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PROGRAM

ARCHIVE:100307

「坂本龍一です。僕はお正月の放送のあと、1月、ニューヨークに帰って今まで何していたかと言いますとね、メインは "筝とオーケストラのための協奏曲" というのを書いてたんですよ。お筝のね、沢井一恵さんという方が居まして (筝曲家) 、古典もやられるんですけど、非常に前衛的な演奏もされていて (ジョン・ケージを演ったり、アンプで音を増幅させたり) 面識もなかったのですが、その方に依嘱されまして。一生懸命書いてましたけどね。前に一度いっしょに仕事したことがある、佐渡裕さんが指揮ですね。4月9日 (金)「兵庫県立芸術文化センター」が初演で、兵庫芸術文化センター管弦楽団といっしょに演ります。その後、4月13日 (火) 東京オペラシティ コンサートホールでも演ります」

<commmons: schola vol.5 "Drums & Bass"「ドラムンベースじゃないですよ (笑) 」>

「スコラ・シリーズは予定では全三十巻の音楽全集なんですが、四月にやっと第五巻が出ます。"ドラムとベース (Drums & Bass) " というテーマです。最初がバッハで、次がJazz、ドビュッシー、ラヴェルときて、次がドラムとベース。シリーズの並びが変なんですけど (笑) ドラムンベースじゃないですよ。いろんなレコード会社の持っている音源を、新しいものから古いものまで借りてきて一枚にまとめますんで、それが大変な労力でね (笑) ほんとだったら月に一巻ずつ出していけるとカッコいいんですけどね」

「このシリーズを考えた当初から "ドラムとベース" は入れようと思ってまして、この楽器が好きならばこの曲は聴いて欲しい、という音楽という集め方というか聴き方というかね。そういうのがやりたかったんですね。そのときに最初から、ベースに関しては細野晴臣さん、ドラムは高橋幸宏くんに選んでもらおうと決めてました (笑) 」

「どうしても自分たちが聞いてきて、影響を受けて、愛着のある音楽になると思うんですが、それだけじゃなくて、楽器に興味を持っている人とか、そういう楽器が使われている音楽が好きな人とか、これから楽器を始めようという子どもたちとか、これだけは聴いておいた方がいいよ、という音楽を選んでもらってます」

■ ベース選者 : 細野晴臣さんコメント
「例えば僕が選んだベーシストはですね、チャック・レイニー (Chuck Rainey) という人が居ますが、何しろ、この先生のベースを聴いて僕はベースを勉強した訳で (当時は全てレコードから聴いたんですけど) いい曲、ほとんどヒット曲のバッキングをチャック・レイニーが演っていた時期もあって、その中でも一番聞いて欲しいところが、アレサ・フランクリン (Aretha Franklin) でしょうかね」

■ ドラム選者 : 高橋幸宏さんコメント
「僕が好きなドラマーというと、どうしても、とてもシンプルで、きっちりとビートを刻む人、ちょっと聴いただけでその人って分かる人、そんな特徴があるんですがけど、相当な数から厳選しました。バーナード・パーディ(Bernard Purdie) 、アル・ジャクソン (Al Jackson) 、ロジャー・ホーキンス (Roger Hawkins) そうそうたるメンバー。音楽をやっていこうという人だけでなく、自分がミュージシャンにならなくても、すごく興味がある人は是非、聴いてください」

細野晴臣さんの今後の活動は、5月に50〜60年代の西洋音楽のカバー・コンピレーション『プロムナード・ファンタジー』をリリース予定。大阪・東京・福岡で開催される春の音楽フェスティバル「Springfields」に出演します。

高橋幸宏さんは、2月3日にリリースになった、女性キャスター6人による朗読のCD『Try Little Love 〜チギレグモノ、ソラノシタ〜』で音楽を担当。今回の番組でオンエアした、原田知世さんのデュエット曲も収録。そして、マッシヴ・アタック (Massive Attack) の楽曲「Fatalism 」を教授との連名でリミックス。彼らのニュー・アルバム『HELIGOLAND』日本盤にボーナストラックとして収録されている他、iTunes Storeでもリリースされています。

■ commmons: schola vol.5 "Drums & Bass"
http://www.commmonsmart.com/detail/Goods507.html

■『Try Little Love 〜チギレグモノ、ソラノシタ〜』
http://www.commmonsmart.com/detail/Goods503.html

■Springfields オフィシャルサイト
http://www.springfields.jp/

<オンエアがRTみたいなものですね (笑) >

「Twitterしてますか?(笑) 去年の暮れに演った大阪公演で、本番の直前までTwitterをみていたら、僕のコンサートに今向かっているんだけど電車が止まっちゃって間に合わない!という、つぶやきがあったんですね。それを見て急きょ、舞台監督さんに「かわいそうだから10分押しにしようよ」と言ってね (笑) 最後の方は観れたんじゃないかと思うんですけど。それがTwitterらしくて。リアルタイム感というのかな…、ま、一応ネット上なんですよね、Twitterもね。それが、現実世界っていうのかな、リアルな世界と薄皮一枚で繋がっているような感じで、仮想空間じゃないんですよね。そこがなんか面白いっていうか、新しいんでしょうね。そんなTwitterを連動させた対談を、ITの事情に詳しいメディアジャーナリストの津田大介さんと行いました。ライブビデオストリーミング : USTREAMで実況中継しながら (3,000人以上が見守る中) 、Twitterを実際に使いながら対談しました。なのでTwitter風に言うと、オンエアがRTですね (笑) 」

「津田さんは話がうまいね。やっぱり本を書いてる人だからからな、頭の中で文章がまとまってる。まだ若いから、いい物書きになるんじゃないかなと期待させてくれますね。あと映像を実況するUSTREAM も面白いね。今までは人の打ち上げを観せられて「なんだこれ!?」とか思って (笑) ちゃんと使ってよ、こういう風に。これは結構使えるじゃないかな、DJとかやってるひともいるみたいだけど、当然、権利問題とかも出てくると思うけどね。話が面白いんで、また津田君やゲストを呼んで、やりたいと思います」

■ 対談テーマ : "インターネット時代の著作権"
この対談の完全版 (60分)は、RADIO SAKAMOTO PODCASTING でお届けします。詳しくはコチラをご覧下さい。(※3月8日より配信スタート)

■ USTREAMにアップされている2010年2月13日の対談の模様。
http://www.ustream.tv/recorded/4687750

■ 津田大介さん (著)「Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (洋泉社)」
http://www.yosensha.co.jp/book/b50766.html

■ Twitter アカウントいろいろ
坂本龍一 (日本語) - http://twitter.com/skmt09
津田大介さん - http://twitter.com/tsuda
J-WAVE - http://twitter.com/jwave813fm
RADIO SAKAMOTO - http://twitter.com/radiosakamoto
commmons - http://twitter.com/commmons

<オーディション総評>

「今回は薄かったんですよね (笑) 内容が。ギターの入ってるものや、サクラダのね「太陽とフクロウ」これも生楽器が…なんか最近、生楽器に引かれるのかな。個人的なサイクルもあるんですけど、ま、社会的なっていうかのサイクルもあるんですよね。ラップトップで作るエレクトロニカが面白かったんだけど、その波が引いてきて、また生音…っていうのかな、生楽器の音が新鮮に聞こえますよね。いつもそういうサイクルがあるんだけど」

オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。またコーナーは、全体を世界へ向けてポッドキャスティングでインターネット配信しています。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。

※オーディション応募作品をじっくりと聴けるポッドキャスティングは近々このサイトにUPされます。お楽しみに!

RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。

<春夏秋冬「にほんのうた」完結しました。>

「commmonsで「にほんのうた」を春夏秋冬と言うことで四つの季節をリリースしてきたんですけども、この度、完結しまして。これは元々はですね、日本には動揺とか唱歌とか、たくさんありますよね。で、以外と外国にはそんなに無いんですよ。昔から歌われている "わらべ歌" みたいなものは西洋にもありますけど、いわゆる日本の童謡ように、作詞者とか作曲者も分かっていて、近代、こんなに膨大に子どものために作られているっていうのは、世界でとても珍しいんですね。北原白秋の詩などもあるし、良い曲もいっぱいあるし。なんですが、普通にCD屋さんなどに買いにいくと、あまりにも普通のアレンジで、ちょっとその、音楽家としてこれは自分の子どもに聞かせるのは辛いな…というものばかりでして。なんとか、その昔の子どもの動揺を、まあ、大人が聴いても楽しめるような感じで、クオリティのいいアレンジで出来ないかな、と、ずっと前から出来ないものかと思っていたんですよ。それがやっと実現しました」



■ 詳しくは commmonsmart (コモンズマート) へ。
坂本龍一が教授ならぬ講師を務める「commmons: schola」の動画講義や、湯山玲子さんとの対談『男女公論』などが読めます。
http://www.commmonsmart.com/

■コモンズ・スコラシリーズ 第4巻プレゼント!

Radio Sakamotoからのプレゼントです。
今回は、コモンズ・スコラシリーズ・第4巻のRavel (ラヴェル) 編を、3名様にプレゼントいたします。

ご希望の方は、コチラからメッセージを添えて、ご応募ください。
当選者の発表は、発送をもって代えさせていただきます。