまなエピソードや音楽とともに綴る30分間のプログラムです。

BACK NUMBER

2016.9.3

原美術館学芸員・安田篤生

品川区御殿山にある原美術館で、本日から篠山紀信展「快楽の館」がスタート。学芸員である安田篤生さんに、展覧会の見どころ、そして撮影の舞台にもなっている原美術館の空間としての魅力について伺っていきます。

「ヨーロッパ行くと、こういうお屋敷、邸宅を改装した美術館は珍しくないですけど、日本は意外にそういうのは少なくて、かつてここに人が住んでいた、住宅、住む空間としての時間、記憶、そういったものがそこかしこに染み付いている空間である。建物のデザイン自体も特色がありますけど、そういう意味では非常にそれらが合わさって、特徴のある場所になっている。ここでしかできないこと、ここだからやれることというのを美術館側も、ここで展覧会していただく作家さん側も、それぞれに考えて、結果的に特徴のある企画を今までやって来れたと感じてますけどね。

最初、どういう風に変わっていくか、楽しみでもありましたしね、篠山さんがよくおっしゃってらしたのが、今は美術館になってますけども、「建物自体に色気がある」というふうなことをおっしゃっていまして。その色気を写真の中でより具体的に表現するために、ヌードという主題を選ばれたのかなと、いう気も致しますけど。図面なり、小さな模型の上でプランを考えて検討するのと、実際に出来上がっていくプロセスで感じることが違いまして、やっぱり1枚1枚、写真が壁に飾られて行く、その過程で徐々に展覧会といいましょうか、快楽の館が具体化していくとやっぱり、あ、これは想像していた以上にすごいことになっているなということは感じましたし、実際そうなりましたね。」
(放送より抜粋)

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