「坂本龍一です。皆さん、お元気でしたか。今夜は、ニューヨークのプライベートスタジオからお届けしています。最近のニューヨークは、やっと冬から春になってきたかなあ。えーっと、今年の冬はそんなにひどくなかったんですけど、一晩、マイナス17度っていう日があって、家の中に居ても、下から冷えてくる感じで、その日はちょっと怖かったです。えーっと最近のアメリカは、やはりその大統領選ですかね。サンダースという、ほとんど大統領選のこのキャンペーンが始まる前は一般には知られてなかった人がですね、特に若い世代には圧倒的に人気があってですね、おもしろい様相を呈しているわけですけど。でまたこの、ドナルド・トランプですよね、共和党の方はね。これも全く政治家ではなかったわけで。僕も最初は冗談だと思って観ていたんですけども(笑)、どうも冗談ではきかなくなってきて、ちょっと危機感さえ感じていますけども。それが最近のアメリカですね。日本はどうなんすかね、株価が下がって急速に円高になっているという。金利がマイナスになっていると、どうなっちゃうんでしょう日本の経済はね。」
<"commmons10 健康音楽" 開催します。>
「僕は、最近、ラジオ体操の動画を作りました。久しぶりにやった……やったとも言えないんですけど、ま、非常にミニマルな感じ、動きで、というのも、僕がエイベックス傘下で立ち上げたレーベル、commmonsですね。これがまあ今年で10年ということらしいんですよ。もう10年も経ってしまって、大した成果も出てないんですけど(笑)、10年の間に僕はじぶんのアルバムは1枚しか出てないというね、悲惨なことになってますけども。で、10周年を記念する何かをやりたいという民の声が起こりまして、そういう声に押されてですね、じゃあやろうと。やるからには単にその、10年間の成果を披露するような普通のものではおもしろくない、commmonsらしい捻りの効いたものにしようということで、みんなとも考えてですね、 "健康音楽" というテーマの元に、イベントをやることになりました。4月に。健康音楽ですから、健康と音楽、とか、健康な音楽……ではなくてですね、健康音楽ですね。それはどういうものか全然分かりません。音楽は健康でいいのか、というような声も当然そこには含まれていてですね。というのも、まあ長いこと僕は、不健康な音楽が好きです。いまも好きです。みんなもそうでしょう、不健康だからおもしろい。健康なものはおもしろくないですよ。で、そこを敢えて "健康音楽" と言ってるのも、これももう捻ったつもりです、勝手に(笑) そう受け取ってくれないかもしれませんけども(笑)。みんな誤解してください。誤解してきてください。」
「でまあ、健康音楽……というのは意味がよく分からないわけですけど、僕も大病しましたし、当然、健康には気を遣ってるんですけども、その……健康と音楽って、一筋縄ではいきませんよねえ。人間と健康っていうのもね、難しいですよね。健康だけ目指してればいいのかっていう所もありますしね。まあ、引っくるめて、大きく健康であることはいいことであるとは思うんです、もちろんね。じゃあその健康っていうものを考えるときに、いろんな切り口があると思いますよ。で、その中から今回はですね、食べることね「食」、それから体を動かすこと「運動」、笑い「笑」、考えること「知」……という4つの切り口をサブテーマとして挙げてみました。それぞれね、ワークショップとかトークとかコンサート、落語などがあります。4月9日(土)と10日(日)の2日間、 恵比寿ガーデンプレイスの中にあるホール、映画館、広場等で 繰り広げられます。詳細は、WEBをチェックしてください。ちなみに4月7日(木)、前前夜祭に、映画『レヴェナント』の特別上映会を行います。せっかくなので上映だけじゃなく、何かしようかなと思います。
さらに、実はこのレディオ・サカモトの、オーディション・コーナーを、生で、LIVEでやろうと、思いつきまして。生U-zhaan、生長嶋りかこのコメントをね、デモテープに対するコメント、もちろん僕も参加しますけども、観たいかなと思って(笑)。観たらおもしろいかなと思って。で、デモテープの投稿をやってくださる皆さん、全員のLIVE演奏っていうのは無理なのですが、近くで来てくれて、演奏可能なものは、ぜひ生でやってもらおうと。それに対して、LIVEでコメントしようということです。」
<映画『レヴェナント:蘇えりし者』特集。>
「ここからは僕が音楽を担当した『レヴェナント:蘇えりし者』の特集ですけども。ほぼ同時期にやっていたですね「母と暮せば」……これがまあ先日、「毎日映画コンクール」の音楽賞というのを受賞しまして、ありがとうございました。ほぼ同時期に作業をやっていたんですけど、実はやっているということが言えなくてですね、すごい欲求不満で、言えないことが(笑)。サウンドトラックはcommmonsから出まして、映画よりサントラが早く出てしまうというのも、ちょっと異例ではありますけども、ぜひ、音楽も楽しんでください。」
「実は僕の音楽について、主演のレオナルド・ディカプリオさんと、イニャリトゥ監督のコメントが届いているそうなので、それを聴いてみましょうかね。まずディカプリオさんです。」
「(コメントを聴いて)まあ、あの良いことばっかり言ってくれてますけど(笑)、その、とても、えー……なんすかね、こう……一種、不気味で、だけど映画にとても合っていて、ディカプリオが演じた主人公、ヒュー・グラスという人の、非常に過酷な旅をしたわけですけど、もう足が立てない状態で雪原を何百キロも這って行って生き延びた、そして自分の家族を殺した男に復讐をするというドラマなんですけど、そういうものを感情的なレベルでとてもよく表していると。特にエンディングのところがとても重要なシーンではあるんですけど、そこで素晴らしく感情に訴える音楽だと言ってくれてますけど。」
「でまあもちろん、そのストーリーも大事だし、人間のドラマもとても大事なんですけども、それが映画の骨にはなっているんですけども、プラス僕はこの映画は、"自然 対 人間" ていうのかな。或いは自然の中にいる人間ていうか。人間同士の憎しみ合いとか復讐とかそういう人間的なドラマも、こう大きな自然の中で起こっていて、大きな自然から見るとですね、非常に人間ていうのはか弱くて、小さい生き物で、まあそれだからこそ、人間の善も悪もですね、一種、悲しいまでに愛おしいというか……そういう自然から見た視点ですね、そこが僕はほんとのこの映画のテーマだと思っているので、それを音楽でなんとか表そうとしたつもりなんです、はい。では続いて、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督からのコメントですね。」
「(イニャリトゥ監督のコメントを聴いて) ははっ(笑) ……まああの、説明してくれてるわけなんですけど、イニャリトゥは今年52、53ぐらいだと思うんですけど、僕より10歳すこし年下で、えーとね、10代のときから(笑)、まあ、戦メリですね……をメキシコで観て、そのときから、まあファンだと。で、実際話してみるとよく知ってるんですよね、僕の音楽をね、なんでもよく聴いていて。僕が忘れてるもの、なども話題に出たりしてですね。ちょっと、こちらがびっくりしたんですけど。でまあ『バベル』という彼の映画で、僕の曲が使われてですね、そのときに電話で話したんですけど、音楽の使い方などをね。そのあと僕がロサンジェルスでコンサートやったときに、彼が家族といっしょに来てくれて、そのとき初対面で、それ以来で、今回、突然電話がかかってきまして、音楽をやってくれということで、これが去年……2015年の5月くらいですね。まあ、ご承知のように僕は、癌でしたから、2015年の5月というとまだ療養中で、仕事はしてなくて、1年くらいどーんと休もうと思っていたので、その途中にこの話が来てですね……さて、どうしたものかと。相当悩みまして。悩んだんですが、知ってる方も多いかもしれませんが、このイニャリトゥ監督は去年のアカデミー賞で『バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)』という映画で、作品賞、監督賞を獲っています。立て続けにまたこのレヴェナントを出したんですけども、まあ、人生で一番こう波に乗っている時期……まあ元々すごい監督なんですけども、その中でもこんなにこう、一種、人生のピークのような力が漲っているときの作品ですから、まあ、一生にあるかないか、ぐらいの機会なわけですよねえ、映画音楽を作曲する者としてはね。なので、まああのー……健康のリスクは当然考えましたけども、まあ、敢えて、やるという風に決めてですね、やろうと。まあ、もう……どうなってもいいや、ぐらいの気持ちでですね(苦笑)、ロサンジェルスに飛んで行って、そっから仕事が始まったわけなんですけども。ただその、山田監督の『母と暮せば』も決まっていましたから、時間のやりくりが大変で、うまく頭を切り替えながら、やったわけなんですけどもね。」
「監督も言ってましたけども、制作の途中でですね、僕ととても親しくて、いくつかのアルバムをいっしょに作ってきた、もう10年以上の付き合いですね、ドイツのカールステン・ニコライ、を、途中から導入してですね。僕の主にクラシカルな要素と、彼の電子音的な要素……まあ、僕もシンセサイザーとかプラグインを使った電子的な要素も織り交ぜながら作っていたんですけど、カールステンも導入して。それからイニャトゥが親しかった、ブライス・デスナーというザ・ナショナルというアメリカのロックバンドをやっている若い人ですけども、彼はもう一つの面として、ジャンルはよく分からない……ポスト・クラシカルっていうんですかね、的な作曲もしてる人なんですね。彼も入ってきました。まあ彼のパートは少し小さいですけども、この三人で共同してやったわけなんです。まあ、大変でしたね、あのー……2時間36分の映画の中で、2時間くらい音楽があるんですよ。もう、ほんとに大変で……あのー、それから1曲の中に非常に複雑な要素が、さっきも言ったように電子音的な要素とかノイズ的なもの、オーケストラ的なもの、が、こう複雑に折り重なっている、またそういうものをイニャリトゥが求めていたので。1曲作るのに、ものすごい時間かかるんですよ、もう何曲分もの時間がかかって、まあだけどね、これ音楽……も大変だったんですけども、俳優とか制作側はね、この何倍も大変で、よくやったなあと思いますね。まあ、そんなことができる監督っていうのは、いまはなかなか、あまり世界見渡してもいないと思います。」
「今回初めて、密に何ヶ月も仕事をしてみて、まず驚いたのは、イニャリトゥ監督……まあ、映画監督としてとても素晴らしいわけなんですけど、秀でているわけですけど、僕らが驚いたのは、音と音楽に対する耳の良さ。それと記憶力の良さ。異口同音にというか、カールステン・ニコライもほんとに驚いていて(笑)、僕らでさえこう聴き逃しているような細かい音のニュアンス、それもその音楽というよりか、ちょっとしたノイズとかですね……ほんとにこう、普段、誰も気にしないであろう音の、立ち上がりのところの、ほんっとに瞬間的なニュアンスとかですね、そういうところまで(笑)覚えていて、あっちの方がいい、とか言ってくるんですよね。だけど、音楽は習ったことないし楽器も弾けないし専門的なことは知らないんですよ、でも……ちゃんと聴こえているし記憶している。こっちは音楽のプロだから、しょっちゅう耳のいい人とは付き合っているわけなんですけども、ちょっと驚くほど、耳がいい。で、イニャリトゥは自分でもね、僕は映像よりも音の人間だと言ってるんですよ(笑)、あんなすごい映像作るひとなのに(笑)。で、音で発想してるとかって言ってましたね。」
「他にもすごいところがいっぱいあって、あれだけの大きな制作費で映画作ってるのに、作り方が非常にインディペンデントというか、まあ、普通のハリウッドの監督では許されないような……重要なところは、じぶんのメキシコからの長い友人たちで固めて(笑)いるというのも。そのメキシコ人たちスタッフがまた素晴らしいんですよ。能力も高いし、センスが良くて、まあほんとに好きになっちゃって、イニャリトゥの10代からの親友で片腕で、デビュー作「アモーレス・ペロス」からずーっといっしょに仕事してる、マーティン(・ヘルナンデス)ていうサウンドデザイナーがいるんですね。実際は彼が音楽、効果音や台詞の音とか含めて、すべての音の設計を彼が任されて統括しているんですけど、この彼がまた、イニャリトゥに輪をかけて、音楽や音に対する鋭敏さ、センスの良さと記憶力、それから膨大な知識があってですね。で人間的にとてもチャーミングで、会った瞬間から僕とも大親友みたいな感じになって、とても……彼に出会えたというのも、とてもよかったなと今回やって思っているわけなんですけども。そんなとても優れた、とても魅力的な人間たち、コアな数人のスタッフがいてですね、その感じがとてもいいんですよ、メキシコ人の。お互いに協力するようなね。魅力的な国だなあと、改めて思いました。」
「あともう一個だけ。イニャリトゥ監督が突然、LAで、自分が行けるすぐそばで、最終的な音楽のミックスをしてくれと言うので、もう急遽、予定を変更して(笑)、LAで久しぶりに、20年ぶりぐらいかな、音楽スタジオに入ってミックスをしたんですけど。今回初めて行ったのが、キャピトル・レコード・スタジオっていうところで。キャピトル・レコードっていうのは非常に古い老舗の音楽レーベルなんですけど、大ヒットをたくさん出したレコード会社ですね。ビートルズも出てますね。で、50年代、60年代はフランク・シナトラがいたり、ディーン・マーティンがいたりという。超メジャーなレコード会社のスタジオなんですけど、建物もすごいユニークなんですけど、とてもいいスタジオで、スタッフもとてもよくて。で、ですね……ほんとに奇遇なんですけど、隣のスタジオで仕事していた、もう80(歳)ぐらいの伝説的エンジニアでありプロデューサー、のおじいさんが居たんですよ。それがなんと、アル・シュミットと言いまして、45年ぐらいかな活躍している方で、YMOの1枚目がA&Mレコードからアメリカで初めて出ました、その時のエンジニアでありプロデューサーのひとりなんすね。それ以来ぶりに(笑)出会ったと。で、アル・シュミットは未だに毎日まいにち、キャピトル・レコードで仕事をしていて、85歳だって、すごいね。でも信じられないくら若いんですよ。もう筋肉ばりばりだし(笑)、なんだろう……ほんとに健康音楽かな、あれこそが(笑)。再会を喜びました。」
<坂本龍一「Year Book 1971-1979」>
「Year Book というシリーズを僕は出していますけど、1枚目が2005年〜2014年のレア作品とか未発表作品みたいなものを出したんですけども、その2巻目がですね、1971年〜1979年ということで先日出ましたけども(「Year Book 1971-1979」)。僕の学生時代から、79年ですからYMOに入る年ですね……その20代のいちばん人間が変わる時期で、まさにその音楽的内容も非常に幅広くて。学生時代の曲も入れましたし、初めて入れた音源などもたくさん入っていますけども、それで、79年にYMOに参加してですね、初めての海外ツアーを経験して、その最初のコンサート場所がロンドンだったんすけど、そこの音源まで……充実したというか非常に変化の多いこの8年間の音源からできています。」
「僕のライフワークのような、ですね、コモンズのスコラ(commmons: schola)シリーズがありますよね。最初は「J.S.Bach(バッハ)」から始まって次が「Jazz(ジャズ)」……いちばん最近のが「20世紀の音楽Ⅱ〜1945年から現在まで」ということで、第二次世界大戦が終わった1945年から現在までということで、実際は21世紀も入ってるんですけども、シリーズということで、20世紀の音楽としていますけども。で、このレディオ・サカモトで実はね、送ってくれたデモテープをオンエアもしたことのある……で、そのオンエアしたときには、どういう人か全然僕も知らないで、ロンドンからテープが来ていて、割と本格的な現代音楽なんで、こいつは誰なんだろうと言っていたのが、藤倉大くんですね。その後、ロンドンでもお会いしたり、コモンズでも彼の作品集を出したり、しょちゅうメールでも話したりしてるんですけども……大活躍、しています。で、その藤倉大くんというのは、現役ばりばりの現代音楽の作曲家ですから(笑)、で、世界中で活躍しているので、直近というか今の現代音楽を語るには最適な人かなと思って、彼を呼んでですね、僕といっしょに選曲をして、語ってもらっています。というもの、僕やね、いつものスコラのメンバーの浅田(彰)さんとか小沼純一先生っていうのは、そんなに、ごくごく最近の現代音楽っていうのは、あまり聴いてないのね。だいたい1970年ごろを境に、長く何百年も続いてきた西洋音楽っていうのが行き詰まったと……いう認識があってですね。それ以降は、僕たちはそんなに詳しくは聴いてないんですけども。という大方の僕らの意見があるんだけど、その藤倉くんは現役ですから、いやそんなことはない、と。むしろ、そっから以降の現在に至るまでの方が、たくさん作品の書かれているし、多様性もあって豊かなんだと。いろんな国の人も書いてるしと。まあ、実際ね、その現代音楽が書かれている数からいくと、かなりの多さではあるんですよ。特にドイツが盛んで、とても前衛的な現代音楽が今でも書かれているし、演奏もされているし。で結構、聴衆がいるのね。まあそういう日本とは少し違う状況もあるわけなんで、その辺のことも僕らも藤倉くんに教わりながら(笑)、このスコラ15巻目ですね……「20世紀の音楽Ⅱ〜1945年から現在まで」を作ったわけんですけども。」
「この藤倉大くんを非常に可愛がったのが、先日、残念ながら亡くなったピエール・ブーレーズという、まあ、20世紀の音楽は、もうブーレーズをなくしては語れない。むしろその藤倉くんの考えだと……近代バッハぐらいから現在までで、こんなに大きな影響力を持った作曲家は他にいない、と。というのもですね、ただ曲を書いただけではなくて、膨大な指揮の仕事をしてコンダクターとして世界各地のオーケストラを振って、とても重要な曲の録音をたくさん残した。他のプロの指揮者と同じぐらい或いはもっとたくさん、コンサートも録音もこなしている。それだけでなくて、教える……若い人を教える教育者として。それからですね、パリにイルカム(IRCAM・フランス国立音響音楽研究所)といって、科学と音楽を結びつける、で、新しい技術と音楽を作っていく特別な施設……そこを創設した。それからですね、出来立てほやほやの現代音楽だけ演奏する超上手い、バカテクの演奏家の集団を作った。とまあ、数々の功績があって、ひとりの作曲家でそこまで多様にいろいろな仕事を残したっていうのはね、そう言われてみれば(笑)、藤倉くんに言われると、なるほどなあと。ほんとにいないかも、みたいな。大変な人だったんですけども、90歳でね、亡くなりました。」
「まあ僕もねブーレーズ、それからブーレーズの先生である(オリヴィエ・) メシアンの曲はね、10代の頃からよく聴いてきたんですけども。ブーレーズはすごいんですよ、何十年もかかって自分の曲を何度もこう書き直して。そういう作曲家なんですね。あまり、他にそんな多くはないと思うんですけど、そういう人も。そこも、とても特徴があるところですね。」
「亡くなったっていうことでいうと、デヴィッド・ボウイもね、惜しくも69歳で亡くなりましたけども。なんか立て続けにね、ジャンルは違ますけど、亡くなって、非常に年の始めから少し残念な、ねえ、まあ、時代の移り変わりというものを感じさせるような、年の始まりになりましたけども。」
<札幌国際芸術祭 2017>
「先日ですね、サイアフ(SIAF) 札幌国際芸術祭……の2回目、来年ですね。2017の開催概要が発表になっていまして、次回は大友良英がゲストディレクターです。彼の喋りがおもしろいっていうんで話題になってましたね。地元の市民との連携をいちばん大事にしたフェスティバルになるような感じです。嬉しいでしょうね、地元はね。僕もぜひ、見学ツアーに行きたいなと今回はですね、ぜひとも、行きたいですよ。"健康音楽" ですから。健康に……留意して。」
<デモテープ・オーディション公開収録のお知らせ>
4月9日・10日に開催される、commmons10 健康音楽 の会場で、レディオ・サカモトの番組デモテープ・オーディションを公開収録します。教授、U-zhaanさん、長嶋りかこさんが会場に来て頂いた方のパフォーマンスや、作品を生審査。詳細は後日、発表します。
オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。 |
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RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。 |
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<commmons10 健康音楽 に向けて、たくさんのコメントをいただきました>
「大貫妙子です。commmons10 健康音楽 というイベントに参加させていただくことになりましたけども、うーん、ま、健康はいつも考えてるんですけども、もともと、人は健康で生まれてくる……ということだと思うんですけども、ですから、不健康の元を取り除いていくしかないと、いうことなんじゃないかと思いますけども。私は健康ということに特化しなくてもですね、体は整えて、皆様の前にですね、出るようには心がけております、日々、いろいろなことをしておりますけれども。まあそれはスポーツ選手もそうのように、やっぱりステージですから、そこがじぶんの仕事場ですので、管理はばっちりして、おります。まあ健康に関して言うならばですね……働けば、一所懸命働けばお腹も空くし、疲れれば眠くなるということで、えー、疲れないで眠り、働かないで食べるっていうことを続けていくと、体は壊れるのじゃないかとまあ、普通のことですけど、そんなように思っております。まあとにかく、生活を楽しく、はつらつと生きていくたいなという風に思いますので、そんな気持ちで、このイベントにも臨みたいと思います。近況はですね、東芝時代の10タイトルが、今度、ユニバーサルからリマスタリングされて、発売になります。いまその仕事をしているところなんですけども、音も多分よくなって、お化粧し直してですね、発売になりますので、ぜひ、手に入らなかったという方は、この機会に聴いてみていただけると嬉しいです。よろしくお願い致します。」
「青葉市子です。坂本さん、おかえりなさい。commmons10 健康音楽 というイベントに参加させていただきます、よろしくお願いします。健康音楽について思うこと、普段気にかけていること、嬉しいなと思っていることは、ハグをするということですね。あとは挨拶代わりにマッサージをする。こんにちは、とか、お疲れさまですと言うのと同じような感覚で、マッサージをしたり、してもらったりする。そういう関係であれる人がたくさん居るというのが、とても健やかなことだと思っています。当日は、小山田圭吾さんとU-zhaanさんとスペシャルゲストさんといっしょに楽しく演奏したいと思います。よろしくお願いします。それではそれでは。」
「高野寛です。えー、まずは坂本さん、復帰おめでとうございます。待ち望んでいた人、僕を含めてたくさん居たと思うんで、ほんとに元気な姿を見ることができて、とても嬉しいです。今回、commmons10 健康音楽 に、僕と高田漣くんのデュオで出演することになりました。健康音楽っていうコンセプト……もう僕も51歳なんで、かなり、じんわりきますね、コンセプト自体がね。もともと僕はそんなに体が丈夫な方じゃなかったので、二十歳くらいのときから針や整体に通ってたりとかして、それで喘息を克服したりね。普通の人よりは健康に気をつけてきた方だと思うんですけども、やりたい事いっぱあるんで、健康でずっといろんな事をね、思い描いてる事をやっていけたらなという風に最近は思ってます。今回ね、漣くんと二人っていうのが実は初めてなんですよ、数限りなく共演している仲ですけども。せっかくのコモンズの10周年のイベントということで、スペシャルな内容で演れたらなあと目論んでます。ならではなのね、選曲にしたいなあと、ぼんやりと漣くんと話してるところです。ぜひ、会場でお会いできたらなあと思います。」
「細野晴臣です。えー、最近、冬は風邪が流行って、僕も風邪で倒れてましたね。えー、インフルエンザだったと思うんですけど。そのおかげでか、憑き物も落ちたように少し元気になってきて、健康が何よりですよね、坂本くんも最近は健康を取り戻したようで、よかったなと思ってます。お仕事もやられてるようで。かく言う僕はあんまり仕事をしたくないなという。さて、commmons10 健康音楽 というイベントに参加させていただきますが、ラジオ体操のPV、さっきちょっと観まして。あ、ほんとに健康オタクなんだなと。まあでも面白いすね、あの音楽大好きですからね、第1体操、第2体操、どっちだか分かんないんですけど。イベントの趣旨……健康と音楽について、ということなんですけど、最近、音楽やってる人々まあ僕を含めてですけど、団塊の世代、老いてきてます。で、あちこちやっぱりね、故障が出てきたり、そういうことが気になると音楽やってる場合じゃないよっていうときもあるわけですよね。だから健康が第一だなと改めて思ってます。健康になりたいと強く思う次第なんで、このイベントに賛成です。」
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