RADIO SAKAMOTO

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ARCHIVE:070715


<(近況)語感がロボットぽくていい「HASYMO」>
「今回の「RADIO SAKAMOTO」はJ-WAVEから、お流しします。よろしおすなぁ(笑)…まだ京都ボケなんですが、地元の人しか知らないような所へ行ったりね。楽しんできましたよ。さて今回、最初に紹介するのは、HASYMO(ハシモ)です。Human Audio SpongeとYMOをくっつけてしまいました今回は(笑)…なんか語感がロボットっぽくていいかなと。映画『EX MACHINA(※)』の主題曲を3人で素材を持ち寄ってつくってみました。アニメ映画なんだけど、衣装デザインをミウッチャ・プラダがやっていて、それも話題ですよね。すごい贅沢なね(※今秋公開予定。細野晴臣さんがサウントドラックを監修)。この3人では、パシフィコ横浜 国立大ホールの小児がんのこどもを助けようというチャリティ・イベントでライブをしました。幸宏から「出てくれない?」って言われて、晴臣さんも言われたみたいで、だったら3人でやろうよって感じになって。これまでにもバルセロナと東京のSonar(Festival)に出たりもしましたけど、2年くらいあって、あの時の焼き直しになりたくないね…っていうことで、昔の曲もリアレンジしまして。それが、つい先日のLIVE EARTHにもつながっていくのですけれども」

<「LIVE EARTH」 ライブは…後光が射してたよね(笑)>
「そのLIVE EARTHですが、地球温暖化を訴えるライブ・イベントとして、世界22億人が見たという数字もあるんですが、世界8大陸で開催されました。7大陸+南極なんですよね。南極のライブはね、演奏者も科学者。お客も科学者。お客が33人だけだったというコトなんですけどね(お客も科学者)。僕らは京都…「東寺」ですね。世界遺産、五重塔で有名なところですが、夜になってライトアップされてね。ちょうど僕らの(ステージの)後ろに、少し大きめの、3〜4mの仏さんがね、居たんですけど。バックが仏さんだから(笑)…後光が射してたよね」

「ライブと言えば、細野晴臣さんのトリビュート・イベントがあるんですよね。〜空飛ぶ円盤飛来60周年!夏の音楽祭〜7月28日に、日比谷野外音楽堂。ライブの前半では「細野晴臣トリビュート・アルバム」に参加したアーティストたちが、後半には細野晴臣グループのパフォーマンスがあります。僕も参加します」

「細野晴臣と地球の仲間たち」〜空飛ぶ円盤飛来60周年!夏の音楽祭〜
*日時:2007年7月28日(土) 18:00pm開演
*会場:日比谷野外大音楽堂
*詳しくはコチラ

HASYMO Tシャツが完成!
今回は「RADIO SAKAMOTO」リスナー、5名の方にHASYMO Tシャツをプレゼント!
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<オーディション総評>
「今回もたくさんの応募ありがとう。音楽作品:80、小説:2、映像:4、アクセサリー作品:1っていう感じだったんですけど、アクセサリーは初めてですねぇ。音楽作品では、ピアノを使った3トラックも入っててね。そのうち2つは、“Insen”な感じかな…そういう影響も感じられましたけど。あと41歳のトラッカーもね、胸が詰まるものがありますよね。実はね、今回は時間の関係で紹介できなかったものもあるくらい、かなりクオリティが上がってますね。時間を…枠を広げないと、全部紹介しきれないね。番組全編をつかった、オーディション特集もいいかもしれない」

オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。またコーナーは、全体を世界へ向けてポッドキャスティングでインターネット配信しています。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。

※オーディション応募作品をじっくりと聴けるポッドキャスティングは近々このサイトにUPされます。お楽しみに!

RADIO SAKAMOTOオーディションに御応募頂いたデモ作品にまつわる個人情報の管理、作品の管理は、J-WAVEのプライバシー・ポリシーに準じております。詳細は、こちらを御確認ください。

<ゲスト:小山絵里奈>

今回のゲストは、作詞、作曲、打ち込みまでこなすマルチな才能を持つアーティスト:小山絵里奈。
1978年11月28日生まれ、大阪府出身。5歳から12歳までエレクトーンを習い、小さい頃は自宅にあったイギリス民謡や童謡のレコードを聴いて育つ。高校卒業後、初めてとなるバンドにヴォーカリストとして参加するも1年で脱退。その途中で平行して始めていたDesk Top Musicにのめり込む。最初に作った曲が「Dance with Tarantula」。このデモテープを「RADIO SAKAMOTO」のオーディションに応募。それを聴いた坂本龍一がその才能に驚き、その場で電話をしてプロになる事を勧めたという逸話を持つ。6月27日にアルバム『VIVIDROP』をリリースした。

■小山絵里奈さんオフィシャル・サイトはコチラ
「小さいときは、どんな子だったんですか」
「外で遊ぶのも好きで、家の中でバービー人形で遊ぶのも好き」
「バービー…今からは想像できないね(笑)」
「いつもパーティ、舞踏会という設定で遊んでましたね」
「学校の授業では何が好きだったの」
「なんだろ。あんまり教室に居なかったような…」
「保健室とかかな」
「放課後にどっかの基地、自分たちでつくっ…」
「米軍基地とか(笑)…あぁ、自分たちで作った“基地”ね」
「中学校に入って吹奏楽部に入ったんですけど」
「楽器は何を」
「トランペットですね。部活熱心な学校だったんですよ」
「イヤとも思わず取り組んでたんだ」
「朝・夕方と練習があって、合宿もあって…」
「僕もね、吹奏楽やってたんですよ。チューバを3年間」
「えぇぇ(笑)」
「顧問の先生に“坂本くんはチューバの口してるねぇ”って言われて…」
「あっはっは…(笑)」
「どんな口だよっていう」
「ですよね(笑)」
「しかも口はうっ血するし、重たいし、ド、ソ、ド、ソ、だし」

<まず歌いたいっていうのがあった(小山)>
「で、自分でやるようになったのは何時頃…」
「20歳くらいになって、まず歌いたいな。っていうのがあって」
「そうなんだ」
「バンドのボーカルもやったんですが、自分の音楽をやりたくて」
「イメージしてる音ってのは何ですか。核になるものは何」
「うーん、何だろ…サムシングがあったんだと思うんですが」
「どういう曲の作り方をしてるの」
「まず作ってみてから、音色だとかを決め込んでいくんですが」
「キョクセン(曲先行)なんですかね」
「最初はそうかなと思ったんですが、曲と詩…同時みたいです」
「で、この番組にデモテープを送ってくれて、J-WAVEで会って」
「そうですよね」
「それから3年くらい、曲たくさん作ったりアレンジし直したり」
「ほんとに“おかげさまで”っていう感じで(笑)」
「既にスランプさえあったりね」
「ありましたねぇ…(笑)」
「振り返ってみて…、今はどういう感じですか」
「ライブに向けてコツコツやってる感じなんですけど…」
「うん」
「早く面白いものを伝えられたらと思ってますけど」
「……それだけですか(笑)」
「(笑)新しい事も始めてるんですが、まだ秘密のアッコちゃんです」
「今後もじゃあ期待してますよ」

<大切にしたのは音楽としての勢い>
全てのキッカケとなったのが、初めて作ったというオリジナル曲「Dance with Tarantula」(オーディション・コーナーでも紹介)。Debut Mini Album『INLY』にも収録されたこの曲を含め、小山さんとのやり取りの中で、プロデューサーとして教授が考えていたことは…

「だいたいその…音楽としての“勢い”っていうか、ビビットさみたいなのは、デモテープの方があることが多いんですよね。それはプロでもそうなんですよ。それだったら、多少荒くてもデモテープの方がいい、と思っているんですよね。作り直したりして“もっとこうしたい”ってやっていくと、そういう生き生きとしたものが無くなっていきがちじゃないですか。そういう勢いが無くならないように、っていうところに一番気をつけたつもりです」