<今回のレディオサカモトは高橋幸宏さんが担当>
「高橋幸宏です。現在、ニューヨークで療養中の盟友、教授、坂本龍一に代わって、今夜の放送は遂に、遂にって言うのもなんですけどね(笑)、僕、高橋幸宏が、お留守番ナビゲーターを担当させていただきます。 この番組には何度も、今まで、ちょこちょこっとね、出演させていただいていますけど、まるまるすべてを担当するのは当然初めてですよね。ここまでは、あのU-zhaanがね。最近はすっかり深夜のテレビ番組でも、こっそり居たりしますよね。遂に現在「ムンバイなう」だと思います。ときどき、不味そうなカレーの写メが送られてきて、不味そうでしょう。って書いてあって、ほんとに不味いんです。って書いてくるような人です。」
<スペシャルゲスト:原田知世さん>
「さて、ここでは、僕もちょっと久しぶりなんですけどもね、スペシャルゲストをお迎えしております。原田知世さんです」
「こんばんは」
「……さん、だってさ。知世ちゃんです(笑)」
「どうも(笑) ありがとうございます、よろしくお願いします」
「えーっと、僕たちはpupaのバンドメンバー同士でもありますけれどもね。なんかあのー、pupaはやんないんですか、ってよく言われますけどもねえ」
「そうですよ。私も取材とか受けるたびに、いろんな方に言われます」
「なんつってます?」
「やりたいってみんな会うたび言うのにやれないんです。って(笑) 忙しいみたいでって」
「(笑) 僕はまあ酷いですよ、責められてますもん、最近。バンド作っては放ったらかしにする人っていう」
「あー、でもしょうがないですよね」
「うん、放ったらかしにしてるつもりはないし、解散もしてないので、時間さえみんなが合えばいいんですけど。みんなやろうやろうって言ってる割には、それぞれ忙しいんですよ」
「6人……そうですね」
「さあ、知世ちゃんは女優さん、シンガーと忙しい中、遂に新しいアルバムをリリースされます。ゴローちゃんがプロデューサーですね」
「伊藤ゴローさんが、はい。また今回も」
「これカバーアルバムなんですけど、全編、日本語じゃないですよね」
「はい。英語の曲ですね、ぜんぶ、いろんな時代の……」
「なかなか渋い曲、ブルー・ムーンとか入ってるよね。あれ僕もライブで演ってるんですよ、実は」
「ほんとですか、へえー。人気ですね、いろんな方が。すごいですね」
「海外のインディーズのアーティストなんかが演ってたのに僕も触発されて、ちょっと違うアレンジ、アコースティック・ライブで演ってんですよ」
「聴いてみたいな、幸宏さんの」
「こんど一緒にじゃあデュエットしましょう」
「あー、ぜひぜひ、お願いします」
「アルバムは10曲ですね、全部で。タイトルが『恋愛小説』っていうくらいですから、大人のラブソングがテーマ。ジャンルがかなり広いっすね。この「夢の人 (ザ・ビートルズ) 」ね、実は僕もこんど演ろうかなと思ってたんですよ」
「そうなんですか」
「この夢の人っていう日本題は知らなかったんですけど、夢ん中に出てきてね、この曲が。このコード展開がずっと頭の中で鳴ってて、なーんて曲だっけなあと思ってたんですよ」
「すごい……」
「まあね、シンクロニシティーけっこう多いですからね」
「そうですね」
「「ドント・ノー・ホワイ feat. ジェシー・ハリス (ノラ・ジョーンズ)」のドラムの音、いいっすよね」
「はい。きっとゴローさんが幸宏さんが好きだと思うので、そのことを伝えてくれって言ってました」
「あのー、明らかにアル・ジャクソンというね。シンプルなオカズのほとんどない……音。居ないんですよ、若い人でこういうの。若いんだよね、このひとね」
「そうですね、31歳ですね」
「半分……僕の半分ですよ、生きてるの。すごいですね。」
<教授関連のリリース情報>
「教授関連の新譜もチェックしていきましょう。まずは今月25日に、教授がピアノ演奏と、東京フィルハーモニー交響楽団を全曲指揮して話題を呼んだシリーズの 2014年版がリリースされます。東京公演を映像化したBlu-ray盤の「Ryuichi Sakamoto | Playing the Orchestra 2014」と、全国6ヶ所 7公演より選りすぐりをした、CD2枚組「Ryuichi Sakamoto | The Best of 'Playing the Orchestra 2014'」。そして現在コモンズマートでは、2013年に行なった、教授とニューヨークのサウンド・アーティスト、テイラー・デュプリー、音楽ユニット ILLUHAによる即興セッションの音源を収めたアルバム『PERPETUAL』が輸入盤で販売されています。さらに、教授の84年の作品『音楽図鑑』が、デラックス・エディションで25日に再発されます。今までこれがリマスタリングされてなかった、っていうイメージはなかったんですけども。僕もドラム、ほとんど叩いてるんでね、なんか楽しみですね。ではここで僕の選曲で1曲、このアルバムから聴いてみましょうか。うーん、やっぱりこれ1曲目かなあ。高橋幸宏のドラム、炸裂ってことで、じぶんのこと売り込んでどうするんだっていうね(笑)。ライブでも、2008年のロンドンのライブからずっと演っておりました、Tibetan Dance。」
「そして更に、スコラ・シリーズ 第14巻『commmons: schola vol.14 Traditional Music in Japan』、今回この第14巻のカバーを人間国宝の森口邦彦さんがデザインを担当。教授の直筆サイン入りスペシャルメッセージカードを添えたものを、3月18日から日本橋三越本店で100 冊限定販売するそうです。 お時間がある方、ぜひチェックしてみてください。」
「さあここで、もう一つお知らせです。ほんと、なんか教授一派というか身内ですね、皆さん。ター坊こと、大貫妙子さんの音楽活動40周年を記念した、一夜限りのスーパーライブですね、スーパースペシャルライブ……の特別公演が、映像化されます。「40th ANNIVERSARY LIVE」というタイトルで今月18日に発売されますね。そういえば細野さんも参加されてますが、僕はしてませんね。別に文句を言ってる訳ではございません。ター坊は4年ぶりのブルーノート東京の公演も決定してます。3月16日(月)午後7時と午後9時30分からの2公演。」
<インド滞在中のU-zhaanからメッセージが…。>
『こんばんは、U-zhaanです。僕は今、インドのカルカッタという街に、タブラを習いに来てます。今回の放送は高橋幸宏さんがナビゲートをされるそうで、安心してインドに来ていたんですが、なぜか番組スタッフの方から、何かインドの音風景の中から幸宏さんにクイズを出して送ってくれという無茶なメールが届いたので、えー、まあどうしたらいいのか解らないんですけど、ちょっと後ろのタブラうるさいですね、ごめんなさい。とりあえず、タブラのレッスンの模様でもお届けしようと思います。僕の目の前でガンガンにタブラを演奏しているのが、パンディット・オニンド・チャタルジー先生という方です。はいそれでは、今日、僕が先生にちょっと習った曲を演奏してもらおうと思います。(先生によるタブラの演奏があって……) はい、ありがとうございました。それではここで、幸宏さんに問題です。先生がいま教えてくれているのは、一体、誰の曲でしょうか。三択です。』
1. ラクナウ流派の巨人、ウスタッド・アファック・フセイン
2. アジララ流派の伝説、ウスタッド・ハビブッディン・カーン
3. ファルカバット流派のカリスマ、ウスタッド・アーメド・ジャン・ティラクワ
「いい加減にしてください。えー……U-zhaan、わかる訳ないでしょう(笑) えーっとなんだって。なんか料理の名前っぽいんですけどね。もう当てずっぽうですね。ウスタッド・ハビブッディン・カーン……だと思うんですけもどね、ではクイズの回答を聴いてみましょう。」
『はい、正解は3番……皆さん、ご存知のウスタッド・アーメド・ジャン・ティラクワでした。数々の名曲を作った偉大なタブラ奏者ですね。(そのまま1曲、タブラで演奏……) はい、この "超" 名曲もアーメド・ジャン・ティラクワさんの作品なんですよ。それではここ、カルカッタからお別れしたいと思います。タブラが少しでも上手くなって帰れるように頑張るので、また皆さん、ライブなど来てください。幸宏さん、またお会いできるのを楽しみにしています。それでは。』
「……あの、タブラのこんな名曲って言われてもねぇ。ええ、グレート・タブラ奏者って言ってましたけども、ちょっと解んないですね、残念なことにね。U-zhaanは、しかし偉いですよね。毎日、タブラ上手くなることを考えてるんですね。インドまで行かないと解らないというね、あの域まで行くと。本場のタブラを練習しないとだめだという事なんでしょうけど。」
■U-zhaan オフィシャルサイト
http://u-zhaan.com/
U-zhaanさんは、アルバム『Tabla Rock Mountain』の冬盤が2月25日にリリースになりました。収録曲は昨年のものと同じですが、アートワークが超豪華冬仕様に!
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<高橋幸宏、LOVE PSYCHEDELICOのツアーに参加>
「さあ、ここで僕の近況もお話しておきましょうかね。既に発表になっているんですが、5月からあるバンドのサポートドラムをすることになりましてですね、ま、この方たちなんですけど、メッセージが届いています。」
『LOVE PSYCHEDELICO のKUMIです。NAOKIです。えー、僕たちはですね、先日『THE BEST』 I & II というね、ベスト盤をリリースしたんですけど、これに伴ってツアーがありまして、実はなんとこれを幸宏さんにね、参加していただくことになりました。東京では5月30日(土) の昭和女子大学人見記念講堂ですね。 あのー、私たちはずっと幸宏さんのドラムが大好きで、いつかね、一緒に演奏ができたらなあと夢を持っていまして、今回、勇気を出して、思いきってお手紙を書きまして、ぜひ一緒に音楽で旅に出ませんかと、ご一緒していただけませんかと、お誘いいたしました。そしたら快くOKしていただいてですね、ほんとにそのOKを頂いた瞬間、僕らはスタジオに居たんですけど、舞い上がってしまってですね。夢のような日々がその日からスタートしています(笑)。特に、幸宏さんのドラムのスタイルっていう観点から、ちょっと僕の想いをコメントに残させていただきたいんですけど、ほんとにこう……皆さん、どちらかというと幸宏さんのドラムはスクエアなビートっていうイメージがあると思うんですけど、その、なんて言うんでしょう……ワールドハピネスでご一緒したステージ、楽しませていただいたときも、すごい印象的だったのが、ドラムのオカズ……フィル。フィルが入る度に、リンゴ・スターのようなグルーヴを感じたりとか、曲によってはレッド・ツェッペリンのようなタムにビートを感じたりですね、そのスクエアの中に時より入ってくるフィルが、とても有機的で、解ってはいましたけど、ほんとにこう、生楽器それから人のグルーヴ、ズレとかさ含めたね、そういう音楽のオーガニックな部分をすごい愛しているからこそ、YMOのようなサウンドが逆に生み出せたんだなとか、1時間半とかのショーの中でいろんなことを僕らは、幸宏さんのドラムのスタイルだけでも学ばしてもらえたし、楽しませてもらいました。そんな幸宏さんのドラムで、LOVE PSYCHEDELICO の曲たちを、更新してもらうというか、新しいサウンドを幸宏さんのグルーヴの力を借りてですね、いっしょに作っていけたらと楽しみにしております。はい。』
「KUMIちゃんとNAOKIくんからのメッセージをいただきました。いつも、ちょっとなんか緊張気味なので、僕がかえって気を遣ってしまうくらいなんですけど、楽しいツアーになるといいなと思ってます。」
<教授のお勧め『恐怖分子』の試写会にご招待>
今回の番組プレゼントは、坂本龍一さんがお薦めする、エドワード・ヤン監督、幻の傑作「恐怖分子」の一般先行試写会へのご招待です。
〈坂本龍一さんからのメッセージ〉
「この映画は視覚の歓びに満ちた、動くモダンアートだ。しかしその歓びは楽しさだけではない。異様なまでに冷たく、犯罪の匂いのするヒヤリとした鋭利さがあるのだ。長い沈黙、舐めるような視覚の動き、クローズアップ、逆光、それらを時系列を交差させながら、重層的に紡いでいくミステリー仕立てのストーリー。どこからが現実で、どこからが夢想なのか、見ているのか、見ていないか分からない。矛盾するようだが、ぼくたちの、そして映画の視覚性を問うている不思議な映画なのだ。30年近くの時を経て、この映画を目にすることの歓びを多くの人に味わってもらえたらと思う。そして、59歳で亡くなったこの天才監督の全ての作品を収めたボックスセットがリリースされることを強く望んでいる。」
映画「恐怖分子」一般先行試写会に5組10名ご招待。
日時:3月10日(火) 20:50開場/21:05開映
会場:映画美学校試写室
詳細はTwitterの番組アカウントをフォローしてチェックしてください。
ご応募は [コチラ] から。
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■マンスリー・トーク・ライブ「高橋幸宏の新世界」
高橋幸宏が、その人生の節目節目で出会った仲間たちとともに、司ずからの足跡 を辿り、また歩んできた人生を振り返ってみようというトーク・イベント。
第1回は、3月19日(木) 音楽実験室 新世界 (19時開場) 20時開演
第1回ゲスト:鈴木慶一/第2回ゲスト:大林宣彦/第3回ゲスト:小原礼
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<オーディション総評>
「レディオサカモト、高橋幸宏がお届けしております。デモテープオーディション優秀作、うん……なんかそう言うと偉そうでね、僕が審査員みたいな感じで。別にね、皆さん、音楽つくる人、みんな一生懸命つくってるわけで、どれが優秀でどれが優秀じゃないなんて僕が決める権利はないんですけど……まあ独断で、紹介してみたいと思います。」
「いろんなのありましたけども、なんかとりあえずジャンルに捕われずに、どれが悪いってわけじゃないし。全体に、こういうのって、僕も昔はじぶんのやってたレーベルの応募してきたテープとか何千本とか聴いて、もう最後はルックスで選ぼうかと思ったくらい、すごい数を聴きまくってた時代ありますけど、高野寛くんとかは、そのオーディションから出てきて違うレコード会社からデビューしてましたけど……それはうちの事務所のせいか。とにかく、いろんなチャンスがあると思うんですけどやっぱり、独自の世界、じぶんのいちばん好きなこと……そういうのを、今すぐこう、プロになってこんだけ売りたい!っていう考え方と違っていいかもしれないし。多分、坂本くんは、どっか、ここ僕のツボにちょっとかかったな、みたいなのを選ぶんだと思うんですよね。出来のよさ悪さじゃないと思うんで、その辺は皆さん、自信をもってどんどん送るといいんじゃないかなと思いました。」
オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。またコーナーは、全体を世界へ向けてポッドキャスティングでインターネット配信しています。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。
※オーディション応募作品をじっくりと聴けるポッドキャスティングは近々このサイトにUPされます。お楽しみに! |
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RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。 |
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<高田漣さん登場『高田渡トリビュート』を語る>
『高田漣です。今回は原田知世さんも出演していますが、ほんと、幸宏さんもおっしゃってましたが、pupaどうしましょうかね。もう、かれこれ4年くらい活動してないそうなんですけども、実はメンバーはちょくちょく会ったりはしてるし、幸宏さんのこないだの誕生日のときも珍しく全員揃ったりしてるんですけどね、なかなか活動に至らないですね。そこはもう幸宏さんがやりましょうと言ったら、いつでも行きますので、僕らも準備しております。』
『今夜は僕のお話というよりも、わたくしの父であり、もちろん音楽業界の先輩でもありますけども、高田渡の話をさせてください。実は今年、わたくしの父が没後10年でございまして、まあ、いい節目と、言っていいのかどうか解らないんですけれども、いろいろとトリビュートの活動を今年はやっております。ひとつは、それぞれのレーベルから選りすぐった 『イキテル・ソング〜オールタイム・ベスト〜』というのが、ベルウッド・レコードから出ます。このベルウッド・レコードっていうのが実はその父のかつて在たレーベルでございまして、その他、はっぴいえんどとか、そういう意味ではJ-POPシーンのいちばん最初のきっかけになるようなレーベルだったのかなあと思います。そして、わたくしも実はトリビュート・アルバムと題しまして『コーヒーブルース〜高田渡を歌う〜』というアルバムを、同じくベルウッド・レコードから出します。どちらも4月15日(水)に発売です。なんだかその父の在たレーベルで……アルバムを出すっていうのは、ほんとに感慨深い……ですし、まあ10年経ってようやくそういう事がじぶんでもできるようになったのかなあ、なんて思っております。それから実はアルバムだけじゃなくて、おもしろいライブなんかも、いくつか企画されています。父は、岐阜県の北方町で生まれたんですけど、その街を皮切りにこれからいろいろ発表になると思いますけど、全国各地をまわっていきたいと思っております。それとですね、実はもうひとつ、父の生前にというかデビュー前に書いていた日記が見つかりまして、こちらも実は発売されることになりました。『マイ・フレンド』というタイトルなんですけども、よろしかったらお手にとっていただけると嬉しいです。』
<陸前高田 『にほんのうたキャラバン』>
未来を担う子どもたちへと受け継いでいきたいという坂本龍一さんの思いから、様々なアーティストと共にショートフィルム「にほんのうたフィルム」を制作し、 移動上映しながら唱歌童謡を小学校に届けている「にほんのうた実行委員会」が、様々なアーティストは集結して、春夏秋冬のテーマで制作された、4枚の CD『にほんのうた』。この『にほんのうた』に収録されている曲をモチーフに、映画監督の犬童一心さんや、俳優の伊勢谷友介さんなど、さまざまなアーティストと共にショートフィルム「にほんのうたフィルム」を制作し、 移動上映しながら唱歌童謡を小学校に届けている「にほんのうた実行委員会」が1月22日(木)・23日(金)に、岩手県陸前高田市の3つの小学校でキャラバンを実施されました。当日は、にほんのうたフィルムの上映と、ビューティフルハミングバードのミニライブが行われました。
ビューティフルハミングバード(小池光子さん)からのメッセージ。
『今回は米崎小学校、小友小学校、広田小学校、陸前高田の3つの小学校に歌ってまわってきましたけど、それぞれの小学校は、校庭が仮設住宅がたくさん並んでいて、子どもたちはその隙間を走っていたり、校舎の一階は "津波が大人の頭の高さまで来ました" っていう印が付いている学校があったり。子どもたちのようすはどんなかなあと思って、視聴覚室のドアをガラッと開けて、音楽室のドアをガラッと開けてこう入ったときの……子どもたちの顔は、ああ、子どもたちは元気でやっているんだ、っていう。嬉しくもあり、何かこう手助けをもっとできることがあればいいなという気持ちにもなりました。ご家族が亡くなっていたり、お家が流されてしまったっていう子がたくさんいて、だけれども、もう、それぞれがこれから歩んでいく人生がもう始まってるんだなっていう……ことを感じたし、それは私もタバティ(田畑伸明さん)も、子どもたちも、みんなそれぞれじぶんの人生をこれから力強く生きていくんだっていう事を思ったし、それぞれが違うところで暮らして生きていくけれども、こういう童謡や唱歌で繋がって、いつか大人になったときに、きょうの事を思い出して、もしも、いいことがあったり、そうでないこともあると思うけど、そういうときに思い出してくれたらいいなと思いました。』
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