<5月のHASのライブは過去の焼き直しではない>
「まずは近況です。細野晴臣さん、高橋幸宏くんと僕と、3人ですね。Human Audio Sponge…かな、としてパシフィコ横浜でね、チャリティー・イベントに参加するんですよね。以前もHAS(ハス)としてライブもやっているんですが、過去の焼き直しではなく、新しい事もやりたいということで準備しています。「なるべく生っぽくやりたいね」っていつも3人で言ってるんですけど、もうホントに生ドラムとベースと、ハモンド・オルガン…だけで、ってね(笑)だけど結局はハードディスクを使ってしまうバンド…というか集まりなんですけど(笑)。今回もハードディスクやいろんなキーボードとか、使いそうですけどね」
Smile Together Project Special Live 2007
2007年5月19日(土)パシフィコ横浜国立大ホール
詳しくはコチラをご覧下さい。 |
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「今年の3月から、山口県のYCAMで『坂本龍一+高谷史郎 "LIFE - fluid, invisible, inaudible ..."』というインスタレーションをやっていまして。僕のオペラ「LIFE」を、"換骨奪胎"というか、英語で言ったら"reconstruction"したという。山口に1週間くらい滞在しながら、かなり苦労したというか、いい苦労をして作りました。とてもいい空間に仕上がっています。住みたいですもん、あそこに(笑)。ちょっと説明すると、ししおどしが9個あるような庭、というかね(笑)。ししおどしっていうのは、音色がひとつだけだけど、その音色が400近くあって、ランダムに映像と連動していたりしていなかったり、っていう。もしかしたら、1日居ても聞けない音があるかもしれない(笑)。そんな空間に、寝っ転がって…人工的に発生させた霧に、「LIFE」の映像などを映しています。で、霧は風で動きますよね、だから独特の雰囲気になるんですよ。こういった作品は、展示を移動させるのが難しいから、今後どこかで見られるかどうかは分からないですよね。巡回していければいいんだけど…。だからぜひ実際に体験してもらいたい。山口県から遠い方は、もちろん交通費がかかりますが「入場は無料」です(笑)」
<細野さんはダントツに日本一のベース・プレイヤー>
「何回かこの番組でも紹介しましたが、細野晴臣さんのトリビュート・アルバムが、4月25日にリリースになりました。えーっとね、細野さんという存在は、5歳上で兄貴分なんですけど、育ち方やいろんなバックグラウンド、音楽的背景もかなり違うんですが、「尊敬する先輩」というだけで言葉が足りなくて。とても大きな存在ですね。僕が細野さんのバンドや音楽活動を知ったのは20歳を過ぎてからで、「はっぴいえんど」は既に解散していたんですが、洗練されてるし、こんな人が居るのかと、正直ビックリしました。クラシックや現代音楽をそれほど勉強した訳じゃないのに、フランス近代音楽の影響が強く見られて。で…それは、アメリカに渡ってミュージカルやアメリカのポピュラー音楽に浸透していったフランス近代音楽…そういう、アメリカを経由した音楽に自然に溶け込んだものを吸収しているという、ね。とてもユニークな方ですよね。そして、日本で一番上手いベース・プレイヤーだなぁと思っているんですが、いわゆるテクニックがバリバリとかではなくて、音色とかタイムとか全体のアレンジを考えた上でのグルーヴ感とかね。ダントツに日本一のベース・プレイヤーだと思っていますねぇ〜(唸る)。音色とかグルーヴとか、細野さんがなんで身につけているのか。本人もきっと分からないんじゃないかな」
「トリビュート・アルバムですが、素晴らしい作品になりました。誰も手を抜いてないし、好きだし尊敬してるし、もちろん細野さんの曲が素晴らしい。ミュージシャンひとりひとりの熱い想いが感じられますね。僕は、嶺川(貴子)さんと仕事するのは初めてだったんですけど、「風の谷のナウシカ」って、原曲は安田成美さんが"少女らしさ"というかホントにナウシカっぽい感じで、空を飛ぶ楽しさみたいなのが出てるんだけど、嶺川さんの声がなんというかものすごく繊細でね…壊れそうというか。そこが僕は好きですね(断言)……それだけなんですけどね(笑)。トラックは、「風の谷のナウシカ」でしょ…だからつまり、風、空気の流れ、息とか、待機の流れを意識した感じにしてみました」
<オーディション総評「鳴りが素晴らしい」>
「今回もたくさん応募いただいてありがとうございました。今回の応募作品ですが、音楽作品が約80、小説1、映像作品2、絵画3、写真1、お笑い1…などなどありました。例えば、録音された場所の(ホールの)鳴りがすばらしかったり、80年代のニューウェーブ風なんだけどニカっぽい音が混じっていたり。あとは、僕がふだん聴かないようなジャンルが送られて来るのもそうだけど、こうやってジャンルが広がっていくのは面白いことですよね」
オーディション・コーナーで紹介した作品はこのサイトでも試聴できます。またコーナーは、全体を世界へ向けてポッドキャスティングでインターネット配信しています。すでに著作権管理団体に登録している作品の応募は受け付けられませんので、オーディションに応募される方はご注意下さい。
※オーディション応募作品をじっくりと聴けるポッドキャスティングは近々このサイトにUPされます。お楽しみに! |
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<エコ・ニュース〜ロハスクラシック>
「『不都合な真実』がアカデミー賞でドキュメンタリー賞をとって、アメリカでも環境問題がポピュラリティーを得はじめていますね。いろんな調査があるんでしょうけど、いま6〜7割ぐらいのアメリカ人が温暖化を気にし始めていると思います。4月22日は「アースデイ」でしたが、アメリカのアースデイも一般の人に広まりつつあって、急速に変わり始めているような気がしますね。このノリを逃がさないでほしい。ゴアさんと言えばは、2007年の7月7日に、7大陸で開催される24時間の「Live Earth」コンサートもありますしね。"温暖化の最前線"…と言われる南の島:ツバルや北極圏ですが、当然そういう場所にも生活している生き物は居て、アシカや北極グマとかね。「見渡す限り氷が無くなってしまった北極海を、氷を求めて泳ぐシロクマが力つきてしまう」…そんな衝撃的な映像も出てきていますが、なんとブッシュ大統領がですね、科学者に対して「とにかくシロクマの話はするな」と。アメリカ人がシロクマの悲惨な映像を見て、同情心を持って、環境意識が高まるときっと困るんでしょうね。なんで困るんでしょうか。大統領は科学よりも上なんでしょうかね。 ほんとにアメリカという国が分からない」
「そして、コトリンゴも出演するロハス・クラシック・コンサートが今年も開催されます。今回は僕が大尊敬する藤原真理さん…チェリストのゲスト、そしてコトリンゴ。更に、この番組じゃないですが、出演者をオーディションしまして、"ボキャブラリーの多さではなく、自分のコトバでしゃべる"そんなミュージシャン5組も登場してくれます」
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