●今回もCDJスピン、いっちゃいました。
教授の音楽に対する意外なこだわりが垣間見えるコーナー、CDJスピン。巷で話題の曲をDJ用CDプレイヤーで教授自らがゆる〜くチェックしていく人気コーナーです。まずはsketch showのニュー・アルバム『sketches & notations』。続いては、現在、大型レコード・ショップでも平積みされているあの『マツケンサンバ2』これを聴いて教授が一言。「歌が走ってるな。ディレクターがちゃんとしないとダメなんじゃない?マツケンって誰ですかね。ケェン・ワタナヴェ(渡辺謙)とは別の人…?」続いては槙原敬之さんのアルバムをチェック。「槙原くんのって、どの曲を聞いても同じなんですよ。でもそれって、すごくいい意味で個性があるってことですよね」更にはGreen Dayの新曲までも!「ギターの音がキレイすぎる。汚いんだけど、キレイ過ぎる!」
○カリスマサカモト
教授のクリエイティヴに関わっている様々な"カリスマ"クリエイターに参加してもらって、この番組からデビューする予定の人をトータル・プロデュースしてしまおう!という企画でお送りする「カリスマ・サカモト」。今回は、幻冬舎を設立したカリスマ編集者、見城徹さんがご登場。
●まずトップの3人と、新人3人を押さえる
「見城さんがはいつも言うことがあるんだとか」
「とにかく上3人と、自分が思う下3人…これから出てくる3人を押さえろと」
「ハイハイ」
「なぜ当時、坂本龍一だったのかと言うと、音楽が好きだったていうのもあるんだけど…」
「うん」
「当時の上3人、坂本龍一、ユーミン、井上陽水を押さえる…これは努力がいるんですよ」
「うんうん、今度は、下3人?」
「これは自分の感覚でイイ訳。例えば、久保田利伸、尾崎豊、ハウンドドッグでもいいですよ」
「スゴイね」
「で、この下の3人と上の3人を押さえれば、真ん中は向こうから来るんですよ」
「ぜんぶついてくる!(爆笑)」
「これは、作家も政治家もスポーツもぜんぶ同じ。」
「ああ…」
「ミドルってのは一番ダメなわけで、なんにも作らないヤツらでしょ」
「ふうん」
「一番上と、一番下は、葛藤が深い訳だから、何かを作り出してる訳でしょ」
「一番不安だしね。トップの奴は弱い」
●かつてなかったものが売れる
見城徹さんプロフィール
1950年清水市出身。1975年角川書店入社、5つの直木賞受賞作品や数々のベストセラーを手掛ける。「月刊カドカワ」編集長を務めた後、93年退社、同年幻冬舎を設立。五木寛之「大河の一滴」、郷ひろみ「ダディ」、石原慎太郎「弟」、唐沢寿明「ふたり」、天童荒太「永遠の仔」など次々とミリオンセラーを送りだす。 |
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「いくつか質問したいんだけど『13才のハローワーク』はなんでヒットしたんですかね」
「それは今までにないことをやるっていうのが、全ての基本じゃない」
「基本だよねぇ」
「あれは、コロンブスの卵なんだけど、今までなかったじゃない」
「うんうん、なかったよね」
「今まで売れてきてるものってのは、かつてなかったものなんですよ」
「売れるとさ、似たようなものを作る人もじゃない?」
「2匹目、3匹目までのドジョウは、居て、ビジネスに徹するんだったら、いいと思う」
「それはクオリティが下がってくるよね」
「そうだけど、それで商売になるんだったらいいと…」
「あと、"本"と言う媒体は、もうしばらくは残っていくんスかね」
「残っていくでしょ。やっぱり本って、ひとつの肌触りと…」
「そう、匂いとかね」
「匂いとか、そういうトコロで成立してるモノで、パソコンの画像では読もうと思わないでしょ」
「思わない、全然」
「それは長〜く人間が馴致された、生理ってのがあって、本はなくならないと思いますよ」
○オーディション・コーナー
●あなたも作品をチェックして刺激を受けて欲しい
前回は応募作品が思いの他、少なかったオーディション・コーナー。バルセロナ滞在時でも皆さんの作品をチェックしたい!
という教授の熱い意欲とは、ちょっと温度差の出る結果となってしまいました。そんな叱咤激励もあってか、今回はたくさんの応募作品が届きました。以下、教授の弁…
「今回はありがとう。今回は良かった…、次回に繋げていって下さい。応募作品はWEBSITEで聞けますから、みんなもチェックしていい刺激を受けて欲しいと思います」
●教授が語るオーディション応募の心得とは…!
更に今回は、教授自身が自ら関心してしまう程の「オーディションの心得」をリスナーに伝授!これは貴重です。
「この番組も8回やってますが…、途中から番組を聴いてくれている人もいると思うので、ここで改めて、趣旨みたいなのを述べたいと思います。音楽作品などの場合、ボク、坂本龍一を意識する事は必要ないです。「サカモトは最近、エレクトロニカだからなぁ…」とか、そういうのはダメだよ。とにかく、個性。人にはない個性。原石の魅力。演奏の技術は後で、どうにでもできるから。何々っぽいっていうのはマイナスですね。…でもね、もういいや!そんな事も考えなくていいや、好きにやってイイ!まぁ後は、聴く人の身になって作るっていう事かな。イントロは短め、イイと思った部分は前に持ってくる…!!イイこと言ってるな俺…勉強になるなぁ(笑)。それから…音楽に限らず、アート、ダンス…、ジャンルは制限していません。今回も「企画書」の応募なんかもあったんだけど、勝手に"環境部門"でも"ナノテク部門"でも…ただし、私が正しく審査ができるかどうか(笑)。それくらい軽いフットワークで!」
●制作快調!番組オリジナル・ステッカー
教授も毎週日曜日を担当しているNTT DATAが主宰するWEBSITE『 先見日記』。
その日記仲間でもある、しりあがり寿さんが、番組ステッカーをデザインしてくれました。教授も大変お気に入りのようす…
「6パターンも書いて来てくれたんですけど、やっぱり最初にかいたやつかな?僕の似顔絵ですね…。僕がスピンしてますね、ヘッドフォンをしてDJしてる。カワイいですね〜これをステッカーにして、審査に通過した方にプレゼントするのはどうかな…。取りあえず、今回は初回って事で50名の方にプレゼントしてしまいます!番組を聞いた感想を書いて応募して下さいね」
応募はE-mailで。住所・氏名・年齢・番組の感想を書いてどしどしご応募下さい!当選者の発表はステッカーの発送をもって代えさせて頂きます。ご応募は こちらから
○先見音談
●すごく感動したアルバム『アフリカン・リズム』
教授も毎週日曜日を担当しているNTT DATAが主宰するWEBSITE『 先見日記』。
更には、教授が最近ハマっているCDをじっくりと紹介する特別企画「先見音談」もお送りしました。
「最近、すごく感動したアルバムを紹介しますね…『アフリカン・リズム〜リゲティ、ライヒ、ピグミー音楽のリズムの祭典〜』。フランス人のピエール=ロラン・エマールというピアニストですね、彼がアフリカのピグミーの音楽と、リゲティやライヒなどのミニマリズム的な音楽をいっしょにしたコンサートを企画して、このCDも作ったんですね。この2つに共通項があるかは、聴く人次第なんですけど、一緒に並べる事で非常に面白いものができた…と思いますね。コンサートがあったのは知らなかったんですが、CDで聴く限りではおもしろいですよ」
●パルスとリズムとビートの祝祭
「このピエール=ロラン・エマールさんが、CDのライナーノーツに「パルスとリズムの祝祭」だと書いてるんですが…、もうひとつ、ビートっていう言葉がありますよね。パルスってうのは、ひとつの音。ビートっていうのは1発じゃビートにならない。2つ以上ないとビートにならないんですね。正確に言うと、パルスとパルスの間、それがどのくらい離れているか、それがビートなんですよ。で、リズムっていうのは、何らかの繰り返されるパターン…が発見されて、はじめてリズムと認識できるのね。…それが基礎にあってですね、ピグミーの音楽は「声」とか「パーカンション」を使って、非常にシンプルなパターンを積み重ねていって、ものすごい複雑な、ほとんど数学的なものを作っている訳です。更にライナーによれば、4350年前のエジプトのファラオ:ピオップ2世がピグミーの音楽を聴いて、非常に感動したと言う文献があるそうですよ。スゴイですね」
sonarsound Tokyo 2004で演ります!
10月9日(土)、10日(日)と恵比寿ガーデン・ホール、そしてガーデン・ルームで開催されるsonarsound tokyo2004に細野晴臣、高橋幸宏のsketch showに、坂本龍一が加わった、Human Audio Spongeが出演決定!
早くも伝説となったあのバルセロナの感動を、ここ日本で体験できます!最新情報は、オフィシャル・サイトでチェックして下さい。 |
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