RADIO SAKAMOTO

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ARCHIVE:050102

●カリスマだらけの大新年会!
今回のRADIO SAKAMOTOは「新春スペシャル」。まずは様々なジャンルのカリスマがお年賀片手に教授のスタジオへやってきます。カリスマだらけの大新年会!最初の訪問者は、ミュージシャンのサエキけんぞうさん。教授曰く「J-POPカリスマ」と呼ばれるサエキさんが、ほろ酔い気分で日本の音楽シーンを一刀両断…!?

●「踊れるヤツが男らしくて清々しい」(サエキけんぞう)
(ピンポーン♪)
坂本「新春ってことでね。ようこそ!」
サエキ「いやー。ぼくが坂本さんに最初に会ったのって…1978年ごろですね」
坂本「『格闘技セッション』…六本木ピットイン、今はもうなくなっちゃったけど」
サエキ「楽屋にサインをもらいにいったんですよ」
坂本「ああ、あそこでよく暴れたなぁ。人のカバンにカラシ詰めてたりしてたんですけどね」
サエキ「人のカバンにカラシ詰めるピアニスト…」
坂本「今も歯医者はやってるの?歯医者アーチストって感じでやってたよね」
サエキ「90年代前半くらいまではやってましたね…今でも歯科医仲間に言われますが」
坂本「そうですか。サエキくんと言えば、J-POPというね(笑)…最近はどうですか?」
サエキ「どうなんでしょうね。…6人組が流行ってますかねぇ」
坂本「オレンジレンジとかだね。音楽番組でいっしょになった時に、僕にはそういう知識がまったく無かったんだけど、向こうからファンだって言われましたよ。18才くらいでしょ…」
サエキ「元気よくて、明るい体育系っていう感じのバンドですよね」
坂本「うんうん」
サエキ「昔は文化系だったじゃないですか、最近は「歌って踊る文化」が発達してきた…」
坂本「僕も踊れなかったですね」
サエキ「サカモトさんは踊ってたじゃないですか。トリオ・ザ・テクノで」
坂本「いやぁ、踊ってないですよ…ぼくは踊れる芸大の人をうさん臭く思ってたし」
サエキ「今は逆ですよね!踊れる人が男らしくて清々しい(笑)」

●「2005年は『ビジネスマン』がくる!」(見城徹)
続いてのご訪問は、2004年のカリスマ・サカモトのコーナーにも遊びに来て頂いた、幻冬舎の見城徹さん。カリスマ社長(カリスマ編集者)が語る、2005年にブレイクするものとは…!?
(ピンポーン!)
見城「おうっす!開けましておめでとうございまーす、見城でーす」
サエキ「やー、えらいひとが来ましたねぇ」
見城「20年前にも新年会やったよね、当時となーんにも変わってないね」
坂本「あんまり思い出したくないんだけど(笑)去年もこの番組で、ありがとうございました」
サエキ「カリスマ社長ですか(笑)出会った頃はカリスマ編集者でしたね」
坂本「2004年は、書籍売上ベスト10の中に、幻冬舎が2冊入ってたじゃん!」
見城「ああ、もうありがとうございます。運がよくて…」
坂本「すごいなぁ。…で、今年、2005年のキーワードって何かありますか?」
見城「僕はね、ビズネスマンっていうのがあるね」
サエキ「ビジネスマン…」
見城「昔はね、ブレイクした職業ってのは映画監督、ファション・デザイナー、コピーライター、シェフ、美容師…と来たんだけど、次に来るのは、もう来てるかな…ビズネスマン」
坂本「サラリーマンじゃないんだ?」
見城「うん、経営者でも会社に務めてもいいんだけどね。子ども達が、なりたい、憧れる…」
坂本「子ども達に人気…?」
見城「自分の独自のやり方で仕事をやろうとする人…例えば、いろんな事を言われるんだけど、楽天の三木谷さんや、ライブドア堀江社長、インデックスの落合さんとかがそうだね」
坂本「そう言う人たちが、今はこどもたちに人気…なの?」
見城「そういう時代になりつつ…あるっていうか。ビッグコミックが今度、「ビッグコミックビジネス」っていうのを出したんすよ。そういう人たちがいかに素敵かっていうのをコミック化するわけ」

●今年はリセット。自分のことを見つめたい」(中島英樹)
カリスマだらけの新年会、一升瓶がどんどん空いていくハイペース&異様な盛り上がり…!そこへ4人目の訪問者、2004年の最後の放送にもご登場いただいたカリスマ・デザイナー:中島英樹さんがやってきました。
(ピンポーン!)
坂本「ビジネスマンっていうキーワードがありましたけど、デザイン的にはどうですか?」
中島「個人的には「リバース」っていうか「リセット」とかですかね」
坂本「ああ。リスタートっていうか…」
中島「僕43才になって、厄年が終わったんですけど、結構背負い込んでたものが多くて。…自分の事をあまり考えないで、ひとのことばっかになっちゃってるんですよね」
坂本「僕もね、E-メールアドレスさぁ、変えちゃおうかなって思うときありますよ」
サエキ「すごいリセットだなぁ!」
坂本「つか毎日思ってるんですけど。辞めちゃおうかなって。整理しないとね」
中島「子どもに久しぶりに顔を合わせたら、知らない言葉をたくさん喋ってて…」
坂本「ショックですね」
中島「なんとなく距離があって…。これ、もうちょっと自分の事を考えないと…って」
見城「携帯の番号も変えた方がいいね」
サエキ「携帯のなんか変えちゃったら、緊急の場合に困るじゃないですか!」
見城「でも他で連絡がつく訳だから。そもそも今までは、なかった訳だし…」
サエキ「カリスマ社長はそうかもしれませんが、僕らなんかはライフラインな訳ですよ…(笑)」
坂本「そういうのをね、英語では「オフグリッド」って言うんですよ」
サエキ「オフグリッド…まさにそれですね!」
坂本「いま、そういう人たちがアメリカにも100万人単位でいるんですよ」
サエキ「リセットだ…」
坂本「住所不定で、車の中に住んでる人がたくさん…要するにトレースできない状態に」
見城「わかるねぇ。俺も毎日、携帯電話を捨てようと、変えようと思うけど…(笑)」
坂本「僕もメールアドレスを毎日変えようと思いますけど。勇気が無くて」
見城「僕も勇気がないの(笑)」

●スタジオ生審査「こっちが2人だったら負けてたかもしれない」
新春スペシャルということで、深夜のスタジオにオーディション応募者を呼んでの「生審査」も行ないました。番組にデモテープを送ってくださった方々の中から選ばれた6組が、次々と目の前で繰り広げる生演奏に大興奮!更には、その人物像に直接触れることが出来たそんな機会に、教授そしてカリスマのお三方も、大変ご満悦のようす。ほろ酔い気分で、オーディションを振り返っていただきました。

スタジオ生審査の様子
スタジオ生審査の様子
スタジオ生審査の様子
スタジオ生審査の様子
スタジオ生審査の様子
スタジオ生審査の様子
見城「楽しかったねぇ…やっぱり才能に出会うっていうのは楽しいね」
中島「この短時間で6人は濃かったですね」
坂本「アップアップしてるもん。こっちが2人だったら負けてたかもしれない」
中島「ひとりひとりは、以外とサラサラしてるんだけど…。でも濃くて…」
見城「いろいろ言ったけど、あるレベルに来ている表現に対して言った訳だしね」
中島「表現ですからね、生理が出てますよね」
サエキ「最初、存在感のある女の人たちがバーンと来たじゃないですか」
一同「あああ…」
サエキ「で、男性と女性でホント違うんですね…表現方法が」
見城「言いたい事、わかるよ」
サエキ「男性はサラっとしてるけど、ジワジワ、人に向かって投げかけてるっていうかね」
坂本「あれよかったですね…音楽でいくのか小説でいくのかって、トージ君に問うの」
見城「(笑)なんか、そういう感じだったじゃないすか。あと、琵琶の人も…」
中島「現代のことばで、あそこにのったらどうなるか…聴きたいですね」
坂本「可能性あるよね。今なら「イラク戦争」の事を琵琶にのっけて、歌って欲しいよね」
見城「聴きたいよねぇ…」
坂本「買うよ、ぼくは(笑)」
見城「ぼくも!」
中島「楽器自体もキレイだったので、あれ見られたのも良かったですねぇ」
サエキ「皆さん、見た感じは電車で隣に座ってる人みたいなんだけど…」
中島「そういう人たちと、話す機会なんてないですからね」
サエキ「そんな人がいきなりコンピュータいじって音楽やっちゃう訳ですからね」
坂本「電車の隣の人も、このくらい濃いかもしれないじゃないですか(笑)」
一同「(笑)」
坂本「そういう人たちがギッシリ乗ってる電車の状況を想像すると怖いよね(笑)」
サエキ「そう思ったら、怖くて電車に乗れないですね!(笑)」
見城「そこで、わたしの作った曲を、私の書いた詩を見てもらえますか…ってね」
一同「(爆笑)」
見城「うーん、やっぱ表現しようとしてる人に会うって時はね、すごい…至福の時だね」
坂本「見城氏は、いつもたくさん見る訳じゃない?ギラギラしてるヤツとか危ないヤツとか」
見城「そうだね。大変だけど、ものすごくイイものに出会うと、全てが吹っ飛ぶんだよね」
中島「今回は、(オーディション参加者が)既に吟味されているので…」
見城「今日は、その快感を味わったよね」
坂本「やってよかった…。来年もやろうよ」
見城「金を出してもやりたいね、これ!」