<ニュー・アルバム "全曲解説" 対談!?>
「どうもどうも、こんばんは (笑) 」
「こんばんはです (笑) 」
「今夜は僕、坂本龍一と高橋幸宏くんのニュー・アルバムをぶち抜き全曲試聴です」
・・・ということで今回のRADIO SAKAMOTOは、2004年の『CHASM』以来、5年ぶりとなったオリジナル・アルバム『out of noise』をリリースしたばかりの教授と、オリジナル・アルバムとしては22作目となるニュー・アルバム『Page By Page』のリリースを3月11日に控えた高橋幸宏さんによる、対談形式の "全曲解説" をお届けしました。お互いを良く知るお二人ならではの2時間。新作を全曲解説です!
<坂本龍一×高橋幸宏 - アルバム『out of noise』全曲解説>
まずは教授のアルバム『out of noise』から。
「冒頭から言うのはなんですけど、いいアルバムですよね」
「そうすかねぇ。なんか "ポップだ" って言ってくれてるよね、幸宏は」
「あのー・・・何か入れたくなるんだよね」
「ドラム入れてくれてもいいよ、後から (笑) 」
「その気持ちもわかるけど、でもそれじゃYMOじゃんって (笑) 」
「入る曲もあるもんね、うん」
「響きとか、一人で寂しそうにやってるのがたまらなくいいですよね」
「1曲目。なぜタイトルがhibariなんですか」
「今回はね、アルバム・タイトルもそうなんだけど、恥ずかしくて (笑) あまり説明してないんだけど。隠してるんですけど (笑) 。hibariはね、僕が好きなグレン・グールド [ Glenn Herbert Gould ] が夏目漱石の「草枕」が特に好きで (しかも二冊持ってるって) 、ずっと気になってて、この間レコーディングの合間に読んだの。そしたら割と最初の方に雲雀のエピソードが出てくるんで、それでピンときたんですけどね」
「そのイメージか。どっかエキゾチックというか東洋的なミニマルな感じだね」
「2曲目も好きな感じなんだよなぁ・・・」
「hwit (ホイッツ、ホワイツ) 。英語のwhiteの古い形なんです、これ」
「ドイツのmorr musicみたいな、暗いけどロマンチシズムを感じるな」
「これ以外とポップ・コードよ。でも音の重なりがわざとぶつかるようにしてるんだけど、そこが好きなんだけどね (自分で言うのもなんだけど・笑) 。あと初めてこのヴィオラ・ダ・ガンバ [ Viola da gamba ] という古い楽器を使ったんだけど、音色がいいんだよねぇ」
「ロンドンだ。アメリカにない空気感だよね」
「そう、これイギリスのグループで。イギリスは大陸よりも古い音楽が盛んなんですよね」
「次はね (3曲目) 、still life っていう曲なんですけどね」
「意味深ですよね、タイトルが」
「静物画とかの "静物" ってあるでしょ。明治時代に still life から翻訳した言葉なんだよね。止まっている生命=静物って表現したんだけど、おもしろい訳だよね。その元にあるイタリア語があって (Natura morto) っていうね。死んだ生物=止まっている生命=止まっている物になっちゃって。この曲は、そういう "静物画" 的な音楽じゃない。古い木の机の上に花瓶とか林檎とか鄙びているでしょ」
「止まってる景色は合うよね。J-WAVEのスタジオからの夜景とかね」
「4曲目の in the red。これも意味深なタイトルだなぁ (笑) 」
「これは唯一、人間の声が出てくる曲でね。ニュースで、黒人のおじいさんが火事になって焼け出されて、"何も無くなっちゃったけど、生きてるから・・・I'll be alright!" って言ってるのをたまたま見て。それで小さく感動してさ、僕が。ニューヨークのニュースだったんだけど、テレビって1時間ごとに同じニュースが流れたりするじゃない。で、次の時間も絶対に来るだろうと思ってレコーダー持って待ってたんだよね。それをパッて録って。直接的過ぎるタイトルは避けようと思って、あまり分かんない感じになってるんですけどね」
「次はね、tama っていう曲で、うーんとね・・・魂振りとかね、"魂" の tama です。笙を吹いているのが東野珠実さん。と、今回初めて紹介してもらったんだけど、Rob Moose っていうニューヨークの若いやつがヴァイオリンを弾いてるんだけど、"出来る限りゆっくり弾け、笙にぶつかる音を弾け" っていう指示を出して・・・難しい指示だよね (笑) 。3〜4回録って、今度は "自分の音を聞きながらタイミングも使う音も合わせないで弾け" って言って。Rob は耳が良かったからやってくれたけどね」
「教授は、今回のアルバムを生け花のようなアルバムって言ったっけ」
「言ったかな。生け花やったことないんだけどね (笑) 」
「気分でしょ、気分」
「ま、そういうような音楽だよ、この音楽はね」
「それにしても屈折してるよ。全部同じ色に、とか、葉っぱ全部取っちゃうみたいな・・・」
「普通の華道になっちゃうと、定石を習っていく感じだと思うけど」
「教授も音楽の定石を習ってきた訳でしょ」
「でもどんどん捨てっているけどね」
「でも若い子が前衛アートっぽく作るものっていうのとは全く違うよね」
「そうか、そうか・・・」
「僕が "ポップ・ミュージックに聞こえる" って言ってるのは、そういうことなの。今回はもうちょっとその・・・静かさが、いろんなエレクトロニカとかポップトロニカみたいな音楽をやりつつ、そっから抜け出してオリジナルにもなってるんで、ものすごいポップ・ミュージックに聞こえるんだよね。ジョン・ケージやスティーヴ・ライヒも僕にとってはポップ・ミュージックだって、昔から言ってるじゃん」
「・・・いいこと言ってくれるなぁ (笑) 」
「6曲目は nostalgia っていう曲ですけれど。弦楽器じゃないみたいに聞こえるね」
「これも Rob が弾いてるんだけど、全部ハーモニクスでさ、・・・一音、一音がすごく長いでしょう。難しいんだよこれが。当然、ヴァイブレーションもないから、笙みたいな音だよね。ヴィオラ・ダ・ガンバもヴィブラートが無くて、ヴァイオリンも元々は無かったんだって。つけるようになって、もう何百年にもなるんだろうけど (笑) 」
「もうガラスみたいな音だよね」
「次は firewater という曲ですね。・・・暗いでしょ (笑) 」
「今回の教授のアルバムの印象はね、暗い・・・暗気持ちいいんだよね」
「くらきもちいい (笑) 」
「そのね、"気持ちのいい暗さ" っていうのはね、難しいんですよ。映画で言うと『THE NIGHT PORTER』を観て、この暗さはなんだろうって子どもの時に思って、いいなって思ったりしたじゃない。ヨーロッパには多いけど、ああいう感じなんだよね」
「そしてここからが北極圏三部作って言ってるんですけど、まずdiskoですね」
「教授が行くときに、"気をつけて" ってメール打った覚えがあります (笑) 」
「だいたい僕、旅嫌いだから・・・行きたくなったんだよねぇ (笑) 」
「でも、ここからはね・・・ハッキリ言うと、さっきの暗さとは違うんですよね」
「キャインキャインと言ってるのは犬ぞりですね、ディスコ島の犬ぞり」
「アウトドアというか・・・例えば夜明けとか、静かな風景とかをイメージしますね」
「うーん。次がですね。ice ・・・その通り、氷っていうことですけど」
「これもやっぱりレコーダー持ってって、いろんな音を録ってきて・・・って感じなの」
「これはね、水中マイクを借りてってね (笑) 、釣りみたいにゴムボートからケーブルを下ろして。結構、寒いんですよね。ずっと持ってるだけなんだけど・・・釣りってそうなんでしょ」
「釣りはもっと能動的ですけどね (笑) 」
「ああそう。そしたらなんかね、氷山のそばに居たんだけど、一回引っかかっちゃってさ。クジラに銜えらちゃったのかなー・・・とか思ってね (笑) 」
「そして glacier。氷河の大きな洞窟の中に入ってチーンって鳴らしてみたんだけど、当日は風の音が強くて、二発だけいい音のがあったので二発使ってますけど (笑) 」
「実際は生物が存在しないだろうけど、釣りをしてて、森の中の深くに入ってくとね、夢枕 獏さんと話したときに言ってたんだけど、あれはもしかすると自分の中にある恐怖が、急にくるときがあって、帰んなきゃって思うの。風って実際の音って無いじゃない。なんか聞こえるときがあるんだよね。自分の気持ちなんだけど・・・」
「それはすごく古代的な感覚というかね。そういうものに満ちていた訳でしょ、狩りをする獲物の魂というかね。ここもね、氷河の向こうから、グリーンランドの一番偉い女神さまの声が聞こえてくるような (女性なんだけどものすごく低い声でね・笑) 、そんな不思議な感覚を感じましたね」
「glacierの途中には現地の人の言葉、イヌイットのガイドさんに話してもらってるんだけど、10分くらいの曲が終わると・・・トンネルを抜けるとですね、やっとほっとする音楽的なね、一般的に音楽的な to stanford という曲になります」
「コトリンゴのカバー。・・・なぜ」
「うーん・・・まぁ、好きなんだけどね。でもね、コトリンゴは、この曲はサカモトっぽすぎるって思ってるみたい (爆笑) 。でも俺はこの曲はほんと好きなんだよね。でもこうやって聞いてると自分の曲のように聞こえきちゃうんだよなぁー (笑) ・・・いい曲だよねぇ」
「 (笑) 確かに教授っぽいよね。でもオリジナルってこんなに複雑だっけ、和音・・・」
「一応、忠実に弾いてるんだけど。弾き方によってずいぶん変わっちゃうね、響きがね」
「でここで、少しハッピーに終わるかと思ったら、composition 0919 というちょっと尖った・・・実はこれ、1曲目の hibari に繋がる感じに少ししてるんですけどね。ハッピーエンドっていう感じもちょっと嫌じゃん、天の邪鬼な僕としては (笑) 」
「この辺もちょっとリズムのものとか入れたくなっちゃうんだよね」
「これは入れたくなるだろうなーと思ってました (笑) 入れられるよね」
「あのー、LIFEの一番ポップな部分とか・・・に通ずるものがある」
「そして3月18日から東京を皮切りにツアーをやります。僕が今までやってきた中で一番長い、追加公演もあって24公演。一番大きいんじゃないかな。しかも各公演を、公演終了後24時間以内にiTSで配信というね・・・これは間違っても直してる時間はないっていう (笑) 、ブートレグ、海賊版に近い感じなんだけどね」
「こういう音源って、演奏してる側と聞いてる側で意見が違ったりするんだよね」
「不思議だよねあれ・・・YMOでも、力抜いたりしてるやつが良かったり」
「力入り過ぎだよ、っていうのばっかりだよね (笑) 」
「WORLD HAPPINESS (2008) のリハーサルのときはあんなに良かったから・・・」
「・・・それを再現しようとして、肩に力が入りすぎてね (笑) 」
「いくつになっても上手く行かないよね (笑) 」
「でも後でミックスしたやつ聞いたらちゃんとしてたけど」
■坂本龍一『out of noise』
5年ぶりのオリジナル・アルバムは、3形態でリリース。アルバム解説や参加アーティスト紹介、さらに多数の写真を掲載した豪華ブックレット付きの "フルアートワーク盤" 、アートワークを排除することで低価格を実現し、純粋に「音源」のみを楽しんでもらう目的で制作された "パッケージレス盤" 、さらに、2枚組重量盤の "アナログレコード盤" 。更には、超高音質な配信限定バージョンなども。詳しくはコチラ
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<高橋幸宏×坂本龍一 - アルバム『Page By Page』全曲解説>
「ここからはですね、高橋幸宏くんのニュー・アルバムのぶち抜き全曲試聴会を (笑) 」
「 (爆笑) 立場変わる訳だ、これ。すごい企画だな。教授のが出て、一週間後に僕のが出るわけだけど、なんか・・・対局にあるよね、このアルバムは」
「そうだねー。キャッチコピーがさ、"おとなになるのは、まだ早い。"」
「みんなで考えたんだよね、いっぱい候補があって・・・」
「ほんっとに言い得て妙だけどこれは、そういう音楽だよね」
「 (笑) ・・・どういう意味」
「・・・に、してるよね (笑) 、敢えてね。もっとジジ臭くもできるのにね」
「枯れたふりはできますね (笑) 」
「 (笑) してないところがスゴイね。意地を感じる・・・」
「いやいや、ただやりたい音楽を作ったらこうなっただけですよ」
「僕もそうなんだけどね。気持ちは似てるけど、表れるものが全く違うっていうね」
「えーとね・・・早速聞いてっちゃおうか。1曲目、Out There」
「まずこれは、morr music の Lali Puna のボーカル、Valerie ちゃんという女の子にメールしてやってもらって・・・」
「Valerie ちゃん好きだよね。オケは全部、幸宏がやってるの」
「彼女も少しウワモノを乗せてきて、それを編集したり・・・。とにかくさ、教授も分かってると思うけど最近のエレクトロニカで「正弦波」みたいのを使うとさ、下が膨らみすぎるでしょ (笑) 」
「膨らみすぎる。下がホントに多いから・・・。ほとんどのエレクトロニカの人は低音フェチだから・・・池田亮司とかカールステン [ carsten nicolai ] とか (笑) 」
「あ、そう (笑) 。細野 (晴臣) さんもSKETCH SHOWの時に僕の車のスピーカーを "バリッ" って (笑) ・・・好きなんだよなー」
「次が一応リード曲ということになってますけど、The Words 。アイスランドにシガーロス [ Sigur Ros ] ってロックバンドがいますけど、あそこでバックで弦楽四重奏を弾いてるのが amiina で。"何やってもいいから、このオケに何か入れてみてください" って送ったら、弦は一応入ってて、他にチターとかそういう楽器も入ってて面白かった」
「ヴァイオリンとか弦がメインの人たちなのかな」
「本来は音大出の女の子たちで、PVに出てもらってるんだけど北欧のお人形さんみたいで可愛い (笑) 。あんだけ国の調子が悪いのに楽しそうなんだよね・・・」
「この30年くらいでグーッと景気が良くなったけど、金融危機でね。音楽とかアートってそこの豊かさがないと育たないからね。そのとき景気のいいところがね」
「次は、教授に作ってもらった「Flashback (/回想) 」とかの現代版みたいな・・・」
「ちょっと似てる (笑) 幸宏節ですね、コード感とかね。音は違うけど1970年代みたい」
「そう、世界観は変わってないですよ。必ず "誰か別の人を好きな女の子を好きになってる" みたいな歌詞だからね、さっきの The Words もそうだし・・・」
「唯一、日本語で歌ってる、高橋幸宏〜って感じの曲ですね」
「ジジイ系ですか (笑) 」
「違いますよ、普通のポップスですよ (笑) 、My Favorite Hat 」
「次は、全然、僕らしくない曲かな・・・」
「 Out of Here 。"Out of 〜" 繋がりで (笑) 」
「僕の詞のテーマって、ラヴソングか現状打破しなきゃいけない、っていうどっちかで (笑) 。最初は教授に送って何か弾いてもらおうかなって思ってたけど、めっちゃくちゃ忙しそうだったし。教授もアルバム作ってたしね・・・」
「言ってくれればいいのに (笑) 。やっと家にさ、アップライトのピアノが来たのよ、19年振りに。だから、何系って言ってくれればひょいっと簡単に録りますから (笑) 」
「次はねー・・・ Perfect Wound っていう曲で、スティーヴ [ Steve Jansen ]と一緒にスタジオ入って作った曲で、後で詞が来たら、日本語に訳すのが大変だったんだけど "もう少しで彼女は完全な傷を与えられる・・・" とか凄いんだよね。スティーヴ・・・何かあったのかな、と思って。今までもいろいろ一緒に作ってきたけど怒ってるよね、これは」
「すごい緻密だよね彼は。2年ぐらい前のソロ・アルバムもそうだったし」
「ライブ観たんだけど、ドラムの叩き方とかパットの種類とか細かくて、新しいスタイルを確立した感じがした」
「The Muse 。これね・・・僕のアルバム『BLUE MOON BLUE』のツアーの後にね、スティーヴとか (高田 ) 漣くんとか、高野 (寛) くんと美術館巡りをして、一切リハなしで、ラップトップで東京都現代美術館とかで音を出してて・・・。その時のベーシックなものがあって、それをポップ・ミュージックにしようと思って音を足したりして、ベーシックの仮タイトルが "museum" だったんで、ラブソングだから "muse" にしちゃおうと思って」
「芸術の女神ですな (笑) 」
「次は、Emerger という曲ですね。・・・小山田 (圭吾) 君ですね、もろに (笑) 」
「コーネリアスーって感じで (笑) 、これはテレビのテーマソングで作ったもとがあって、ギターだけ全部、生に差し替えてもらってそれを編集して・・・」
「出たー (笑) 。PURE JAM とかのあっち系のグッと下を切ったフィルター声の・・・、ベースのパターンも PURE JAM っぽいじゃないですかぁ。細かいロールがねぇ (笑) 」
「ロールだらけですよ、もう。自分の特徴だって分かったから (笑) 。Emerger っていうのはフライの名前で、 ってサナギのことなのね。そっから抜け出した水面まで行けない水中昆虫を Emerger って言うんだけど。そういう脱出の話・・・ (笑) 」
「次が Atomic Chicken Dog。これはAtomが演ってるの」
「そう。タイトルを冗談で "Chicken Dog" って送ったら、"Atomic" を付けていいか、って言われて (笑) 。なんか去年の5月くらいに対談して、"僕は若い頃にYMOを聞いてて・・・" って言われるんだけど、どうやっても向こうの方が年上にしか見えなくて。それがおっかしくてね (笑) 。彼はすごいマニアじゃない。Senor Coconut のステージ観ても後ろラップトップの前で指示してるだけじゃん。完璧、ドイツ人なんだよね」
「次はお決まりのカバーで、THE BEATLESですね。You’ve Got To Hide Your Love Away 。映画『ヘルプ!』を観ちゃったんですよ、久しぶりに。デジタルリマスタリングを。そしたらあまりのファッショナブルな格好良さに圧倒されて・・・そんでこの曲が使われるシーンが良くて・・・」
「あそこ、いいシーンだよね」
「やっているうちにアイルランド系の音が合うんじゃないかと思って、マーチドラムとか入れて、やってみたらすごい合って」
「次はですね、教授がメールで好きって言ってくれてた曲ですね。Indefinable Point 」
「グッときますね・・・くらきもちいい (暗気持ちいい) やつですねぇ (笑) 」
「要するにシルヴィアン [ David Sylvian ] とか脈々と受け継がれてる雰囲気というか・・・」
「こういう割と優しいメロディなんだね。面白い」
「権藤 (知彦) 君に、スティーヴと二人でいろいろ指示してやって頂きましたが (笑) 」
「そして、Meteor Rain 。これはさっき紹介した amiina と Lali Puna 、両方にデータを送って、僕も会ってないのにセッションしちゃってるという曲ですね」
「お互いを知らないの。行き来はない訳だ」
「アイスランドとドイツだからね・・・存在はもちろん知っているだろうけど。これは僕がウクレレ弾いてみて面白いから入れちゃうとか、おもちゃのアコーディオン弾いたりとかね。流星群の歌なんだけど・・・」
「・・・流星の絆!? (笑) ハマってたよー。あと相棒ね、全巻あるもん (笑) 」
「そして Valerie 。これは・・・眠りに落ちていくように聞いてもらえばいいかなーと思って」
「このハーモニクスみたいのは・・・」
「これはギターで堀江 (博久) くんが遊びに来たときに弾いてもらって。それで普通のアップライトピアノとトイピアノと。あんまりピッチ良くないんですけど、それがまた・・・。(Lali Punaの) Valerie に内緒で彼女の名前のインストを入れようかなーと思って、急遽足した曲ですね」
「これリム叩いてないでしょう。軽く・・・まぁマーチングな感じだよね。いいですね」
「そういう感じで、『Page By Page』全曲試聴。・・・3月11日発売ですので、みなさん買いましょう (笑) 」
「教授のと両方、合わせてね」
「うーん・・・僕のは・・・まぁ、僕のも買って (笑) 」
「同じバンドの人!? って感じだからね (笑) 」
「細野 (晴臣) さんも、もうすぐ次のソロをやる気なんだよね」
「口ではそう言ってたけど・・・進んではいないみたい」
「でもこないだもメールが来て。すぐ作るから、みたいな事を書いてて」
「細野さんにはねぇ、自宅スタジオでレコーディングさせちゃダメ」
「あー。そうだねぇ」
「スタジオ借りるとか、エンジニアを付けないとね」
「締め切りを設けないとね、僕も作れないです (笑) 」
■「音楽は自由にする」にサインを入れてプレゼント!
今回は、坂本龍一さんの自伝「音楽は自由にする」に、教授のサインを入れて、3名の方にプレゼントします。
ご希望の方は、こちらから。メッセージを添えて、ご応募ください。
当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。
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