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PROGRAM

ARCHIVE:230101

「小山田圭吾です。明けましておめでとうございます。坂本龍一さんがニヶ月に1度お届けしている、J-WAVE レディオ・サカモト。今回の放送も、坂本さんが療養中の為、お休みとなります。代演として僕、小山田圭吾がお届けします。坂本さんからメッセージを頂いておりますので、これ恒例になっているらしいですけども、代読させていただきます。」

小山田くん、ぼくの代わりにナビゲーターを務めてくれてありがとう!
小山田くんの生の声を聞くのはリスナーにとって珍しい機会ですね、
今晩は楽しんでください。
ゲストの大友くんとの話も興味深く楽しみです。
小山田くんとも大友くんとも、また早く会いたいなー。

「ということなんですけど、本当にね、坂本さんとは、ぼく最後に会ったのは、3年ぐらい前に、細野晴臣さんのロンドンでLIVEがあった時に、アンコールでいっしょに演奏をする機会があって、その時以来ですかね。3年ぐらいお会い出来てないんですけど、本当に早く会いたいですね。」

「2003年1月から始まったこの番組。その年の5月の放送では東京とNYのスタジオを繋いで、ぼくと教授で二元中継的に放送したりしていましたね。2002年、年末のSketch Showのライブで、ゲストで出演したことがあったんですけども、そのときに坂本さんと知り合いになったんですけども、お互いの第一印象は「怖そうな人」という……坂本さんがそうぼくにそんなことを思ってたなんて、初めて知りました。あの申し訳ないです、全然怖くないです。えー、そんな坂本さんと僕の歴史と同じ、20年続いたレディオ・サカモト。次回、3月5日の放送をもって最終回を迎えます。」

「そして、"J-WAVE MONTHLY SELECTION Ryuichi Sakamoto Special ~12 Sketches~" と題して、1月17日、坂本さんの誕生日にリリースされるニューアルバム『12』に関連した、マンスリー特番の放送が決定しました。ナビゲーターは、編集者・鈴木正文さんです。初回の放送は、1月6日金曜日となります。」

■坂本龍一オリジナルアルバム『12』特設ページ
https://shop.mu-mo.net/st/special/ryuichisakamoto_12/

■J-WAVE MONTHLY SELECTION Ryuichi Sakamoto Special ~12 Sketches~
https://www.j-wave.co.jp/original/monthlyselection/

<対談:小山田圭吾×大友良英「ちゃんと話すのは初めて。」>

小山田「J-WAVE レディオ・サカモト。今夜の放送は、坂本龍一さんに代わって、ぼく小山田圭吾がお届けしています。ここからは、ゲストをお迎えしています。音楽家の大友良英さんです。こんばんは、明けましておめでとうございます。」
大友「おめでとうございます。あの、ご無沙汰というよりは、ちゃんと話すのは今日が初めて。」
小山田「そうですね。」
大友「ですよね。」
小山田「あちこちでなんか、ちらりと御挨拶させていただいたりとかは本当、わりと何度もあるんですけど。」
大友「すれ違ったりとか、はいはい。」
小山田「ゆっくり話させてもらえるのは、今回初めてで、坂本さんにすごいチャンスを頂いて(笑)。」
大友「そうですね。坂本さんらしいなあ、いやいやいや。小山田さん最近、何してらっしゃいました。」
小山田「ぼくはですね、そうですね、去年、年末ぐらいにジャカルタとタイにLIVEに行ってて、で、最近は自分の作品を作ったりとか、そんな感じですね。」
大友「東南アジア、面白いでしょ。」
小山田「面白かったですね、すごい。ジャカルタは特に初めてだったんですけど、すごく街の発展がものすごい勢いで進んでて。」
大友「すごいですよね。なんか、ある意味アンバランスというか、めちゃくちゃいろんなもんが密集して。」
小山田「そうですね。面白かったですね。」
大友「インドネシアは、ミュージシャンも実は面白いんですよね。」
小山田「そうですね。いろいろ面白いオルタナティブなミュージシャンもたくさんいて。」
大友「そうそう。ガムランを普段やってるけど、ノイズやってるやつとかいるんですよね。」
小山田「あ、そうですね。センヤワとか、そうですよね。」
大友「そうそう。センヤワ、すごいですよね。」
小山田「竹のなんか自作の楽器にピックアップ付けて演奏する……面白い文化ですね、あそこはね。」
大友「そうか、東南アジア行きましたか。コロナになってから、あんまり海外ってね。」
小山田「そうですね。ほとんどなかったですけど、大友さんはでも、すごいたくさん行かれてるみたいですよね。」
大友「でもコロナになってからは、去年やっとヨーロッパツアーを9月にやったくらいで、やっぱり丸2年以上、行けなかった、うん。」
小山田「そうですね。去年ぐらいからちょこちょこって感じですね。」
大友「ちょこちょこ、そうそう。大丈夫かなって思いながら、でも飛行機代は高いし。」
小山田「サーチャージっていうのがね、なんかね。」
大友「あとロシア上空、今飛べないから時間もかかるし。」
小山田「ヨーロッパは本当大変そうですね。10時間……16時間ぐらい。」
大友「16時間、直行で。」
小山田「ですよね。」
大友「うん。だから、なんていうの。前みたいに気楽に行ける感じではもうなくなってきて。」
小山田「そうですね。まぁ、円の問題もありますしね。」
大友「そう(笑)、そうだった。」
小山田「いろいろ海外は、だいぶ。」
大友「稼ぐ分にはいいけど、ちょっと使うね、ホテル代とかすごい高く感じちゃう。」
小山田「すごい経費もかかるし。」
大友「はいはいはい。」
小山田「大変ですけど、でもヨーロッパはどれぐらい行かれてたんですか。」
大友「その時はでも半月で、でも毎日移動するいつものツアーを久々にやってみたら体力が落ちてました。もうスーツケースを持つ手が。」
小山田「いやーでも、それができるだけでもすごいと思いますよ(笑)。今回のツアー、大友さんメンバーは。」
大友「あもう、1人で行って向こうの人たちといろんな場所で演ったりとか、部分的にもう場所場所で全部違うメンバーでしたね。」
小山田「なるほどなるほど。」
大友「だからみんなやっぱ久しぶりで、会えるだけで嬉しい、みたいな感じだった。」
小山田「その他にも、何か、サントラとかたくさんやられてますよね。」
大友「はいはい。」
小山田「『エルピス』すごい好きで、毎週見させて頂いていました。」
大友「ありがとうございます、ありがとうございます。あの、昨年無事に最終回を迎えましたけど、あれは面白かった。」
小山田「本当に面白いですね。」
大友「5年くらいかけて作ったんですけどね。」
小山田「あ、そんなにかかってたんですか。」
大友「サントラ自体はまぁ、ばぁっと作ったんですけど、なかなか放送局が決まらなくて。」
小山田「企画がかなり、今メディアでやるのにはかなりね、大変そうな企画、よく通ったなと思いますけど。」
大友「本当ですね。まぁ、あんなのみんな知ってることなのにって思いつつなんですけどね。」
小山田「まあ、そうですよね。」
大友「うーん。え、小山田さんでも結構、あの劇伴っていうかサントラ盤をやってません?」
小山田「いや、ぼくはね、ほとんどやったことないんですけど、1回だけ、あの『攻殻機動隊』ってアニメーションの映画のサントラをやったことがあるんですけど。それ以外はあんまりないんですよね。」
大友「あ、そっかそっか。なんかやってるような印象がとても。」
小山田「やってはみたいですけど。」
大友「これ聞いてる皆さん、やりたいと言ってますよ、今がチャンスだと思いますよ(笑)。」
小山田「いやいやいや(笑)、エルピスも本当、面白かったですね。」
大友「なんかね、劇伴て、あの、自分の作る理由じゃなくて、理由が他にあるじゃないですか、それが面白くて。」
小山田「そうですね。」
大友「うんうん。だから自分の音楽を作るっていうよりは、違う理由で作るんで、いつもだったら決して自分の作品だったら思いつかないことをやれちゃうので。」
小山田「お題がはっきりしてますしね。」
大友「そうそう。お題がはっきりしてますからね。」
小山田「世界観も決まってますしね。なんか思わぬ引き出しが開いたりする時がありますよね(笑)。」
大友「そうなんです。俺こんなことやってたっけ、っていうところも。」
小山田「『あまちゃん』とかそんな感じでしたよね(笑)。」
大友「あ、そうです。そうそう(笑)。あれはでも、実は本音ですね(笑)。あんな感じ。」
小山田「ああ、でもそうですね。ヤマタケさん(山下毅雄)のリミックスとかやられてましたしね。」
大友「やってたやってた。だからテレビの音楽は昔から大好きで、でも小山田さんもそうでしょう。」
小山田「そうですね。テレビ育ちなんで、まあ音楽の入り口はもう本当、テレビですよね、コマーシャルとかね。」
大友「いや、もうそうです。立派な音楽じゃなくて(笑)、本当テレビ、テレビっ子でしたね。」
小山田「まぁ世代的に……大友さん、多分ぼくと10個ぐらい違うんですけど、多分そんぐらいからやっぱね、テレビジェネレーションってありますよね。」
大友「そうだと思う。うん。だからやっぱりテレビの音楽の影響大っきいので、テレビの仕事というか、未だにテレビ局行くと、ああ昔これをやってた局だーとかって(笑)、普通にミーハーな気持ちになったりしますね(笑)」
小山田「そうですね、ありますね。」


<トリビュートアルバムは、坂本さんに手紙を書くような気持ちで作った(大友)>

大友「えっと、坂本さんのトリビュートアルバムをあの、まぁ、出ましたでしょ、『REMODELS』。」
小山田「はいはいはい。」
大友「あれ、小山田さんも僕も入っていて、あれ、1年くらい前ですか、作ってたの。」
小山田「ちょうどそれぐらいですよね、きっとね。」
大友「俺は、えっとね、多分今頃作ってたかな。」
小山田「ああ僕もそうかもしれないです。」
大友「ちょうど1年前の今頃に、なんか坂本さんにずっと会えなかったじゃない。で、ここんとこ、この10年くらいは、年に1回とか2回、坂本さんと即興演奏する機会が多くて、あって、なんか楽しいんですよね、坂本さんと演ってると。」
小山田「いや、それ一度見てみたいですね。」
大友「曲も何も大体決めなくて、ただ音を出してるだけで、起承転結もなくて、本当楽しかったのが、ぽつんと今なくなっちゃったんで。だからなんか、坂本さんに手紙書くみたいな気持ちで、なんか手紙書くってか、メール書くのもなんとなくいいのかなって思ってたんで。」
小山田「それはありますね。」
大友「ね。だから音だったらいいかなと思って、本当に個人的にメール書くような気持ちで……作ったかな。」
小山田「うんうん。そうですね。僕もいろいろずっと、坂本さんお世話になってるんで。」
大友「長い、ですよね。」
小山田「長いって言っても、もう、まぁちょうど20年ぐらいなんですけどね。」
大友「長い、長いですよそれ(笑)。」
小山田「あ、大友さんは割とそんなでもないですか。」
大友「ぼくね、2010年だったと思う。最初にいっしょに演奏したのが、NHKの坂本さんの番組でデュオをやって、それまでは面識もなくて。」
小山田「ああ、そうなんですか。」
大友「ただ坂本さんがインタビューで、大友くんたちのやってること面白いとかって書いてる、言ってるのを読んで、声かけてくれりゃいいのに(笑)って思ってましたけどね。」
小山田「そうなんですね。意外ですね。」
大友「そうなんです。全然、あの、縁がなかった。でもいっしょに最初に演ったときには、これ面白いなっていうか。」
小山田「へえー。いや、なんか坂本さんも若い頃、即興演奏とかたくさんやられてたし。」
大友「そうそう、そうですよね。YMOの前のアルバムとかも、実は聴いてました、あのへん。うん。だから逆にびっくりした、YMOとかやった時に。」
小山田「へえ、ああ、そうなんですね。」
大友「そういうのもやる人なんだ、と思って。小山田さんは、YMOが入り口?」
小山田「ぼくは、そうですね。最初はやっぱりYMOですね。」
大友「モロYMO世代だったりするのかな。」
小山田「そうですね……でも多分、その中では下の方だと思うんですけど、小学校ぐらい、小学校6年ぐらいに、本当YMOが世の中で、わーっとなってて。」
大友「はいはいはい。80年代前半とか。」
小山田「70年代後半ぐらいですね。」
大友「70年代後半だ、あ、じゃあむしろリアルタイム俺の方かもしれない。」
小山田「そうですね、大友さんの世代とかは多分、がっつりなんじゃないですか。」
大友「確かに、そうだ、俺でも全然聴いてなかったその頃(笑)。」
小山田「僕もいとこがすごく好きで、カセットテープにダビングしてもらったりとかして。」
大友「はいはい。あ、ただカセットの時代だもんね。」
小山田「そうですね。ただ僕もギター弾いてたんで、YMOギター入ってないじゃないですかあんまり。」
大友「本当だ。はいはいはい。」
小山田「(笑) それであんまり、こう、その時はハマってたっていうほどではなかったんですけど、やっぱり20代ぐらいから、こういろいろ音楽聴いてくうちに、やっぱどうしてもYMOにはぶつかっちゃうんで。」
大友「そうですよね。僕も最初ね、あの、笑われちゃうかもしんないけど、リズムマシンにすごい抵抗があって。」
小山田「ああ。」
大友「YMOの前のクラフトワークが出た時にも、こんなの音楽じゃないって、すごい保守的なことを思ったんですけど。」
小山田「なるほどなるほど。でもまぁ、それ以前から音楽聴いてた方は、なんかそういう人も当時たくさんいたんですよね。」
大友「めちゃくちゃ違和感があったのに、でも聴くんですよ、いっぱい。その違和感が楽しくて(笑)。そのうち、そんな偏見もなくなっちゃうんで。」
小山田「まぁ今はね、そういう音楽もやられてるじゃないですか。」
大友「普通に使いまくってますけどね(笑)。やっぱり最初の衝撃が大きかったってことだと思いますけどね。」
小山田「そうですね。大友さんは、最初に音楽に入られたのは、ジャズが始めなんですか。」
大友「まあ、さっき言ったようにテレビがきっかけだけど、音楽やりたいって強く思ったきっかけはロックですよ。」
小山田「あ、やっぱり。そうなんですね。」
大友「70年前後……ジミ・ヘンドリックスとか。クリームとか。」
小山田「なるほどなるほど。あ、やっぱりそうなんですね。」
大友「サイケデリック。そう、あの……なんていうの。サイケデリックな服買ったもん(笑)、すごい似合ってなかったと思う(笑)。ペイズリー模様のシャツとか着て。」
小山田「やっぱフィードバックはジミヘンから来てるんですね。」
大友「ジミヘンですジミヘンです。完全にジミヘン。」
小山田「なるほど。」
大友「なんだけど、そのうちジャズにはまっていって、フリージャズかな。ジミヘンみたいにフリージャズやれたらいいなっていうのが。」
小山田「まさにそんな感じですね。」
大友「そうそう。ずっとそのまま、そんなのやってる感じ……ですかね。だから坂本さんと出会うって、あの、ある程度年齢が経ってからでよかったと思ってて。」
小山田「ああ。」
大友「最初の頃だと、多分あんま話が合わなかったかもしれないんですけど、だんだん、坂本さんがやってるようなことと、ぼくがやってるようなことが、いつの間にか近くなってて、その時期に出会えたんで。」
小山田「それは、そうかもしれませんね。僕もきっとそんな感じだったと思う。なんか自然と、そういうふうに近くなってくると、出会うタイミングってあるんですよね、きっとね。」
大友「ねえ、そうですよね。きっとそうだと思う。だから今回の『REMODELS』とかやってる時も、改めて坂本さんの作品を何て言うの……聴いてみて、多分昔だったら分かんなかった良さが…すごく伝わってきたりするかなあ。」
小山田「うんうんうん。」

<もしやることになったら、坂本さんに責任取ってもらおう(笑)>

小山田「大友良英さんのリモデルした坂本さんの曲……「WITH SNOW AND MOONLIGHT - SNOW, SILENCE, PARTIALLY SUNNY」」
大友「これね、もう本当に、ほとんど誰も知らないアルバムがあって、坂本龍一とSachiko Mのデュオのライブ盤が、YCAMから出てるんですよね。」
小山田「へー。」
大友「で、多分、ほとんどみんな知らなくて。」
小山田「これじゃあSachiko Mさんのピー(※サイン波)っていう。」
大友「そうそうそう。」
小山田「なるほどなるほど。」
大友「それで、あの、なんか有名曲、多分他の人やるかなと思って、これ長いんですよ、1曲で45分くらいあるのかな。」
小山田「ああ、なるほど。」
大友「うん。なんで、それをすごくギュッと縮めて。でも、ぼくが作ったの、このアルバムの中で一番長くなってしまったんですけど、それであとは自分の即興演奏を何回か足した感じで。」
小山田「うんうんうん。」
大友「それで、さらに何回も編集を重ねたかなぁ。」
小山田「うーん。」
大友「坂本さんのピアノが、何て言うんでしょう、僕ね、概ねピアニストの演奏好きじゃないんです。こんなこと言ったら怒られちゃうけど(笑)。うるさくて。うるさくてっていうかピアニストが、ばーんって一生懸命弾いちゃうと、もう世界が決まっちゃうから好きじゃないってのは、いっしょに演るにあたって入りにくいなっていつも思うんですけど。坂本さんのはすごくオープンに間口が開いてる感じがして、ピアニストの演奏としてはすごい珍しい気が……即興演奏のときにね、特に。普通、即興演奏でピアニスト、結構人を選んじゃうというか。」
小山田「うんうんうん。そうですね。」
大友「うーん。だから坂本さんとか、あとピアニストではないけどジム・オルークのピアノも、こういうところがあって。」
小山田「ああ、なるほど。」
大友「あんまりなかなかピアニストでいっしょにやってて面白い人いないんですけど、坂本さんはかなり特別かな。」
小山田「ああ、そうですね。ピアノは音階広いし、たくさん弾くとね、全部支配しちゃうっていうのが。」
大友「そうそうそう(笑)、オーケストラみたいな楽器だから、もうこっちに行きましょうって言われちゃう感じがして、そうすると、ああ分かりました行きまーす、ってなるんですけど、坂本さんとだと、なんかすごい対等というか、音が平等に鳴ってる感じがするんですよね。」
小山田「そうですね、特に近年の2作ぐらいは。」
大友「そうですね。」
小山田「本当にその、何ていうんですか……隙間というかね、侘び寂びというか、なんかそういう感じがね。」
大友「これから出る、あのアルバムも実はちらっと聴かしてもらったんですけど、それもそんな感じ。」
小山田「ああ、そうですね。まさにそんな感じですね。」
大友「いやいや、本当稀有なというか、やっぱ即興演奏ってどうしても弾きたくなっちゃうから。楽しいし、ばらばらばらばら弾くのもいいんですけど、坂本さんとだとそうじゃない感じで2人で……何だろうな、落ち着いた場所で囲碁でも打っているというか、囲碁できないですけど(笑)。」
小山田「(笑) ああ、なるほど、僕も分かります。僕も一度、二度ぐらいかな、坂本さんと即興演奏、演らしてもらったことがあって、ちょうど本当に20年ぐらい前に、あの "SonarSound" っていうイベントが、まだ東京でやってた頃に、坂本さんといっしょに出る機会があって。」
大友「はいはいはいはい。」
小山田「それはヒューマン・オーディオ・スポンジっていう……あの、幸宏さんと細野さんと三人のだったんですけど、なんか突然、坂本さんがいっしょにちょっと外で演奏しよう、とかっておっしゃって。」
大友「おお、はい。」
小山田「なんか、そのsonarの入り口んところに、なんか小っちゃいスピーカー立てて、突然2人で演奏するっていう機会があって。」
大友「面白そう。」
小山田「すごいなんか、普通にみんななんか、どんどん素通りされて(笑)、誰も見てないみたいな感じで、でもそれが心地よい感じで面白かったですね。」
大友「えー。あれ、ちょっと今意外だったのは、小山田さんって即興演奏って結構されるんですか。」
小山田「いやー、そんなにね。」
大友「あんまりそんな印象が。」
小山田「あんまりそういう機会なかった……元々やっぱりあの、ポップスとかロックとかそういうのが好きだったんで、そういう機会はなかったんですけど、その坂本さんとかと、まぁ、演奏するようになって30代ぐらい……から、たまに。あの、あとオノ・ヨーコさんといっしょにやってたことがあって。」
大友「すごい名前が出ましたね(笑)、そうでしたよね。」
小山田「オノ・ヨーコさんが、完全にそういう即興の方なんで、レコーディングもいっしょにスタジオに入って、まあ、ヨーコさんがなんか。」
大友「即興?」
小山田「基本、即興ですね。」
大友「ああ本当に。」
小山田「ヨーコさんがこうなんか、ノートに書いてある言葉をこう歌ったり読んだりするのに合わせて、まぁ、みんなで即興して、それをベースに、まあ構築していくみたいなやり方だったんで。」
大友「そっか。え、何か、ここで言っていいのかどうか分かんないけど、そのうち即興で何かやりませんか。」
小山田「ああ、それはすごい嬉しいです。」
大友「ねえ、ぜひぜひ。」
小山田「ぜひ。」
大友「何か機会があったら。はい。お、これも坂本さんが……坂本さんの責任ですね、これ。もしやることになったら(笑)。坂本さんに責任取ってもらおう。」
小山田「そうだ。とってもらいましょう(笑)。」
大友「坂本さん、聞いてますか!責任にとってくださいね!」
二人「(笑)」
大友「(笑) 会いたいなあ、坂本さんに。」
小山田「本当ですよね。」
大友「めちゃくちゃ会いたいなあ。うーん、坂本さんといっしょに体に良くないものを食いに行きたいな、本当は(笑)。」
二人「(笑)」


<坂本さんの歌ものは、作曲家が歌う歌っていう感じが、すごくいい(小山田)>

大友「小山田さんの方の、このリモデルの作品は、どんなふうに作られたんですか。」
小山田「えっとー、これは、まぁ坂本さんの曲で曲選ぶのにすごく悩んだんですけど、坂本さんが何か歌ってる曲をやってみたいなぁと思って、それで素直に坂本さんが歌ってる曲の中で、一番好きな曲をやろうと思って。」
大友「うんうんうん。」
小山田「この「thatness and thereness」っていう曲をやらせてもらったんですけど。まぁ、この曲、本当にいろんな方がやってらっしゃって、幸宏さんとかPhewさんとかもね、やられてますよね。」
大友「あ、そうかそうか。」
小山田「素直に好きな曲をやろうっていう感じでやってみましたね。あの、ちょっとハードルは高かったんですけど。」
大友「『REMODELS』は、歌ものよりインストものの方が多いので、歌ものすごい目立ちますよね。」
小山田「あ、そうですか。そうですね。まぁ坂本さん、一般的には多分ピアノの方っていうイメージあると思うんですけど、歌ものも、ぼくすごく好きで。」
大友「いいですよねー。うん。羨ましい。坂本さんの声というか、あの独特の歌手じゃない感じが。」
小山田「うん。作曲家が歌う歌っていう感じが、すごくいいなと思って。」
大友「いいですよね、うーん。やっぱ坂本さん会いたいな(笑)。」
小山田「本当です。」
大友「なかなか、こんな機会じゃないと、こんな失礼なこと言えないのであれですけど(笑)。」
小山田「言っていきましょう。」
大友「言いましょう。坂本さん会いたいです!」
小山田「会いたいです!」
大友「早く元気になってください!」
小山田「早く、本当に元気になってください。」
二人「(笑)」
大友「はああ。」
大友「Cornelius Remodelの「thatness and thereness」、めちゃくちゃいいトラックですよね。」
小山田「ああ、ありがとうございます。」
大友「あのアルバム中で、ぼく好きなの、これと自分のはまぁ好き嫌いとかじゃないんですけど、これと、あとデヴィッド・シルヴィアンのトラックかな。」
小山田「ああシルヴィアンの良かったですねえ。」
大友「あの人も独特の世界に行きましたよね。」
小山田「そうですよね。大友さん、いっしょにやられてましたよね。」
大友「やってるやってる。いっしょにやってるし、実はね、坂本さんといっしょにデヴィッド・シルヴィアンの録音……2014、2015年にニューヨークでやったんですけど。」
小山田「あ!」
大友「それね、出てないと思うんだよね。」
小山田「え!出てないんだ。なんかぼく、写真見たんですけど、トム・ヴァーレインとかもいっしょに写っているやつですよね。」
大友「あ、そうそうそう、それそれ。なんか昔、雑誌の向こう側にいた人たちがいっぱいいて、それでニューヨークで録音して、これ面白くなるなって思ったらそれっきり出てないんです。」
小山田「え、出てない……なんかデヴィッド・シルヴィアン引退するとかっていう……」
大友「まじですか!」
小山田「言ってましたよね、なんか。」
大友「じゃあ、お蔵になっちゃうのかな。」
小山田「いや、分かんないんですけど。確かそんなようなこと言ってるらしくて……去年の年末に高橋幸宏さんの70歳記念イベントみたいなのがあって、そん時に、あのスティーヴ・ジャンセンが来てたんですよ。」
大友「はいはいはい。」
小山田「スティーヴに、お兄さんどうしてるのって聞いたら、なんか、引退するとか言っているよ、とか言って。」
大友「ええー。」
小山田「言ってましたけど。でもね、今回参加されてるんで。」
大友「ね。ものすごい量、録音したのをお蔵になっちゃうのかな。」
小山田「いや、それ、すごく楽しみですね。」
大友「もうでも、8年も経ってるので、どうなんだろうねえー。」
小山田「あれ、トム・ヴァーレインも参加してるってことなんですかね。」
大友「してますしてます。」
小山田「あ、そうなんですね。」
大友「他にもトラックを聴かせてもらったら、ヨーロッパのいろんなミュージシャンが入ってるトラックもあって。すごいいっぱいトラック録ってましたよ。」
小山田「ああ、でもなんか、あの、デレク・ベイリーとやってたやつ、あれからやっぱ……ね、すごい境地にいかれたなと。」
大友「いやー、もう衝撃的で。あのアルバム聴いて、うわ、こんなのやってんだと思ったら、あるときヨーロッパで演奏してたら、客席にデヴィッド・シルヴィアンにそっくりな人がいて、それで声かけられたかな。」
小山田「大友さんに目をつけてたんですね。」
大友「いろんなところに目を光らしてんだと思うんですけど。なんかだから、デヴィッドだけじゃないんですけど、坂本さんもそうですけど、なんかそういう面白い動きを……ね、あの世代の人たちがしてくれてるおかげで、僕らいろいろ……ね、出会えたりして。今回もそうですけど。」
小山田「そうですね。」

大友「小山田さんて今年2023年は、どんな。なんか予定とか、これからみたいな。」
小山田「予定は、まぁ、自分の作品を作ってるんで、まあ発表できたらなっていうのと。」
大友「Cornelius名義でですか。」
小山田「はい。」
大友「それは楽しみ。」
小山田「それとちょっとまぁ、LIVEとかも、そろそろ復活できたらなぁと思って。」
大友「うんうん。大変だったもんね。」
小山田「あ、すいません。いろいろお騒がせしました。本当に申し訳ないです。」
大友「いやいやいや、全然全然。ちゃんといい形でやれてったらいいなって、すごい願ってます。」
小山田「ありがとうございます。」
大友「そうかー。いや俺もうなんか、もうちょっと海外に行けるようになれたらよくて、さっき言ってたインドネシアとかも、交流が始まったところでコロナになっちゃったから。」
小山田「ああ、なるほど。」
大友「すごい行きたいですね。マレーシアとか、面白いところがいっぱいあるので。」
小山田「インドネシア行かれたことないんですか。」
大友「いや、あの何度かね行ってたんです。コロナの前は結構。」
小山田「なるほどなるほど。」
大友「特にジョグジャカルタが多かったんですけど、センヤワの人たちとやったり。ライブ、すごい面白いっすよ(笑)、もうごめん。長くなっちゃいますけど。ライブハウスとかちゃんとなくて、今日は誰かん家の中庭でやるって、その日に情報が出てみんなで行ったりとか。あと公園でやるとかっていうと、無許可で。」
小山田「ああ、意外とゆるい。」
大友「そこいらで電気盗んできて、で、怒られるとすぐやめて、ごめんなさいって言って、逆らいもせず解散みたいな。」
小山田「でもなんか、昭和っぽい感じ残ってますよね(笑)。」
大友「そう。僕らが子供の頃に、こうやってやってたなっていう。」
小山田「昭和の自由な感じがまだ。」
大友「そうそうそう。緩いというか。」
小山田「ありますね。」
大友「だからやってる人たちも、すごい面白いのに、もうちょっとやめるって言って普通に就職しちゃう人もいるし。」
小山田「はあ、なるほど。」
大友「そういうのも含めてなんか(笑)、すごくナチュラルでいいなって。なんかそういうところと、また早く交流できるようになれたらいいなって、思ってるのと。」
小山田「そうですね。」
大友「もうせっかくなんで、小山田さんと何かやれたら嬉しいです、僕は。」
小山田「あ!本当にありがとうございます。」
大友「来年でも今年でも再来年でも。」
小山田「ぜひ、いつでもお待ちしています。」
大友「こちらこそ。あの、ぜひよろしくお願いします。」
小山田「嬉しいです。ありがとうございます。」
大友「全部、坂本さんが責任取ってくれると思いますので(笑)。」
小山田「本当に、坂本さんのおかげで、もう本当に繋いでいただいた。」
大友「はい。」
小山田「この時間は大友良英さんをお迎えしました。いろいろお喋りできて嬉しかったです。」
大友「こちらこそありがとうございました。」

■音楽家:大友良英 オフィシャルサイト
https://otomoyoshihide.com/
■「A Tribute to Ryuichi Sakamoto - To the Moon and Back」Linkfire URL:
https://commmons.lnk.to/tribute

<小山田圭吾:プレイリストコーナー>

「大友さんとたっぷりお話しましたので、ここからは少し音楽を流していきたいと思っています。では1曲目、Marina Herlopというスペインの女性アーティストの「Abans Abans」という曲です。今回は、レディオ・サカモトということで、ピアノやシンセサイザーなんかを使って音楽を作っている人の曲をいろいろ選曲してみたんですけども。」

  • Abans Abans / Marina Herlop

「次にじゃあ今度は、アメリカのワシントンに浮かぶ島の出身のKaitlyn Aurelia Smithという、女性シンセサイザー奏者ですね、「Check Your Translation」という曲です。この人も、女性のシンセサイザー奏者ですね。Buchla(ブックラ)っていう、坂本さんも多分、大学生の頃に使っていたと言われている、独特なインターフェースを持つシンセサイザーを使って、ニューエイジとか、新しいまあニューニューエイジみたいな、そういうシーンから出てきた人ですけど、最近はもっとなんか新しい領域にいってる音楽を作ってるなぁと思って、選曲してみました。」

  • Check Your Translation / Kaitlyn Aurelia Smith

「じゃあ次は、John Carroll Kirbyというアーティストの「Wind」という曲です。John Carroll Kirbyは、LAに住んでいるミュージシャンで、ぼくはたまたま3年ぐらい前、コロナになる前ぐらいにロサンゼルスでThe Avalanchesというオーストラリアのグループのレコーディングに参加したんですけど、その時、スタジオにいたのが彼で。いっしょに音は出さなかったんですけど、彼の演奏を見てすごく面白くて、その後に彼のいろいろ作品を聴くようになったんですけども。ピアノやシンセサイザーを使っていろんな音楽を作っているんですけども、ちょっとこの曲はオリエンタルな感じがして、坂本さんと細野さんの中間みたいなイメージがしますね。ええ、すごくいいアーティストです。」

  • Wind / John Carroll Kirby
■cornelius-sound.com - コーネリアスオフィシャルHP
http://www.cornelius-sound.com/

<デモテープオーディション – U-zhaan, 長嶋りかこ, 蓮沼執太>

U-zhaan「J-WAVE レディオ・サカモト。ここからは僕、U-zhaanと、」
長嶋「長嶋りかこと、」
蓮沼「蓮沼執太の三人でお届けしていきます。」
U-zhaan「今回も、いつも通り全員リモートでの審査になります。明けましておめでとうございます。」
蓮沼「明けましておめでとうございます!」
長嶋「明けましておめでとうございまーす!」
U-zhaan「今年は皆さんどんな年になりそうですか。そんなこと考えないですよね、普段。」
長嶋「んふ(笑)。U-zhaanはでも、今年インドに行くって言ってましたけど、去年は行ってませんよね。」
U-zhaan「もう2020年が最後ですね、もう、コロナが広がる直前に行ったのが最後で。」
長嶋「うんうんうん。」
U-zhaan「その後は、まぁインドどころかどこにも海外旅行というか、日本以外に出ていなかったんで、久しぶりですね。」
蓮沼「うんうん。」
長嶋「楽しみだね。」
U-zhaan「はい。長嶋さんは年始に目標を立てたりとかしますか。」
長嶋「あまりしないですけど、でも私も今年はちょっとすごい久しぶりに海外で展示があって。ちっちゃいちっちゃい展示ですけど、行きます。4月かな。」
蓮沼「へえー。」
U-zhaan「去年のさ正月には、蓮沼さんのイベントで、年明けの目標を何か書き初めで書かされたって記憶があるんですけど。」
蓮沼「(笑) 書かされたっていうか、まあ……」
U-zhaan「書かされたんですよ。どう考えたって。」
蓮沼「そうですよね。」
U-zhaan「蓮沼さん何て書いてましたっけ。」
蓮沼「「脱地球」って書いたんですけどね。」
U-zhaan「その脱地球っていう1年は、あの、目標は達成できましたか。」
蓮沼「えっと、達成できませんでした。」
長嶋「あっはっはっは(笑)。」
U-zhaan「ってか、どうしたかったんですか。火星に飛び立ったりしたかったんですか。」
蓮沼「そうですね。あのー、少し考え方を変えて生きていきたいなと思ってたんですけど。」
U-zhaan「うん。」
蓮沼「去年できたことといえば、U-zhaanさんとたくさんライブをする、ということぐらいだったかなって思ってます。」
U-zhaan「(笑) まぁ、脱地球への第一歩だったかもしれないですね。」
蓮沼「そうですね、はい。」
U-zhaan「僕あの時、「腹八分」っていう目標を掲げたんですけど。」
蓮沼「うん。」
U-zhaan「それも達成できませんでしたね。」
蓮沼「あ、そうですか。」
U-zhaan「はい。今年に持ち越しですね。」
蓮沼「うんうん。」
U-zhaan「全然お腹いっぱい食べてましたね。」
蓮沼「お腹いっぱいでも、あの、楽屋にお弁当余ってると食べちゃうもんね、U-zhaanはね。」
U-zhaan「食べちゃうね。あの、環ROYさんに「あの、U-zhaanさん、暇つぶしで飯を食うのやめた方がいい。」って注意されたことがあるのは、ずっと記憶に残ってるんですけどね。」
蓮沼「そうですか。」
長嶋「(笑)」
U-zhaan「今回も、レディオ・サカモトのオーディションは、世界中の音楽配信ストアから音楽を配信する・音楽配信代行サービス「BIG UP!」とコラボレーションしています。音楽作品に関しては、BIG UP!からのエントリーを審査しています。フィールドレコーディング音楽は、これまでと同じ送り方でも大丈夫です。審査を通過した優秀作品には、BIG UP! の配信利用料が無料になるクーポンというのがプレゼントされるそうです。詳しくは、レディオ・サカモト、ホームページのオーディションページをチェックしてください。」

音楽ジャンルのオーディションは、音楽配信代行サービス「BIG UP!」と連携して行っています。

■音楽作品
「BIG UP!」のアカウントからエントリーをお願いします(「BIG UP!」での配信を希望される場合、そちらの登録も必要です)。
審査通過者には、副賞として「BIG UP!」のベーシックプランでの配信利用料が無料になるクーポンを贈呈いたします。

音楽作品はこちらへ BIG UP!

■音楽以外の作品
今まで通りノンジャンルで受け付けています。作品はファイルのアップロードのほか、YouTubeのURLを指定しての投稿も受け付けます。
詳しくは、エントリーフォーム内の応募要項をお読みください。

AUDITION ENTRY FORM

U-zhaan「ここ2ヶ月の間に応募頂いた、170作品の中から審査していきましたが、(優秀作)9作品を選んだんですけれども。今回はあの、フィールドレコーディング部門が結構充実してる感じでしたね。」
蓮沼「そうですね、うん。」
U-zhaan「フィールドレコーディング部門、ちょっと送り場所が変わったことによって、最近応募しにくかったのか、作品数が減ってたような気がしたんですけど、でも今回はいっぱい持ってくださって、その中にも良い作品がいっぱいあって楽しかったです。」
蓮沼「はい。ゆっくりいろんな音楽に触れられて楽しかったです。」
長嶋「今回も幅が広かったんですね。武蔵美のやつも面白かった。」
U-zhaan「毎回3人で、あの、別々のシチュエーションで聴いて、それぞれ好きなものを選んでる感じですけど、なんか1回ぐらい、1から全部みんなでファーストインプレッションを聴いてみたいですよね。あの、なんか本当に面白い作品ってあるじゃないですか。本当に、もう。笑っちゃうようなやつ。これみんなで聴きたいなっていう感じのもありますよね、いっぱい。」
蓮沼「ははは(笑)。あると思います。」
U-zhaan「うん。なんかいつかそんなこともできたらいいなと思います。」
蓮沼「やりたいですね。それね、はい。」
長嶋「うーん。」

番組サイト内エントリーフォームより御応募頂いた作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。

<坂本龍一:プレイリスト「RadiSaka2023-01」>

今回も番組のために教授が選曲したプレイリストを29分間ノンストップでオンエアしました。Spotifyに、プレイリスト「RadiSaka2023-01」としてもアップしています。