「こんばんは、坂本龍一です。いつもいつもそうなんですけど、あっという間の2ヶ月でしたけどねえ、 みなさん、お元気でしたかね。僕の住んでるアメリカではですね、11月の選挙に向けて、アメリカの大統領選の候補が、絞られてきまして、民主党の方がね、ヒラリー1本ということになりましたし、共和党はトランプですけども、ほんとにこのまんま行ってしまうのかということもありますし、世界に目を転じればですね、イギリスが国民投票でEUを出るという投票結果になりまして。まあ、世界中が驚いているわけですけども、ちょっとあり得ないことが、起こる、起こりそうな、まあでも、あり得ないこと……だらけ、とも言えるんですけどこの世界は。それでも何かこう、比較的、長い間、決まった制度というかシステムが安定して続く時期と、それがどんどん壊されていく時期とあるのかもしれませんけども。そういう、また違うフェーズに世界がなっていっているのかどうか。ほんとに一歩先も分からなくなってきましたね。で、日本も選挙があって、戦後70年以上続いた、この体制がね、まあ、日本国憲法が改正されてしまうのかという瀬戸際の時期に差し掛かっていまして、どこを見ても、不安定要素だらけと言えますね。」
photograph by ryuichi sakamoto |
<映画『怒り』の音楽を担当しました>
「沖縄でまた、二十歳の女性が殺される事件が起こってしまいましたけども、それと似たような題材が含まれている映画、李相日さんのね、『怒り』という映画の音楽を、実は今年の2〜3月を中心に、ニューヨークで作っていたんですね。この仕事を引き受けた理由は、李さんからやってほしいということで、ニューヨークにわざわざ来ていただいてですね。で、お会いして、とても志の高い、気骨のある方だなと思って。で、李さんの映画は、いくつかは過去に観たことがありますし、僕のほんとに長い友人の一人である、村上龍の『69 sixty nine』という、とてもユーモラスな小説の映画化をした監督でもありますので、親近感は持っていたんですけども……まあ、親近感を持っていたからといって(笑)、そう簡単に引き受けるわけではないんですけど、まあ、なんでしょうね。勘……勘ですかね、この人だったらやっていいかなというね。えー、ただね、僕が「今度、李さんの音楽をやることになったよ」と親しい関係者に言うとですね、異口同音に「ああ、李さんは難しい」とか「大変ですよ」とか、そういう風に言われたんですよ。大変といえばですね、この映画の前にやっていた、レヴェナント(『レヴェナント: 蘇えりし者』)の監督、イニャリトゥほど大変な人はいないので、どの程度、大変なのかと思っていたんですけども、確かにまあ、大変は大変……というのは、なかなか満足しないんですよね、李さんはね。なので、もうちょっとこうなんないか。っていう事を、何度も注文してくるんですけども、それはね……当たり前ですね。なんか、いい作品を作ろうと思っている人ならば。それをしない方がおかしいわけで、それはまあ、こういう映画の仕事をしていれば、当たり前のことなので、そんなに大変だとは僕は思わなくて、むしろ、しつこいくらいで好感を持てましたね。」
映画「怒り」の監督、李相日さんからメッセージが届いているので聞いてみましょう。
「レディオサカモトをお聴きのみなさん、坂本龍一さん。映画監督の李相日です。『怒り』をご紹介くださるということで、ありがとうございます。とある夫婦が殺害されまして、未解決なまま1年が経ちます。その未解決の殺人事件の犯人が、ある日本の三カ所……東京と、千葉と、沖縄に現れる。当然、犯人が誰なのかっていう事を追いかけるミステリーであると同時に、もし自分のそばに見知らぬ男が現れて、その人物と深い関係、絆を築いていったときに、ほんとに最後までその人を信じられるかどうかっていうことを、同時に突きつけてくるヒューマンドラマでもあります。この両線が映画の中にあるので、世界観を押し広げていただくためにも、ぜひ、坂本さんにお願いしたいっていうのは、脚本を書きつつ思ってたことですね。坂本さんはニューヨークにいらっしゃるんで、肝なところは僕もニューヨークでお会いしてるんですけど、やっぱり大抵はメールでのやり取り。で、それを昨日数えたら、坂本さんと僕の直接のやり取りだけで50通以上あったんで、相当これはしつこいなと、自分でも(笑)。文面を見ながら、それに対して、坂本さんがほんとにこう、粘り強く受け止めていただいてるようすがですね、赤裸々に(笑)メールにありまして。多分、作業が快調なときは、坂本さんは絵文字も入ってたりするので、ああ、今はいいんだな(笑)、いい曲ができたんだな、と想像しながら……やっぱりその文章ですけど、かなりこう、伝えきりたいところは全て伝えきっているし、坂本さんも多分、いろんなことを飲み込んで、取捨選択して、返して頂けてる、その誠実さは非常に強く伝わってきました、はい。」
「『怒り』はですね、坂本さんが『レヴェナント』を担当された次の作品になるんですけども、まあ、音楽が粗方終わって、坂本さんとまたこうメールのやり取り、お話してる中で、坂本さんとしては当然、一作一作、こう前進して、進化してチャレンジして、当然だからレヴェナントよりも、ご自分の中では前進してる作品という事をおしゃっていたのが、非常にこう嬉しくもあり、冷汗も出て、印象に残ってるので、坂本さん含めて、こうチャレンジしている作品なので、ぜひ期待して観ていただければと思います、はい。」
「はい、李さんのコメントでした。ま、なかなかね、難しい題材ではあるんですよ。僕ももちろん、吉田(修一)さんの原作も読みましたけども、もちろんエンターテイメントの映画とは言えるんですけど、そこには、割とその……今の日本社会の矛盾とかですね、いろいろな深い題材が込められているように感じますけども。単純なスリラーでもないし、ただ殺人犯を追うだけの筋ではないし。音楽を作る過程で、随分、李さんとはメールや何かで話をしたわけですけども、むしろ、李さんが一番題材として描きたかったのは、人間のこう、不信と信頼みたいな、そこから愛の形っていうのかな、そういうものは可能なのかというところに、どうも、一番重きがあったようで、僕という作曲家は、それはね、あんまり上手いとは思えないんですよね。でも僕なりにまあ、試行錯誤しながら作って、ダメ出し(笑)……二度三度とされたんですけどね、まあ四度までは……受け付けましょうか、なんて言ったら駄目だな(笑)。でも過去にはベルトルッチから、四度ダメ出しされて、五度目の正直で通ったことがありましたけど、それは例外ということで、あまり、四度もやると言わない方がいいかもしれないですけど(笑)……ここは小声で。」
「でね、ひとつのテーマ、ひとつの動機というかな、そのモティーフで、例えば最初それが「不信」として聴こえてきて、やはり後半になるにつれて「信頼」に転じていくとかですね、そのような事を要求されたのでですね。それはなかなか難しいですよね(笑)。で、今回は、前回のレヴェナントと同じようにですね、生の弦の部分はですね、シアトルに行きまして、前回レヴェナントで演奏してくれた、シアトルのミュージシャンたちとやったんですけど、非常にいい音、いい演奏で録れましたので、その点では非常に満足ですし、全体的にレヴェナントでいろいろ挑戦したことも、随分ね、持ち込んでというんですかね……役に立っていると自分では思っています。で、ただ、レヴェナントっていうのは割とこう真面目なというか、ひとつの方向にこう、突っ切っていった、ひとつのカラーでいったものですけども、この『怒り』に関しては、レヴェナント的な要素もありながら、もう少し幅広い、聴き方のできるものに挑戦したつもりなんですね。せっかく仕事をするからには、ひとつひとつ、小さくてもいいから、階段を上っていきたいと思ってやっているので、まあ、どうでしょうか。」
「えーっと、もう少し、監督からメッセージがあるので、聞いてみましょう。」
「こう、メロディと、サウンドっていうのがあると思うんですけど、今回は、あんまりこうたくさんメロディ……メロディってどっちかって言うと感情に付くんで、もっとこう、キャラクターたちの感情そのまま、聴かせるっていうことじゃなくて、本人たちですら気がついてない、なんかこう無意識の部分っていうか、そういう人の無意識なものを音として、じゃあどうやって表現していくかっていうときに、結構ほんとに深い、オーケストラも最終的には付くんですけども、シンセ……シンセの音とか、ほんとに坂本さん……手数がたくさんあるというか……、坂本さんのニューヨークの部屋に行くと、いろんな楽器が、いろんな国のいろんな音があるんですよ。そんなものがたくさん出てきてですね、どんどん深く重なっていくっていうか、「ああ、無意識って口では言ったものの、こうやって作っていくんだ」っていうのは、非常にこう驚きでしたね。当然、物語が後半に行くに従って、メロディのこうはっきりとした、感情を広げていく音楽っていうのは付いていくんですけど、やっぱりその層の厚さっていうか、音がこう、どんどん積み重なって広がっていく世界観っていうのは、やっぱり独特のものがありましたね。これ職業病なんですけど、同時にどうやってこう、いま録ってる音が画に合わさったときに、ほんと数秒の音の長さとか展開とか、ほんとにこのタイミングでいいのかっていうのを、聴きながら同時に考えてたんで、録音終わったときに坂本さんにどうお伝えするか……っていうのを、全神経で考えながら聴いてました(笑)、はい。」
「李相日監督、ありがとうございました。この映画『怒り』は、9月17日からの公開となります。是非ぜひ、映像も音楽もドラマも……あ、これもまたね、俳優さんたちの演技がいいんですよ。渡辺謙さん、宮崎あおいさん、妻夫木(聡)くん、みんなね、いい、かなり普通のドラマに出るときと一味違った、深い……なんていうのかな、自分をさらけ出したような演技をしてるように、僕は感じますけどもね。是非ですから、映画館、劇場で観ていただけたらと思います。」
今回のオンエアでは、本邦初の蔵出しということで、映画『怒り』のテーマ曲をオンエアしました。
「映画音楽といえばですね、先日、冨田勲さんがね、亡くなられました。84歳でした。あのー、もちろん僕も何度かお会いしたことありますし、冨田さんの全てシンセサイザーで作った音楽というのは、もう学生の頃から聴いて、とても参考にして、どうやってこういう音を出しているのかっていう事を、随分、分析しながら聴いた記憶があります。初期のYMOでストリングス、弦っぽい音とか、ブラスっぽい音、いろいろ出てきますけども、その辺は、はやり冨田さんの先行事例というか、ドビュッシーとか『火の鳥』で使ってらっしゃった、いろいろなアナログシンセのモジュレーションの掛け方ですかね、とか、音の合わせ方、いろいろそこから大きく影響されたのを覚えています。ほんとに、長い間、ご苦労さまでした。うーん、じゃあね、たくさん素晴らしいトラックがありますけど、原曲も大変好きで、僕も、弾くことがありますけど、冨田さんの出世作、世界的に大ヒット作となった『月の光』からですね、ドビュッシーの「雪の上の足跡 (「前奏曲集第1巻」第6曲)」をオンエアします。」
<電子書籍版『commmons:schola』>
「近況報告ということでいうとですね、僕が総合監修している音楽全集、スコラ(『commmons:schola』)。このシリーズ、実は電子書籍版をリリースしてるんですけども。まあ、このシリーズは、電子書籍の方が向いてると言ってもいいぐらいなんですよね。ほんとは電子書籍でテキストを読んで、そのままクリックするとその音楽が聴こえると。あるいはそのリンクに飛んでいくと、いうようなことができれば一番いいんですけども、まあ、いろいろな著作権とかですね、いろんな会社の規則とかがありまして、今んとことそれはできないです、残念ながらね。で、今はね、その第四弾として紙のスコラで出した『第7巻 ベートーヴェン』と『第8巻 ロックへの道』これをリリースしています。」
<坂本龍一による、最近聞いている曲プレイリスト>
「このレディオサカモトっていうのは、あくまでも音楽中心というか、そういう番組ですので、今までちょっと少なかったんですけど、今回からは新企画というかですね、企画というほどの大袈裟なものじゃないんですけど(笑)、まあ僕が普段、この2ヶ月ね、よく聴いたなとか、気になったなとか、そういうもの、ほんとにジャンルを問わず聴いていますから、そういうもの……プレイリストをね、紹介します。なるべく、たくさんね、DJはできませんけど僕は、まあそういう感じの、音楽中心の時間っていうのをぜひ作りたいと、前からね、ずっと思ってたんですけど、なかなか実現しなくて。iTunesの中に、プレイリストを作ってですね、そこに放り込んでありますけども、何を聴くかなー。クラシックなんかね、長い曲もあるので、ぜんぶかけなくても次々とDJ風にクロスフェードしていきましょうかね。」
Die Walkure: Act I: Prelude / Bayreuther Festspielorchester
「ワーグナーが自分のオペラを上演するために建てた劇場(バイロイト祝祭劇場)がありましてですね、そこでの演奏ですね。指揮は、随分前に亡くなってしまいましたが、ハンス・クナッパーツブッシュという、まあ伝説の……あんまりね、録音が残っていないんですよね、この方ね。まあ、ものすごい指揮者だったんですけど。普通、ワルキューレというとですね、『地獄の黙示録』でも使われていまして、ヘリコプターの爆音にも負けない轟音で、このワルキューレの別な曲を流しながら来るシーンの音楽が有名ですけど、実はこれがワルキューレの一番最初に出てくる第一幕のプレリュードということで、あんまり演奏される機会は少ないと思うんですけど、とても素晴らしい曲だと思うんですねえ。」
まほう / ASA-CHANG & 巡礼
エンディング / ASA-CHANG & 巡礼
「それからね、全く飛びまして、ASA-CHANG & 巡礼の新しいアルバム『まほう』から、2曲続けて「まほう」そして最後の「エンディング」……これがね、すごい。ちょっと僕、ほんとびっくりした。すごいとこまで来ちゃった、これあのー、民謡みたいですけど(笑)、民謡じゃないわけですよね。ジャンル分けする必要ないと思うんですけど、でもこれはあのー、クラシックでもないし、伝統音楽でもないし、やはりこの、ポップスという、まあ……日々、作られていく、音楽というジャンルで、こそ、できた音楽という意味で、ポップスだと思うんですけども。ポップスでここまできちゃった……っていうのは、ちょっと画期的なことだと僕は思うんですけどねえ。」
Schumann: Dichterliebe, Op.48 - 5. Ich will meine Seele tauchen / Fritz Wunderlich
「次は有名なクラシックの曲、ロベルト・シューマンの有名な『詩人の恋』作品48。僕、このたくさんある歌曲集……一番有名といってもいいと思うんですけど、の中で一番好きな曲がこの曲なんですね、5番目。Ich will meine Seele tauchen、えーっとですね、私は私の心を潜めよう、浸そう……というような意味ですかね。この歌曲集全体も、もちろん大好きなので、もうほんとに何人ものシンガーの盤も持ってるんですけども、一番この曲にふさわしい歌い手は誰だろうと思って、いろいろ聴き比べて、僕は一番好きな声は、ドイツ人のフリッツ・ヴンダーリヒって人がいるんですけど、彼によるシューマンがほんとに好きですね。声が素晴らしいので、何を歌ってもいいんですが、確か三十代で亡くなってしまいました。ほんとに惜しい。1分未満……55秒しかないこんな短い曲ですけど、ほんとにもう……筆舌に尽くしがたい、演奏でもあり、楽曲でもあると思うんですね、ほんとに素晴らしい。」
Regolith / Demdike Stare
Cause I Know U Feel / DJ Rashad featuring Gant-Man
「そして最近好きになった、最近の曲ですけど(笑)、確かイギリスのDJ二人でやってるユニットだと思うんですけど、デムダイク・ステアというユニットがあるんですね。彼らの数年前のアルバムから、「Regolith」。あと最近、僕は別にいつも新しい音楽とかチェックしてる訳では全くないので、すごく情報が古かったりするんですよね。それでまあ、周りの人から教えてもらって知ったりすることも多いんですけど、これもつい最近、知って、好きになったんですが、やはり2年前かな。亡くなってしまっていた人なんですけど、シカゴからDJラシャードっていう人なんですね。で、彼の中では一番実験的なアルバムだと思うんですけど、『6613』というアルバムからですね、「Cause I Know U Feel」という曲を。」
「プレイリストのオンエア、どうだったでしょう。この選曲コーナー、好評でしたら次回もやりたいと思います。それでやり方ですけど、もう1曲1曲説明とかは挟まないで、ほんとにDJみたいに、ただ曲だけ流して、あとで曲のリストとかを、簡単に言うとかWEBに乗っけるとか、そういうやり方でもいんですけどね。でもまあ、僕がコメントを挟むのがいいということでしたら、こういうやり方してもいんですけど、どっちでもいいです。」
<にほんのうた熊本キャラバン>
「さて、熊本の地震にはびっくりしました。何百年も続いた熊本城も、あれほど被害を受けるとは、ほんとに、それだけ地震の大きさというのが分かりますけども、ほんとに犠牲になった方、またその家族を失われた方には、ほんとになんと言っていいか分かりません。<にほんのうた熊本キャラバン>というプロジェクトが、先月行われたんですけども、今回こちらのレポートを、僕の15年以上の友人である、エコロジーオンラインの上岡裕さんが担当してくれます。」
「エコロジーオンラインの上岡裕です。私は、エコロジーオンラインというNPO法人をやっております。16年前に立ち上げたNPO法人で、主に地球温暖化であるとか、森林の破壊であるとか、そういったことについて、情報発信をするウェブサイトなどをやっておりまして、坂本さんとの出会いは、2001年ですかね、アーチストパワーというアーチストが活動する現場で再生可能エネルギーを導入しようという取り組みをいっしょに始めたところから、坂本さんとの関係が始まりました。自分自身も、ソニーミュージックというレコード会社に居りまして、さまざまなアーチストの宣伝であるとか、営業であるとか、ていうことで関わったところから、エコロジーオンラインというNPO法人を作ったということもありまして、以降、坂本龍一さんとは、音楽の現場をグリーンにする取り組みであるとか、再生可能エネルギーを普及する取り組みであるとか、そういった事で、連携させていただいているNPO法人です。」
「まだまだ東日本大震災のお手伝いもまだまだ続けておりまして、その中で、今回、熊本地震について、どう対応するのかということで、正直、東日本大震災と熊本地震、両方をどうやって、私どもがお手伝いするかというところで悩んだんですけど、そこで坂本さんともお話することがあり、こういう時期こそ、再生可能エネルギー、太陽光発電であるとか、太陽熱を使った調理器であるとか、そういうものは使えるのではないかと、いうような事をお互いに話し合いまして、それでは熊本に関しても、東日本大震災にやった再生可能エネルギーでの支援の取り組みを、延長するような形でやってみようかと、熊本支援を始めることになりました。現地では八代亜紀さんとか、ビューティフルハミングバードであるとか、坂本龍一さんが立ち上げた「にほんのうた」と枠組みの中で、ご協力いただいて、ソーラーパワートラックで実際の音楽イベントを、4ヶ所ほどやらせていただいた訳ですが、ソーラーパワートラックを、ただ単純に熊本に持っていくだけではもったいないので、小さな太陽光発電とかソーラークッカー(太陽熱調理器)を実際にグリーン電力、再生可能エネルギーの普及で頑張っている全国の仲間から支援を集めて、東日本、それから関東、関西で、ピックアップしながら、ソーラーパワートラックを秋田から熊本まで運行しまして、そして、大分、熊本の再生可能エネルギーの普及啓発を手がけている仲間たちに寄付して、そして、避難所及び、これから復興に当たって環境教育の中で使っていただくと、いうような形の支援をさせていただきました。」
<オーディション・コーナー総評>
オーディション・コーナーは、いつものようにU-zhaanと長島りかこさんが担当してくれましたが、今回は教授も応募作の中から気になった作品をピックアップして、U-zhaanと長島さんに託しました。
「なんか教授のセレクトが聴けて嬉しかったです、皆さんもきっとね、嬉しかったと思いますけど。そうでしょうね。ふふっ(笑) こうやってどんどん、役割が無くなっていく(笑) フェードアウトしてくのでしょうか。うっふっふっふっ(笑)」
オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。 |
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RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。 |
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「坂本龍一がお送りしてきました、レディオサカモト。次回は2ヶ月後になりますね、9月4日ですよ。夏を一飛びですね、秋の入り口……ただ、9月まだ暑いでしょうね。今年の夏は暑くなりそうですね、エルニーニョとかで。アメリカも大変なことになってますね、世界中で山火事も多いし。うーん、水害も酷いけど、山火事の被害も大変ですね。心配ですね、世界がね。9月……その頃、僕はどこで何をしているのでしょうねえ。もうアルバム、今年はね、(自分の)アルバムずっと作る予定なんですよ、だからニューヨークに篭ってね、完成するまでは出ないぞ。籠り切るぞ。と思ってるんですけど、その頃は……9月は、まだできてないな。多分、寝食を忘れてやっていると思いますよ。ということで、それまで皆さん、お元気で。」
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